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伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

東京都立秋川高等学校32…読書に開眼?

2013-10-11 23:44:20 | 東京都立秋川高等学校

これは誰も知らない個人ネタである。

ゆきたんくは本が大嫌いだった。

理由は面倒くさいから。

文字を見るのが面倒くさい。

授業中はどうしていたか。

中学校からの習慣であった歌で乗り切るのである。

中学校・高等学校の1単位時間は50分。

始業のチャイムが鳴る。

頭の中では初代ウルトラマンのオープニングが始まる。

フルコーラスでウルトラマン→ウルトラセブン→帰ってきたウルトラマン→ウルトラマンエース→ウルトラマンタロウ→ウルトラマンレオと頭の中で歌う。

それぞれ 2分06秒 2分07秒 3分23秒 2分45秒 2分35秒 2分46秒 と合計15分42秒だ。

どう歌ったのだろう。ウルトラマンレオの主題歌が終わるところでチャイムが鳴った。

高校生になってまでこんなことをしているのだからしょうもない。

放課後は前に書いたリコーダーアンサンブルで楽しんだ。

楽譜が初見で読めるようにはなったが、これは読書の類ではない。

さて、そんな勉強嫌い、読書嫌いのゆきたんくが本に取りつかれたことがあった。

ハンマー投げを始めてからだ。

図書館に行って、陸上競技のそれぞれの種目について連続写真の載っている本を借りた。

確か「図説陸上競技」の下巻だったと思う。

他に借りる者がいなかったので、ゆきたんく専用本になってしまった。

図書館からの督促もなかったように思う。

それをいつ見ていたか。

授業中である。

おもに室伏広治の父親である室伏重信氏、石田義久氏、菅原武男氏の連続写真である。

なぜか先生には注意されなかった。

あきらめられていたのだろう。

毎日毎時間である。


sugawala.jpg
菅原武男氏


 陸上競技部に入部して1か月目、記録会に出た。

 ハンマー投げなんてとんでもない。

 明後日の方向に飛んで行って人にでも当たったら・・・

 ゆきたんく陸上のデビュー戦は立川陸上競技場で200mに出た。

 その後講習会があって、ハンマー投げのコーナーに行った。

 指導していただいたのが写真の菅原氏である。

 ハンマー投げの選手で小柄なおじさんであった。

 この方がメキシコオリンピックで3位と同記録で4位に入賞した選手と気づいたのはそれから2か月後。

 陸上競技マガジンを読んでいたら、菅原氏のことが漫画になっていた。

 偉大な選手だったのである。

 初めて学校でハンマー投げの練習を始めたのが12月4日だったことは覚えている。

 この時に初めて図書館で本を借りるという奇跡が(笑)起きたのである。

 そして肝心の勉強をしないで連続写真ばかり・・・

 写真に飽きたので、次に見たページがトレーニングのページ。

 ウエイト・トレーニング、栄養補給と文章を理解するまで読まざるをえなかった。

 ハンマーを遠くに飛ばすのに必要な体力の1つが走力であることも、この本から知った。

 元々走るのが嫌で投擲種目を選んだゆきたんくである。

 しょうがないから走る、しょうがないから跳ぶ、喜んで投げると結局すべての局面で体を鍛えることとなった。

 学校の敷地の広さは十分で、投げるのに昼礼場というところを独り占めして使っていた。


 


秋川高等学校、右に見えるのが校舎、左のスペースが昼礼場


 その読書の成果で、体を鍛え、朝食で友人が残したチーズをもらって食べ、プロテインを買って飲み、高校2年10月の入部時には66㎏だった体重が高校2年3月には79㎏になった。

 そして無駄な肉はないという効果が体に現れた。

 実際風呂場で友人に「お前、凄い体になったな。」と声をかけられ、鏡に自分の姿を見てびっくりした。

 普段は意識して見ていなかったのである。

 この時初めて、本というのはありがたいものだと知った。

 秋川高等学校の生徒でなければこのような展開はなかったと思う。

 授業中の読書を見逃してくれた、あるいは気づいていなかった先生に感謝である。

 学業成績は・・・聞かないでほしい(笑)

コメント (2)
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