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伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

アイヌ

2007-12-08 23:06:58 | 

ふと、北海道に旅行した時のことを思い出した。
もう20年近く前のことである。
初めての北海道は旭川であった。

以前はオフィシャルサイトもあったと記憶しているが、「川村カ子トアイヌ記念館」に行った。当時、旅慣れていないゆきたんくは訳が分からないまま、女房の考えてくれたコースに従って移動していた。まぁ、そんな心構えでは心に残る旅などできる訳がない。現在は旅好きであるので、「今度はどこに行こうか」なんてソワソワしている自分がいるのだ。たまに以前行ったところについて検証したり、再訪を考えたりしている訳だ。

話を戻そう。北海道旅行で立ち寄ったアイヌ記念館のことである。
日本の北方に住む、先住民族という認識しかなく、イヌイット(エスキモー)との区別もつかないのであった。まあ仲間だろうという感じだ。

ふと思い出したままでは気持ち悪いので調べてみた。
アイヌ民族は人種的にはコーカソイドで白色人種の仲間だそうだ。
(近年、言語学的な分析や最近のDNA分析の成果により、中東・インド亜大陸の主要民族・北アフリカの一部民族もコーカソイド)としている。ちなみにイヌイットはモンゴロイドである。

ちょっと調べただけで、今までの思い込みが打ち砕かれていくのである。アイヌは日本の先住民族で日本人の祖先に関係があると単純には言い切れないのである。

今の日本人のほとんどを形成しているのが和人と呼ばれている人種である。
その和人と縄文人の一部を形成し、擦文時代を経てアイヌ文化の形成に至ったとされている。しかし、詳細な形成過程については不明な点が多いそうである。
かろうじて各地の地名に残るアイヌ語の痕跡、文化(イタコなど)、言語の遺産(またぎ言葉、東北方言にアイヌ語由来の言葉が多い)などから、祖先または文化の母胎となった集団が東北地方にも住んでいた可能性が高いことが推定されているという。

結局調べようとして、逆に疑問の谷間に落ち込んでいく自分を感じた。一つ一つの物事の理屈を探していくととてつもなく深いものである。

かつては日本人の得意技でもあった、きめ細かい作業が失われている。
職人技にしても、研究にしても、報道の際の気遣いにしても…
「軽い」のが良いという風潮になってしまったのか…

最後に、先に挙げた「川村カ子トアイヌ記念館」のサイトの伝言板に荒らしがあり、サイトの閉鎖につながったことを記しておく。

写真は「川村カ子トアイヌ記念館」中を歩く、若き日のゆきたんくである。

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