Harumichi Yuasa's Blog

明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)教授・湯淺墾道のウェブサイトです

日誌11月4日

2008年11月04日 | Weblog
最近、「うっかり」が多い。スケジュールのダブルブッキングをしてしまったり、忘れ物をしたりするようになった。それだけではなく、ちょっとしたことですぐイライラするようになった。優柔不断な人、結論を先送りする人、必要以上に臆病な人を見ていると、自分のことではないのに、じりじりとしてしまう。よくない傾向であると自戒。

地域大学サミット2008のため、JAL便で上京。
今日の座席は、主翼についているエンジンのすぐ隣という場所。飛行機の主翼というのは、撓むのである。そのほうが安全だとはわかっているが、あの巨大な翼がボヨンボヨンと撓んでいるのを見るのは、あまり気持ちのいいことではない。

機内で論文執筆の続き。最近、論文執筆に必要な文献類はできるだけPDFファイルにしてパソコンの中に保存しておくようになった。頂戴した抜き刷りの類も、送ってくださった方には申し訳ないが、綴じてあるものをバラバラにしてドキュメントスキャナで読み取ってしまう。こうしておかないと、出先で仕事をすることができない。2ちゃんねるなどの掲示板を見ていると、本をバラバラにしてスキャナで読み取ってしまうという人もいるようだ。
ドキュメントスキャナは、大学ではPFUのScanSnap、自宅ではコダック製を使っているが、一長一短という印象である。ScanSnapは、二重送りや紙詰まりが頻発するのに閉口する。しかし、付属のアプリケーションはよくできているように思う。コダック製は、付属アプリケーションが使い物にならないものの、二重送りや紙詰まりが発生することは滅多にない。キヤノン製がよいという話も聞くが、まだ試したことがない。

地域大学サミットの会場は、品川グランドホール。
品川駅の東口がすっかり変わってしまったことに驚く。
サミットの休憩時間に、高知工科大学の佐久間学長の要望により、臨時で話があった。
佐久間学長は地方の中小大学の危機的状況を訴え、(1)少子化の急速な進行、(2)首都圏一極集中、(3)理科離れについては、一大学が対応できるレベルをこえた問題であると指摘した。
(1)と(2)について、受験生の50パーセント以上が首都圏の大学を受験している現状であり、少子化による地方大学の苦境に拍車をかけていることが指摘された。また、高知県の県民平均所得は東京都民の平均所得の半分以下という経済状況の下で(品川区で登録される新車の半分はベンツ、高知県で登録される新車の半分は軽自動車という)、地方の中小大学が学費の高い私立で存続するのは困難であると判断し、平成21年4月をめどとして学校法人(私立大学)から公立大学法人への転換を図るとの報告があった。官から民へという近時の潮流には逆行しているが、地方大学の生き残りのための一つの選択肢であり、総務省、文部科学省の後押しも得られたとのことである。学校法人を解散して公立大学法人に移行するという話は聞いたことがない。それだけ地方私立大学は苦境にあるということなのである。

その後、朝日新聞のNさんと、銀座「オザミ・デ・ヴァン」でワインを楽しみながらシンポジウムについての打ち合わせ。
へえー、こんなところにこんな店があったんだなあと驚く。
ワークアンドライフバランスについてのシンポジウムを開催することになっており、私はコーディネーターを務める予定だが、最近自分自身が完全にWLバランスの崩れた状態になっているので、どうも面映ゆい感じがする。
コメント
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