島の医者になって、た頃もあった

70代男の日記風ブログです。新連載「京都へ、京都から」も始めました。

大沢池

2019-08-02 | 京都
 
 嵯峨野にある天皇陵巡りの時に立ち寄った大沢池(オオサワノイケ)。
近くの広沢池(ヒロサワノイケ)はよく行きましたが、記臆にある限り、この大沢池を散策するのは初めてぐらいと思います。
 
 第52代嵯峨天皇が造営された離宮「嵯峨院」の苑池で、中国の洞庭湖になぞらえて「庭湖(テイコ)」とも言われ、わが国最古の人工の林泉(林や泉水のある庭園)です。
池に沿って木立の中をぐるっと一周(約1Km)してみました。
若い時にアベックで来たかったですし、今なら睡蓮(蓮かも)が満開だそうです。
  
 右の高い木のある島が天神島で、左の楕円形の島が菊ヶ島(キクガシマ)、その間に庭湖石(テイコセキ)があります。
 この菊ヶ島に生えていた嵯峨菊(花弁が細長く真っ直ぐな菊)を、船を浮かべていた嵯峨天皇が手折って、殿上の花瓶に挿したのが、華道の始まりと言われてます。(京都のへそ、六角さんではまた違う話を書いたような気がします)
その生け方を(二島一石の池の配置と同じ)伝えているのが嵯峨御流(サガゴリュウ)です。
 
 池の端には有名な名古曽の滝跡があって、その石組も再現されていました。
 
 200年後、大納言公任が、大沢池もさびれて滝も流れが無くなってからうたった、小倉百人一首の55番目の和歌はこの滝のことです。
 「なりぬれど」の後「な」ばかり続いて、リズミカルでうたいやすく憶えやすい和歌です。
 
 大沢池に船を浮かべての観月、ここは月の名所でもあります。
この観月台に立って松尾芭蕉が、
     名月や  池をめぐりて  夜もすがら
と詠んだのは900年後ですし、今私がいるのは1200年後になりますね。

     返事
大雪男さん:巨人がもっと落ちてくることを祈るばかりですが、
    残念ながらCSに阪神はちょっとしんどい感じです。
     私はむしろダイエットをしてるんですが、
    上腹部が異様にャRッと出てきています。
花水木さん:妄想の中では絵になってるつもりなのですが、
    現実はなかなかです。
    男一人で食べるにしては、金額と内容があってない感じはします。
    一人で贅沢な昼はいらないんですが。

コメント (3)
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