1964年の東京オリンピックで江の島がヨットレースの会場になった際、来賓用クルーザーとして建造された大型木造帆船「やまゆり」が江の島ヨットハーバーに動態保存されています。来年の東京オリンピックでもその「やまゆり」が活用されることになりそうということで、地域の仲間とともに「やまゆり」に乗船体験することにしました。
「やまゆり倶楽部」のパンフレットによると「『やまゆり』は全長13,3mの大型木造帆船で、その管理保存には多額の費用がかかるため、廃船が何度も話題に上りました。そこで『貴重な大型木造帆船を動態保存しよう!』と2005年、江の島ヨットクラブ会員の有志が保存活動団体『やまゆり倶楽部』を設立、船体保持につとめてきました。2013年にはNPO法人『帆船やまゆり保存会』となり、維持・管理にかかる費用は会員の年会費や寄付、チャーターやクルージングでの利用会費で賄っている」とのこと。
4月27日(土)、第1便の午前10時からの1時間のセーリングで、乗船料は大人一人1500円でした。
ヨットハーバーも白い帆のヨットが浮かぶ風景も身近なものですが、乗船するのは初めて。興味深々で参加しました。
当日はゴールデンウイークの初日でしたが、あいにくの雨模様。登山用の合羽を着て9時45分にヨットハウスに集合し、受付を済ませ、すぐ「やまゆり」に乗り込みました。
救命胴衣を着け、作り付けのベンチに座ると間もなく出航です。ヨットを操るスタッフは8人。船長がハンドルを握り、中央でベテランの方が説明してくれました。波は穏やかだった上に「やまゆり」は大きいので揺れません。安心して乗っていられました。最初に後ろの帆を挙げ、その後、前の帆を挙げて腰越漁港を左に見ながら稲村ケ崎の沖まで進みました。
「船の中から稲村ケ崎あたりにミルフィーユのような断層を見ることができます」との説明がありました。
仲間が二人、勇敢にもヨットの舳先に移動して、セーリングを楽しんでいました。
説明してくださったベテランのスタッフの方は生まれは鵠沼で、今は世田谷区に在住とのこと。世田谷からわざわざ通ってくるなんて、よほどヨットや海が好きなのでしょう。熟年男性でしたが気持ちは青年のままの素敵な男性でした。
やがて稲村ケ崎の先あたりでヨットは90度方向変換したようです。人の操作で90度方向変換できるのはヨットだけとのこと。
ヨットハーバーに向かって戻っていきましたが、その頃には雨も降ってきて寒くなったので、スタッフの案内に従って船倉にもぐって雨や寒さをしのぎました。
上がるとヨットハウスで熱いコーヒーを飲みくつろぎました。あいにくの天候でしたがとても貴重な体験でした。
「やまゆり」の2019年体験セーリングは4月20日から10月27日の土曜・日曜・祝日に10時、11時半、14時、15時半からの4コース開催されており、料金は大人1500円、小学生以下500円。予約制のようです。
「やまゆり倶楽部」の電話は0466-90-3824です。
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