大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

斑鳩三塔~奈良ホテル~鶯塚古墳

2016年12月10日 | 史跡
斑鳩三塔~奈良ホテル~鶯塚古墳

11月29日から30日、相棒との奈良への一泊旅行。
29日は、斑鳩三塔巡り。

JR法隆寺駅から法隆寺へウオーキング、南大門を潜り左右の塔頭の間を西院伽藍へ。
改修中の中門の先で僧の案内に合流、世界最古の木造建築として知られる法隆寺についての説明を聞きます。

法隆寺
聖徳宗本山。
聖徳太子の父用明天皇が自らの病気平癒を祈って寺と仏像を造ることを誓願されたが、その実現を見ることなく崩御。
聖徳太子と推古天皇が推古15年(607年)本尊の薬師如来を造られたのが法隆寺(斑鳩寺)である。
100m四方ほどの西院伽藍は、中門からの回廊を含みその内の建物全て国宝。
飛鳥時代建立の五重塔は、わが国最古で国宝。

大宝蔵院では美しい仏像を見学後、東大門から東院伽藍へ。
夢殿を見学して中宮寺(聖徳太子建立)のアルカイックスマイルの典型と評価される本尊如意輪観世音菩薩半跏像(国宝)へ。
スフインクス・モナリザと並んで「世界の三つの微笑像」と呼ばれている。

その後、法輪寺へ。
聖徳太子の子、山背大兄王が父の病気平癒を願って建立。

創建当時の三重塔は、昭和19年落雷により焼失、幸田文さん等の支援を得て昭和50年宮大工西岡常一棟梁のもと同じ場所に同じ姿で再建。

この地は聖徳太子が飛鳥より三つの井戸を移したことから三井と呼ばれることから三井寺とも呼ばれる。

法起寺までも青空の下ウオーキング。
聖徳宗。
推古30年(622年)聖徳太子薨去の際の遺命で、推古14年(606年)聖徳太子が法華経を講説されたという岡本宮を寺とする。
聖徳太子建立七ヶ寺の一つ。
国宝の三重塔は、慶雲3年(706年)建立で現存するわが国最古の三重塔。

今回の斑鳩三塔を巡る旅は、多くの由緒ある仏像と建造物に出会うことができ、且つ好天にも恵まれ楽しいウオーキングでした。

14時13分発のバスで奈良ホテルへ。
明治42年創業、関西の迎賓館としてアインシュタイン・エドワード8世・リンドバーグ・愛新覚羅溥儀・チャップリン・ヘレンケラー・オードリーヘップバーン・ダライラマ14世等、また昭和天皇・今上両陛下をはじめとする皇室の方々が訪れられている奈良ホテルでの一泊に期待大。

桧造造り二階建ての本館は、重厚且つ華麗な姿で格式ある佇まいを見せています。
フロントで記帳を済ませ厚い絨緞の上を二階へ、マントルピースを備えたクラシックな部屋で一休み後、夕食までの時間を利用して館内探検へ。

ロビーには、アインシュタインが弾いたというピアノ、美智子皇后陛下は15分毎に流れるメロディを特にお気に召され、ご出発の朝わざわざお聴きに来られた平成の大時計(ドイツ製)などが置かれていて、ゆったりした椅子で私達もそのメロディを楽しみました。

フロントの向かいの壁に朱塗りの鳥居がありスタッフにお聞きしましたところ、創業当時からあり和様兼ね備えたこのホテルを象徴しているとのこと。

夕食は、相棒の希望により創業当時からフランス料理を提供しているメインダイニング三笠で、赤と白のワインを頂きながら伝統の味を堪能、相棒もご満足。

本日は、よく歩いたことと全くもの音の聞こえない部屋であることから、相棒と共に一回も目覚めることなく朝までグッスリ。

30日、朝食後若草山までウオーキング。
北門は閉まっていますが、丁度担当者が到着し9時オープンであるが特別に30分早く開けて頂き上り始めます。

途中鹿と朝の挨拶をし美しい紅葉を愛で、眼下の奈良市内を見渡して頂上?と思ったら「若草山一重目」の標識。
引き続き上り始め「若草山二重目」、折角ここまで来たのだから上りましょう、と相棒。
次いで「若草山三重目」到着、しかしまだ上があって低い鎖が巡らせてあるその横に「鶯塚古墳」の標識があり、その頂上まで登れます。
結局、約50分を要し一汗かきましたが頂上制覇、若草山の上に古墳があるとは驚きでした。

鶯塚古墳
若草山の頂上に4世紀末に築造された前方後円墳(全長103m・前方部幅50m・後円部径61m)で周囲には陪塚3基がある。
枕草子に「うぐいすの陵」との記載があることから「鶯塚古墳」と命名された。

遠くの生駒山・葛城山・金剛山や大和三山と眼下の奈良市内を望んだ後、南側を下ります。

私だけホテルに戻りチェックアウト。
いつも行列のできる釜飯屋へ、相棒に先に並んでいてもらったお蔭で前から5番目。

前に並ぶ若い女性と何やら楽しそうに話しています、台湾からの家族旅行者(蒋さん)で、前日は京都を楽しみ口コミでこの店を知ったとのこと。
この後東大寺・春日大社へ行かれるそうです。

昼食後、奈良国立博物館の今春オープンした、なら仏像館へ。

なら仏像館
明治27年竣工した奈良国立博物館本館(重文)であった建物は、平成12年まで展示会場や特別展会場・彫刻専門館として用いられてきたものを今春リニューアルオープン。

明治を代表する洋風建築の館内では、飛鳥時代から鎌倉時代までの作品を中心に、中国や朝鮮半島のものも含め常時約100件の彫刻作品を見ることができ、世界に冠たる仏教彫刻の殿堂。

河内長野の金剛寺の平成大修理に伴い本尊と脇侍仏の修理も行われ、脇侍仏の一体である降三世明王坐像(像高2m・伝運慶作)が当館に展示されていて拝見できたのはラッキーでした。

休憩を取りながらゆっくりと鑑賞して帰途に。
よく歩いた二日間、電車では二人ともコックリコックリ・・、でも楽しく思い出に残る二日間でした。
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