Civ5マルチプレイ(5) ~ ベルリン条約 ~

2012-06-04 15:27:25 | Civilization

Civ5マルチ・ドイツプレイ、前回分からの続き。
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ゲーム開始より270turn目、西暦1800年。
産業革命が起こり世界中が一変する。
石炭を燃料として工場が作られ、鉄道が敷かれ、戦車を主力とするドイツ機甲部隊が誕生した。
イギリスやフランスでの戦いに備え、ベルリン近郊の砂漠地帯で演習させておく。
またドイツ海軍主力であったフリゲートも駆逐艦へとアップグレードされていった。

ここで一つ気づいた。
なんとイギリスにだけ石炭資源が産出していない。

石炭は工場を整備するのに必要で、工場は都市の生産力を著しく向上させる。
生産力は軍事力の整備に欠かせないものだ。
これによってドイツとフランスに比較してイギリスは近代的な生産設備に欠け、軍事力の再生に大きなハンデを持つ。
均衡を保っていた3国情勢に変化をもたらすきっかけとなるか?


また未だフランスの技術力が3歩も4歩も先をいっていて脅威であったので、
イギリスに対仏包囲網を持ちかけるも・・・

ドイツ 「フランスの技術力が独走している。フランスとは技術提携をしないようにしないか?」
イギリス 「追い抜ける自信があるんで良いっす。」

と一蹴されてしまう。
なんだよその強がりは、嘘つけよ!
当然だが我がドイツも相当警戒されているかもしれない。




しかし情勢は我がドイツに大きく有利だ。
なんといってもフランスもイギリスも互いに互いを警戒し牽制し合い、陸軍のみにリソースを割いている。
2国が我がドイツに侵攻するなら当然海を渡らなければならないが、それには制海権の確保が必須だ。

我がドイツは昔から艦隊を準備していたので、精強なドイツ海軍がいる。
しかし2国にはろくな海軍がない。
そして軍港都市も数が多くなかった。

強力な艦隊は短期間では準備できない、時間をかけて整備しなければならない。
そこで

ドイツ 「今より全世界的に、キャラベルと作業船以外の攻撃的艦艇の建造を一切禁ずる。
もし建造される兆候を発見した場合、世界中のどこであっても即座に撃沈する用意がある。
平和的にやっていく為に協力していこう。」


と宣言し、フランスもイギリスもこれを承服。
日本海軍の艦艇を制限した現実のワシントン条約よりも一方的かつ強硬的な海軍制限条約である。
ベルリン条約とでも名付けておこうか。




ベルリン条約後、さっそく南フランス洋にフランス籍の潜水艦を捕捉する。
Uボートとはこしゃくな。
潜水艦なら発見されないとでも思ったか?
普通の水上艦ではなく、通常は不可視の潜水艦というところに我がドイツを出し抜こうとした意図が見える。

ドイツ 「フランスの潜水艦を発見した。即座に自沈しなければ撃沈する。」
フランス 「・・・了解、次のターンで沈める。」

一瞬の緊張を孕んだが、
事態は平和的に収束して良かった。




また上記事件の20turn後に、今度は南極の流氷地帯に停泊するフランスの潜水艦を発見。
これもまたフランスに警告し、自沈してもらう。
本当に油断も隙もないな!

我がドイツ海軍は艦隊を3個に分けて世界中の海に置き、
めぼしい軍港の出入口を全て見張ってる上に、
余っている部隊をてきとーに哨戒させている。
もはや南極であろうが僻地であろうが、世界中どこにも隠蔽されないだろう。

戦艦2隻を建造し「ビスマルク」「ティルピッツ」と名前を変更する。
空母「グラーフ・ツェッペリン」も建造し、もはや制海権は揺るぎないものになった。

通常の海上戦力で他国がドイツに対抗できる術は持たない。
となると次に視野に入るのは核兵器だ。



核兵器についての扱いをどうするかという会談では、
3国とも満場一致で核は不開発のままという決定が持たれた。
しかし情勢次第では躊躇なく核兵器を保有し使ってしまう国家も出てくるだろう。

なのでミュンヘンに於いてマンハッタン計画を開始。
これが完成してしまうと核実験により全国家に核開発が知られてしまう為、
完成まで残り1turnというギリギリのとこで保留しておく。
他にもICBM(大陸間弾道弾)などの要素技術も開発しておき、
情勢に求められればいつでも核ミサイルの生産が可能な体制にしておく。


再びここで資源状況だが、原子力関連技術を開発したことでウランが可視化され、どこから産出しているかを見ると、
なんとまたイギリスのみ産出されておらず、我がドイツには8、フランスは6も産出していた。
さっきの石炭といい、世界を3分しているにも関わらず、イギリスは何故か資源が乏しいな。

ウランは原子力発電所や核兵器の生産に必要なもので、核兵器は一発大逆転の兵器だが、
これでイギリスは核戦略を除外しなければならず、また他国が核兵器を保有してしまった場合、
核抑止理論の逆によりイギリスは他国へ永久に逆らえなくなってしまうだろう。
1国のみ核を持たない状況では相互確証破壊が成り立たないのだ。


中世まではあんなにイケイケだったイギリスも、
近代以降はいきなり資源不足に悩まされることになった。
正直これは完全な運だ、立地の悪さだ。
今のところは世界中で核の不開発を条約で決定しているが、
我がドイツがいつでも生産開始にこぎつける体制で固めているように、
いつ誰が出し抜くかわからない。
イギリスが勝負に出るのは時間の問題であった。




この頃、軍事力で言えば圧倒的な海上戦力を有する我がドイツが1位であったが、
2位はフランス、最下位は産業革命以降の生産力に伸び悩むイギリスであった。

しかし統計を見張っていると、イギリスの軍事力が不自然に急上昇している傾向が見える。
そしてそれは貧弱な生産力にも関わらず、健気にもフランスに迫り、遂には追い抜いた。
明白な兆候である。


イギリス軍の明らかな大動員に呼応し、我がドイツ全軍にも厳戒態勢を命じる。
空母機動部隊で護衛された装甲軍団が海峡を渡る準備をする。
確かにイギリスが勝負を決めるなら、核が配備されていない今しかないだろう。

ゲーム開始より297turn目、西暦1854年。
世界中に火薬の匂いが充満し、今や臨界点に達しようとしている。
次の戦争が最終決戦となるだろう。


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