お二人さまの老後

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夫が神奈川歌壇 年間賞 第一席を受賞

2015-03-24 17:56:49 | 日記・エッセイ・コラム
 夫が第45回神奈川歌壇年間賞第一席を受賞し、3月14日(土)午後3時から横浜情報文化センターホールで授賞式がありました。
 2014年に掲載された新春詠草「天」「地」「人」と毎週の特選の中から選者の合議により歌壇・俳壇・柳壇それぞれに第一席1名と第二席2名が選ばれれたのです。
 6年ほど前に同じく第二席に選ばれたことはあるのですが第一席は初めてです。
 その短歌は2014年新春詠草で「天」に選ばれ元日の新聞に掲載されたもの。

 じわじわと海も大気も汚れゆく小さき地球を初日は照らす

 選者の今野寿美さんは2月17日の神奈川新聞に発表された選評で「世界はたえず不穏な情勢と向き合う状況にあり、それにもまして確実に汚染が進む。つつましく待つ人びとの心を満たして初日は地上を輝かせるが、かくも小さき地球がじわじわと汚れにまみれてゆく悲しさ。短歌一首というささやかさであっても、この訴えが大きな意味につながることを祈りたい」と書いてくださいました。
 授賞式では一席、二席の計9人に賞状や賞金と選者直筆の色紙が送られました。

 その後選者の選評があり、短歌は今野さんが選評を述べてくださり、「Nさんは社会の出来事に敏感に反応して歌を詠んでいる」という言葉をいただきました。
 
 
 短歌に続いて俳句、川柳についても選評があり、続いて行われた「投稿者のつどい」では参加者から選者に質問などがありそれに選者が答えていました。
 この投稿者のつどいには夫の友人のH氏が毎年熱心に参加されています。H氏は俳句と川柳の熱心な投稿者で、夫の短歌や俳句が掲載されると必ず俳画入りの俳句と共に感想を送ってくださるのです。 夫も彼の作品が載るとその日のうちに葉書で感想を送っています。
 また、歌壇の常連さんに寒川の斎藤国郎さんがおられるのですが、2014年の1月5日の歌壇に
 夫の短歌
   寒川の斎藤国郎(さいとう)さんの工場にアベノミクスの恩恵ありや
が掲載され、その隣に斉藤国郎さんの歌
   三次下請けそのとおりです旋盤に仕事入ればあたふた削る
が掲載されました。
 選者は武田弘之氏です。
 その粋な計らいに夫が会を閉じられた後、武田弘之氏にお礼を述べに伺ったところ、その斉藤氏が投稿者の集いに参加されていて挨拶に来られ、初めてのうれしい対面となりました。

 カメラを忘れてケータイで撮ったので鮮明な写真でないのが残念ですが、とても楽しいひと時でした。
 夫が頂いた色紙は武田弘之氏の
 馬車道に馬車は通はず汽車道に汽車は通らず名のみを残す
 
 でした。横浜生まれの私には納得の歌です。早速茶室の入り口に飾り、翌3月15日のお稽古でお茶のお弟子さんたちに新聞記事と共に披露しました。