ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

警察モノの小説(1)

2012-08-15 16:44:55 | 読書
小生の最近の読書は完全に偏っている。文庫本で購入するのは警察モノの小説が多い。

この傾向は、大沢在昌の「新宿鮫」シリーズにはまってから続いている。キャリアながら、今は新宿署の一警部
として働く鮫島警部の活躍を描いている小説である。もちろんこのシリーズは全作品を読んでいるし、最新作の
「絆回廊・新宿鮫Ⅹ」はインターネットで全編を読んでいる。この作品で鮫島警部の最大で唯一の理解者である
桃井警部の死が、今後の「新宿鮫」シリーズにどう影響するのか気になるところである。

最近では新宿鮫短編集「新宿鮫の貌」が出ている。新宿鮫シリーズのスピンオフの短編を集めたものだが、シ
リーズを読んでいる方にしか判らない作品もある。あの「こち亀」の両さんとおぼしき警察官が出てきて、鮫島警
部と邂逅する場面の短編がある等、こちらもなかなか読み応えがある。

                 

その2は今野敏の「隠蔽捜査」シリーズである。警察庁の超エリートに位置する竜崎警視長が、警察庁や警視
庁の上層部が隠蔽しようとした事件に関連して、大森署長に降格させられながら、国家公務員のキャリアの責
任を全うしようとする物語である。この小説のシリーズも4作目が発表されている。
この作者が描く「安積班」シリーズや「樋口謙」シリーズが地道な捜査を続ける刑事たちを描いているのに比べ
て、「隠蔽捜査」シリーズは警視庁や警察庁のキャリアが主人公で描かれていて興味深い。

主人公の竜崎警視長はパリパリのエリート・キャリア警察官僚ながら、原理原則を貫くことこそが正義と言って
はばからず、ゆえに周囲から変人扱いをされると言う人物である。警視庁の伊丹刑事部長が同期のキャリアで
なおかつ小学校の同級生であることから、名コンビで難事件に対応していく。このシリーズにも、刑事部長伊丹
を主人公にしたスピンオフの短編集もあり、こちらも一読に値した面白さである。

 
                  

          
今回は愛読している警察モノを2作品を紹介したが、さらに別途引き続いて紹介してみたい。
コメント (6)
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