岳と百姓と

余生で農業しながら山に登り、全国を旅行して人生を謳歌している爺の趣味三昧のブログ

十和田市のボケ無しネギを見に行ってきました(その2)

2017年09月22日 | 百姓
平成29年9月22日(快晴)

今日は朝から快晴で農作業日和ですね。朝から残りのネギの防除しました。アミスター(殺菌剤)とディアナSC(殺虫剤)を散布しました。一寸、高価でしたが良いネギを作るためには仕方ありません。

その他に工務店が請求書を持ってきたんで支払いで銀行に行ってきました。ネギの出荷作業のお休みでも結構な仕事があるもんですね。
その後はひたすらネギの掘り起こし作業をやってました。2日間の出荷作業用のネギを掘り起こしました。半日かかりましたね。

さて、昨日の続きで十和田のネギ農家の訪問について掲載します。

ネギの畑を見ながら車を流しているとエアーの音がそこかしこです。そこで昨年見た農家さんに突撃で見学しました。
先ずは、入口から掘り起こしのネギ群を見させて頂き、かなり掘って有るんことを写真を撮りました。ネギも意外と細いし、病気の葉が多かったですね。



出荷用の箱が積んであるのも写真を撮りました。許可は頂いていませんが作業用ハウスの入り口から勝手に撮りました。午後2時時点で50箱位でしょうかね?捌けていますね。



次に農家さんに許可を申し出て出荷作業を見学させていただきました。最初は怪訝そうで怪しんでいましたね。そりゃそうでしょう。突然、カメラを持った爺が作業風景を見せてくれていったら誰でも怪しみますよね。でも、快くOKが出ました。



オーナーは70代前のご夫婦のようでした。多分、自分と同じ位か一寸上の年齢でしょうね。ネギの栽培は20年ほどということでした。圃場は減反田んぼの利用という事でした。



根切り皮むき作業場風景です。ベストロボで2人の婆さんが作業していました。慣れた手つきでしたね。ハウスの広さは自分と同じ4間ハウスでした。作業はご夫婦の他に3名が雇用(シルバー?)のようでしたね。



ここでは束ネギの出荷していましたね。lサイズ3本をテープで結束して箱詰めしていました。
自分の地域の規格でB品も結束していたんでB品も入れて良いのかと聞いたら、3本のボリュームで結束しているんでB品も入れるのだそうです。お客様は白根で買うから葉が2枚とかは関係ないということでした。あくまでも持った感じで購入者が納得するように3本を選んで結束するということでした。自分とこのJAはあくまでも見た目重視なのでここに違いがありましたね。
ボケ知らずなんだけど、ほとんど棒ネギに近いんでボケは無いんですよ。これがボケ知らず?



選定作業も見ましたら、従業員がある程度、選定して次に送るんですが、最後に奥さんが最終チェックして、束結束用、バラ箱入れ用、規格外に選定していました。ここの作業は自分家では自分役ですね。



旦那さんは3本をボリュームを見ながらひたすら結束していましたね。葉のところはテープ結束で根元はゴム輪を掛けていました。これは簡単ですね。自分のJAは全農からの依頼で結束出荷を推奨しているんだけど、具体的、どうして出荷するか説明もないので誰も付いていきません。
結束機の購入補助の説明もないんで誰も付いていきません。



これが結束ネギです。自分からは言いませんが、余り良いネギでは無いです。太さはlサイズ、Mサイズ中心で2Lはほとんどありません。棒ネギもかなりあります。棒ネギは束ねる時に1本入れて束ねていました。良いネギだとはお世辞にも言えませんでしたね。オーナー曰く病気の蔓延で今年は最悪だという。市場関係者の言うことが確認されました。




最後にご夫婦に一寸、インタビュー!

お盆過ぎまではネギは非常に良い出来で素晴らしかったが、その後、多雨と高温で病気が蔓延ししたとのことです。何の病気かと聞いたら、ありとあらゆる病気が出たということでした。とても畑は見せられないという。確かに掘り起こしたネギが葉が病気で黄色くなっていて自分の病気のネギと変わりませんでした。確かにネギを掘り起こしていた現場を見たら軟腐病のネギが結構出ていましたし、圃場によっては圃場全体が黄色になってるところもありましたしね。
ただ、青森のネギの出荷量が減っているというのは病気のせいだけでは無くて、出荷がほぼ終盤で畑のネギも少なくなっているんですよね。ほとんどの農家さんは10月中旬で出荷終了するらしい。その後は基本は水稲なので稲の収穫と実はここいら辺の農家さんはニンニクの栽培もやっていて9月~10月に植え付けするとのことでした。なのでネギの出荷量が少ないのは病気の性では無くて他の作物に移行しているということでした。

また、経営について、跡取りが居ないのでいつまで続けられるか判らないということでした。
子供たちは休みが無い農家を嫌って皆サラリーマンになっていると言うことでした。3農家さんにもインタビューしたんでしたが、皆、同じく跡取りが居ない上に高齢化で従業員(雇用)を確保するのが大変ということでした。
何処も、作業員を確保するのが大変と言ってましたね。農業を取り巻く環境はいずこも同じか?

ネギの本場で出荷調整作業を見学したんですが、ここの農家さんは5~6人体制で最高で180ケースを出荷していたらしいですが、ネギの出来によって乱高下するらしい。今回は5人で作業していましたが、せいぜい60ケースかなと見てました。ネギの品質が良く無かったし、L~M中心だったし、自分とこではB品(棒ネギも)とうのも多くて捌けないよなと思った。
5人でベストロボを使って作業していましたが、自分と同じ流れで作業していましたね。自分ところは2人で工夫してやってるから作業効率は良い方だと思いましたね。

大型経営でまさか、3農家から後継者不足を言われるとは思わなかったね。この地域でも真剣な問題なんですね。

今回も色んな意味で勉強になりましたね。

明日はおまけ編を掲載します。世の中、いろんなことが多いので飽き無いね。

今日は自分はひたすら一人でネギを折り起こしてましたね。

明日はバイト君とネギの出荷調整作業で変わり映えしませんね。

でも明日も一寸だけ、頑張る!

頑張っているんでプチっとお願いします。
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