その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

赤く染まる…

2023-05-25 08:08:11 | 転職

 お隣の田んぼなんでありますが…

「朱に交われば赤くなる。」の語源は、中国の諺「近墨必緇、近朱必赤」に由来するらしい。ちなみに「緇(し)」とは黒い色の布のことのようである。人は付き合う人の良し悪しによって、善悪どちらにも感化されてしまうものだという言い回しでありますなぁ…。
ようやく我が家の田植えを終えて、水見に出掛けた帰り道…お隣の『善助さん』ちの田んぼの縁がここだけ赤く染まっていた。「藻類」か「細菌」の仕業でしょう…安易に考え検索すれば原因は分かるはずと思っていたのだけれど、「アカウキクサ」(これは間違いなく違う^^;)「鉄バクテリア」こちらはもっとサビ色で沈殿するんじゃないのかなぁ?「アカマクミドリムシ」これが一番可能性が高い…とまぁ、同定できないでいるところです。『緑虫なのに赤緑虫とはこれ如何に』…東京大学のゲノム研究成果によれば、「ミドリムシ」は「紅藻」由来の遺伝子も発見されているのだとか。夕陽を眺めて赤く染まった訳でもなく、恥じらいで顔を赤く染めている訳でもなく、遠い昔に、色々な遺伝子と交わり、取り入れて現在の姿を示しているらしい。(「アカマクミドリムシ」という仮定でのお話ですが^^;)


今年も「カモミール」の花が…

さて、こうして『田面』を眺めながら、当面、水を引き入れ、または、水を抜く管理作業が続く。そうそう「田面(たのも)」と読めば、田のおもて。「田面(たづら)」と読めば、田のほとりという意味になるらしい。これから根が活着し、分げつを促進するには浅水で、寒ければ深水でと微調整が出来ればお見事ですが、未整理地では、中々上手く調整できないもどかしさ…メダカこそいないものの、暖かくなればミジンコが湧き上がる。結構な生き物たちの姿を見つけることができますよ^^;
はてさて、本日のお題「赤く染まる」…田んぼの『赤い水』から派生して、『黒(友人)に交われば緇(悪人)にもなり、朱(友人)に恵まれれば赤(善人)にもなるのかい?』(特に、赤と黒に善悪の意味はないけれど^^;)などと勝手に解釈し、高校時代に読んだスタンダールの小説「赤と黒」を思い起こす。(ストーリーなんか忘れているけれど^^;)熱に浮かされたように何事かに熱中することも減り、『厚顔』ではあっても、何かに恥じ入って『紅顔』になることも、とんと減ってしまったような気がする。それを友人のせいにするのも如何なものか…そうそう、黒くも赤くも染まるのは、それを『良き事』として取り入れているから。折からの西風で、浮遊する微生物も田の縁に吹き寄せられれば赤く染まったように見えるだけ…人には、目に見えない善悪が存在し、吹き寄せられて『色』を見せるとも思えてきた朝でありますよ(笑)

コメント
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