Harumichi Yuasa's Blog

明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)教授・湯淺墾道のウェブサイトです

Bizrage DNX-100

2014年09月08日 | 情報法
これまでも名刺の整理にはいろいろなソフトやツールを使ってきたが、どれも決定打にはならず、「帯に短し、たすきに長し」で困っていた。
この数年使っていたのは、「速攻!名刺管理3」である。
このソフトは比較的にOCRの精度も高く、接続するスキャナも特に選ばないというものだったので、便利に使っていた。名刺だけではなく、年賀状や異動の挨拶状などをスキャンして登録することができるのも便利だった。
ところが、ライセンスの認証がかなり厳格で、特にWindowsでドメインにログインするような環境で使おうとすると、ログインするたびにライセンスがロックされてしまい、サポートセンターに連絡してロックを解除してもらわなければならない。OCRの精度自体は高かったし、名刺管理ソフトウェア自体も比較的に便利に使えるものになっていたので残念だったが、ライセンス認証の面倒さに往生した。
次に購入したのが、「速攻!名刺管理3」の後継となる「スマート名刺管理」である。
これはライセンス認証の代わりに、専用の小型名刺スキャナをUSBで接続しないと新規編集ができないというもので、専用スキャナがハードウェアキーのような役割を果たしているというものである。
これは、使ってみてすぐに失望した。まず、専用の小型名刺スキャナの出来が悪い。名刺を前面からフィードするのはよいが、最後まできちんと排出しないので、数枚をまとめてスキャンしようとすると詰まってしまうのである。このため、1枚スキャンするたびに指で押してやる必要がある。
また名刺管理ソフトウェアは外国製のようで、OCRにもある種のクセのようなものがあった。

それで、ついに意を決して、キングジムから新しく発売されたBizrage DNX-100を購入することにした。4万円もするのでさすがに悩んだが、増え続ける名刺の整理に往生していたので、早く何とかしなければという思いから購入したわけである。

Bizrage DNX-100は、PCに接続しないスタンドアロンの状態でも名刺をスキャンできる。スキャンしたデータをOCRで読み取るには、キングジムのホームページから専用ソフトの「DA-1」をダウンロードする必要がある。この「DA-1」は、ビットレック等のキングジムの他の名刺管理ツールでも使用可能だそうだ。

Bizrage DNX-100での名刺スキャンについては、今のところ全く不満はない。数十枚の名刺をセットしても次々にスキャンするし、表面がつるつるしている紙質の名刺でも全く問題なくスキャンする。
専用ソフトの「DA-1」のOCRの精度も非常に高い。OCR機能を使うには、Bizrage DNX-100からソフトにデータを取り込むことになるが、取り込み速度は、超高速とまではいかないまでも、まあまあ不満のない程度である。取り込んだ後のOCRについては、すくなくとも、これまでに使った「速攻!名刺管理」や「速攻!名刺管理」よりも精度は高い。なお、「DA-1」でOCR機能を使うには、ハードウェアのシリアルナンバーを入力して登録する必要がある。
ただ、このソフトについてはある種の割り切りは必要である。このソフトだけでは、宛名ラベルの印刷などはできないので、他のソフトに出力して印刷する必要がある。この点では、「速攻!名刺管理」のほうが、そのまま宛名ラベル印刷などができたので、便利だった。
ただ「DA-1」は本体とは別に提供されるソフトなので、今後もアップデートされていくだろう。今後の機能充実に期待したい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 医療分野での個人情報の取り... | トップ | エストニアのインターネット... »
最新の画像もっと見る

情報法」カテゴリの最新記事