のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

2月の映画ライフ

2010年03月02日 23時30分56秒 | 映画鑑賞
12.崖の上のポニョ/2008年日本

■監督・脚本:宮崎駿
■音楽:久石譲
■声の出演
 奈良柚莉愛、土井洋輝、山口智子、長嶋一茂、天海祐希
 所ジョージ、柊瑠美、矢野顕子、吉行和子、奈良岡朋子

■感想 ☆☆☆☆*
 いわずと知れた大ヒット映画が満を持して、テレビ初登場。
 私も公開当時、劇場に見に行きました。大好きな映画です。
 特にポニョがハムをはじめて食べる場面、蜂蜜入りの
 紅茶を飲む場面、熱々のラーメンを食べる場面は大好き。
 どれもこれも本当においしそうに食べるポニョと宗助を
 見ていると、心から幸せになります。
 大好きな人とおいしいものを食べる。
 幸せってそんなことなんだろうな、と思うのです。
 「そーすけ、すき。」ポニョのように素直に生きたいな、とも思います。

13.フラガール/2006年日本

■監督:李相日
■脚本:李相日、羽原大介
■出演者
 松雪泰子、豊川悦司、蒼井優、山崎静代、岸部一徳、富司純子

■感想 ☆☆☆*
 松雪泰子と蒼井優、ふたりの女優に圧倒されました。
 特に蒼井優。彼女の台詞を口にせず、表情で、視線で、雰囲気で
 思いを語る場面は、思わず見とれてしまいます。
 駅で松雪泰子演じる先生にフラで語りかける場面は
 しっとりと、しみじみと情感を伝えていて心を奪われます。
 そして、クライマックス。圧巻のフラダンスシーン。
 何度見ても、その迫力に息が詰まります。女優さんってすごい。

14.母べえ/2008年日本

■監督:山田洋次
■脚本:山田洋次、平松恵美子
■出演
 吉永小百合、浅野忠信、檀れい、志田未来、佐藤未来、
 坂東三津五郎、笑福亭鶴瓶、
■音楽 冨田勲

■感想 ☆☆☆☆
 見ながら、今、この時代に生きていることの幸せについて
 考えさせられました。戦時下の「正しいことを正しいと言えない」
 世の中で、それでも正しいことを正しいと言い続けて捕まった父を
 妻、子どもたち、妹、そして教え子が静かに待ち続けます。
 声高に反戦を訴えるわけではないし、戦闘シーンもありません。
 しかし、父親を待ち、父親の無事を祈り続ける彼女たちの姿は
 静かにあの頃のおかしさを伝えてくれます。
 吉永小百合さんの存在感、品のよさと「古きよき日本」の「品」と
 重なり、より一層、私の胸を打ちました。

15.風の谷のナウシカ/1984年日本

■監督・脚本:宮崎駿
■音楽:久石譲
■声の出演
 島本須美、松田洋治、榊原良子、納谷悟朗、京田尚子
 家弓家正、辻村真人、永井一郎、宮内幸平

■感想 ☆☆☆☆☆
 ジブリの作品は、ほとんど見ています。
 そして、ほぼ例外なく大好きです。
 その中でも、この「ナウシカ」は別格。大好き、という言葉だけ
 では言い表せません。同じジブリ作品でも「トトロ」や
 「耳をすませば」は「大好き」という感じなのですが
 「ナウシカ」は、見るたびに、もっと大きな感情に襲われます。
 フィクションだけれど、今の、そして近い未来の私たちが
 経験してもおかしくないのではないか、という警鐘が
 見るたびに私の中で鳴り響きます。

 ただ、この映画は「もののけ姫」と違って、「人の未来」を
 きちんと信じていて、希望がある終わり方。
 だからこそ、私はこの映画を何度も見ては、ラストに訪れる希望を
 味わおうとするのかもしれません。