この日の戦いは、我がロシア軍が劣勢に立たされていた。
太陽が照りつけるここTakistanの砂漠地帯では、
各地で米軍部隊との戦闘が勃発していたものの、
重装甲兵器を多量に投入している米軍を駆逐するのは容易ではなく。
戦力を集中しての強力な一打により、損害を出しつつもやっと米軍拠点を占領しても、
その間に他の戦線で我がロシア軍部隊が敗退を喫するという戦局だった。
俺とクラン員のmojaは、司令部にて新たな攻撃作戦の準備を行っていた。
カラシニコフ小銃のマガジンやグレネード類、
RPGなどの対戦車ロケット弾や対空ミサイルなど、
補給用の弾薬をせっせと装甲車に積み込む作業。
前線での火力を十分に維持できるように、
できるだけ長時間前線で戦えるように。
作戦についての話や、ただの談笑を交えながら、
対戦車弾は何発で、対空ミサイルは何発で・・・
と指示した配分どおりに、装甲車に積載していく。
すると、西の方向の山岳地帯から航空機の飛行音が接近してくる。
ヘリの音・・・友軍かなと思いながらも注視してみると、
太陽を背に突如姿を現したのは、米軍の攻撃ヘリだった。
瞬間、ロケット弾が大量に放たれる。
鉄の雨だ。
俺とmojaはとっさに伏せたりして、運良く負傷はしなかったものの、
司令部は炎に包まれていた。
ロケット弾が尽きたらしく、米軍ヘリは西の方向へ引き返そうとする。
逃がすか!
とっさに、装甲車に積載したばかりの肩撃ち式のIGLA対空ミサイルを取り出し装填。
既に3kmぐらいは遠ざかった米軍ヘリに向けてロックオン。
IGLAは歩兵が肩撃ちできる小型ミサイルだが、射程は5kmはある。
トリガーを引くと、攻撃ヘリはフレアを放出するが回避しきれず、
地面に急降下したあとに、遠くで爆発音が鳴り響く。
mojaと歓声を上げるも、またすぐに米軍ヘリはやってきた。
次は2機、3機と立て続けに急襲してくる。
他の味方も対空ミサイルを担ぎ始め、空には白い尾を引く光の矢が3本、4本、5本と次々と打ち上がっている。
敵のヘリもフレアで回避したり撃墜されたり、うかつには近づけなくなったが、
次は米軍の大型輸送ヘリであるCH-47「チヌーク」が高速で接近してきた。
そして後部扉が開き、そこから次々にパラシュートが大量に降下する。
次は空挺部隊か!
あげくにさらに別のチヌークが装甲車なども吊り下げて空輸してくる始末。
敵はなにがなんでも空からこの本拠地を攻め落とすつもりらしい。
結果的に、この波状的な空中騎兵部隊(ヘリ・コマンド) による空襲攻撃を受け続けたロシア軍司令部は、
その全機能を喪失し、敗北となった。
今回は作戦準備段階の補給作業中という日常の中の奇襲攻撃で、
油断してSSツールを起動してなかった為、
ろくにSSを撮影できてないので文章主体です。