ゆきたんくのフィバリット・アーティストはさだまさし氏とマイク・オールドフィールド氏ということは何度か書いてきた。
ただ、さだまさし氏については、その理由に触れていない。
実は、ゆきたんくがギターを始めたのは大学3年生20歳の時である。
最初に手にした弦楽器は高校2年の時にマンドリンであった。
大学に進学し、陸上競技部に入部した。
その時に親しかった奴が、下宿でギターを覚えた。
ギターは弾き語りができる(マンドリンだってできるのだが・・・)。
歌いたい歌がある。
ギターを覚えなくてはいけないという思いにかられた。
そして最初に覚えたかった曲はグレープの「朝刊」だった。
なんてことはない、その歌詞に登場する女性にあこがれたからだった。
いい子だけれど、少し間抜けなかわいいこを彼女にしたかった(笑)
グレープ 朝刊
ギターとバイオリンというデュオは珍しい。
ひも解けばさだ氏は小学校6年生のとき毎日学生音楽コンクール西部地区(九州地区)大会で2位という実力の持ち主である。
また、相棒の吉田氏もジャズギターの腕前は素晴らしかったという。
さて、この曲を弾きたいがために買ったギター。
なかなか思うようには弾けないが、少しずつ上達していく。
その時の教科書がこれである。
「グレープの楽譜」と言いたいところだが・・・
これは「さだまさし楽譜全集」である。
初代はボロボロになってしまったので買い替えた2代目だ。
なぜ全集なのか。
これはグレープのアルバム(2曲欠けている)とソロデビューの「帰去来」から「夢の轍」まで網羅されている。
グレープ曲集が手に入らないが(後に手に入れた)、「朝刊」のスコアーが欲しくて買ったのである。
2代目教科書「さだまさし楽譜全集」昭和57年12月20日発行
「朝刊」が弾けたら用無しになる(勿体ない)ところだったが、楽譜を初見で読めたため、他の曲にも手を出すことになる。
さだ氏の作品が加山雄三氏やビートルズ、S&Gの影響を受けていることなど知らずに・・・
フォーク、ロック、ボサノヴァ、ジャズとあらゆる分野の曲がさだ風にアレンジされてこの一冊に収まっているのだ。
おかげで、他のアーティストの曲はすぐに弾けることが多くなった。
手こずったのは「たま」である。知久寿焼氏のギターは難しかった。
その中で、一番好きな曲を挙げるとなると、「夕凪」であるが、人前で歌うのならば「主人公」だ。
つくづく素晴らしいアーティストに触れて幸せなゆきたんくである。
主人公 / さだまさし