Harumichi Yuasa's Blog

明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)教授・湯淺墾道のウェブサイトです

日誌10月22日

2006年10月22日 | Weblog
最近読んだ本(順不同)。

・篠田達明『徳川将軍家十五代のカルテ』(新潮新書)
・David Viss & Mark Malseed, The Google Story, Dalacorte Press.
・新保良明『ローマ帝国愚帝列伝』(講談社)
・岡本綺堂『半七捕物帳(1)』(光文社文庫)
・井上章一『夢と魅惑の全体主義』(文春新書)

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日誌10月21日

2006年10月22日 | Weblog
このところ日中と夜の気温差が激しい。日中は25度をこえるが、夜になると18度ぐらいにまで下がることがある。

新しくなった香椎宮前駅から西鉄宮地岳線に乗り、貝塚で地下鉄に乗り換えて、唐人町へ。
私も委員になっている福津市男女共同参画審議会会長の岩城和代先生からお誘いを受け、13時30分からふくふくプラザ(福岡市市民福祉プラザ)で開催された「はたちの会」の研修に出席。この会は福岡県女性研修の集まりだそうで、出席者のほとんどは女性。
講師は、高井葉子氏(城西国際大学講師)、中村曠太郎氏。
講演の内容は、R.M.カンターの『企業の中の男と女』を中心としたもの。アメリカのある製鉄所で1974年に女性労働者に現場労働が開放されたときの様子のビデオを見た後、本書の内容解説を中心として講演が行われた。
本書はトークン、トークニズム(数の理論)などの概念を提示したところがポイントで、これは企業内においてはアメリカでも上級女性管理職が少ない(いわゆるガラスの天井)中で、少数の上級女性管理職が置かれている状況について分析した際に使われている概念。
実際にカンター(現在はハーバード・ビジネススクール名誉教授)がコンサルタントとして勤務していたインダスコ社(仮名ではあるが、実在の多国籍企業)における知見がもとになっている本であるという。
以下、講演中のメモ。

・ホーソン実験(メイヨー) 労働者の間にインフォーマルな組織が発見された。正式なリーダーとは別にリーダーを作り、会社組織の管理とは別の自律的な管理を行っていた。
所属集団 準拠集団(自分の価値観を回復しうる集団) 普通は両方の集団は多少重なるのが普通、ただし全く重なり合わない場合もある(釣りバカ日誌の浜ちゃんのようなタイプ → 仕事へのコミットメントはほとんど無い) 逆に所属集団と準拠集団がほとんど重なり合っている場合もある ヒエラルキー的な組織における成功=異動の機会が多いかどうか

・『OLたちのレジスタンス』(中公新書)
参与観察のため銀行で派遣社員として勤務 バレンタインのチョコ 戦略 嫌いな上司には金額的には他の男性よりも高いが数は少なく贈る、嫌いでない上司には多く贈る、上司はそれをとがめることができない(高い、3人で2個にしましたといわれると誰なのかわからない)匿名性の確保 「弱者の武器」 もともと昇進のチャンスがない=それを武器にして隠れた抵抗を行っている 一見抵抗のように見えるが不平等な組織に適用しようとして行われている行動であるところが問題、OLたちの状況を再生産しているにすぎない

・女性の上司はなぜ嫌われるか 勝者になる確率が高い、昇進する可能性が高い上司が部下からは好まれる、昇進する可能性が高い男性のほうが上司としては好まれる

・「スポンサー」の役割 スポンサーが援助する対象は必ずしも能力ではなく社会的な背景により選ばれる、学歴、外見容姿、スーツが似合うか、同質の人間 女性は男性からは異質であるためスポンサーを見つけにくい

 ところで、講演会の後に大ボケをしてしまった。
 講演会の後、天神の平和楼で懇親会が行われることになっており、講演会の受付で会費も支払ったのだが、講演会が終わったときにはすっかりそれを失念していて、気がついたのは帰宅した後だった。
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