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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

出石のお蕎麦&お土産

2012-11-13 23:01:59 | 食べたもの
 永楽館歌舞伎の終演予定時刻は2時半でしたが、「口上」が15分では終わらず、結局終わったときは3時近くになっていました。帰りのバスの集合時刻が3時45分、1時間あまりの自由時間です。当然、お蕎麦を食べに行きました。Dott. Cicciolinoさまオススメの田中屋さんに今年も行こうと思ったんですが、木曜は残念ながら定休日でした。「じゃあ、どこ?」と思っても、皆目見当がつかないので、とりあえず辰鼓楼のそばにあった湖月堂内堀店に入りました。

 
 
 
 風情のあるお店です。

 
 席に着くと、お茶とお茶請けのそばかりんとうと権兵衛餅が出されました。そばかりんとうはどこでも出してくれますが、権兵衛餅はここだけ(こちらは和菓子屋さんで、そちらで売ってるものなんですが)、ちょっと得した気分でした。帰りのバスの中で有難く頂戴しました。

 
 薬味(ネギ、とろろ、卵、わさび)と出汁です。

 
 出石皿蕎麦は5皿で一人前なんですが、永楽館で歌舞伎を見た人は2皿サービスしてくれるそうで、これもちょっと得した気分でした。

 
 少しずつ薬味を変えながらあっと言う間に完食です。つるつるとのど越し良く美味しかったです。

 
 
 
 せっかくなので、辰鼓楼から出石城跡あたりの写真を撮って、バス集合場所までまいりました。少し紅葉が始まっていました。

 
 出石のお土産です。出石に行くときは、いずしトラベルサービスという豊岡市の第3セクターの旅行社の手配の往復バスを利用していますが、今回は5回記念ということで、豊岡市から2000円の補助があって、往復4800円で行かせていただきました。その分は、やはり出石で買い物しないといけません。壱太郎さんも口上で「皆さんがお金を使わないと…」とおっしゃっていましたし。湖月堂さんの酒種まんじゅうと出石蕎麦、辰鼓楼そばで実演販売されていたお煎餅屋さんのしょうゆ煎餅です。(写真以外に職場のお土産もあります)

 45分ぐらいではお蕎麦を食べてお土産を買うだけで精一杯でしたが、基本“食い意地”がはっているワタクシ的には十分楽しませていただきました。来年もぜひ!と思っています。

 
 番附と切符といずしトラベルサービスからの記念品です。今年はミニ幟と三省堂書店限定のブックカバーでした(豊岡市をPRする目的で作られたもので、永楽館が写っています(ファンの方によると愛之助さんらしい)
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永楽館歌舞伎 ③

2012-11-12 23:30:53 | 観たもの
 最後は「湧昇水鯉滝(わきのぼるみずにこいたき)鯉つかみ」です。「鯉つかみ」とは、主人公が水中で鯉の精と闘う場面を描いた作品群のことで、以前は夏芝居のケレン物として、本水を使った演出がよく上演されていたそうです。舞台を前面に張り出して水槽を埋め込んだり、花道全体を水槽にしたりと小屋の条件によりいろいろ工夫されていたようですが、最近の劇場はコンクリート造りで、舞台に穴を開けるとか勝手にあちこちいじるとかができなくて、水槽の設置が難しく、上演が長らく途絶えていたそうですが、今回、豊岡市の計らいにより(永楽館は豊岡市指定の重要文化財だそうです)、舞台の下に水槽を埋め込み、本水を使った演出が復活しました。

 配役です。
滝窓志賀之助実は鯉の精  
滝窓志賀之助実は清若丸  愛之助
釣家息女小桜姫      壱太郎
篠村次郎公光       薪 車
篠村妻 呉竹       吉 弥

 ストーリーはあるようなないような、鯉の精が登場するという時点で、現実的な話ではないことはおわかりになるかと思います、文字通り“ファンタジー”でした。松竹のサイトからのコピペです。

 
ある夏の夜、琵琶湖畔、市女ヶ原でのこと。侍女の呉竹(くれたけ)たちと蛍狩りにやってきた釣家の息女小桜姫(こざくらひめ)は、そこで想いを寄せる滝窓志賀之助(たきまどしがのすけ)に偶然出会います。琵琶湖の湖面に大きな鯉が浮き出た後に姿を現した美しい稚児姿の志賀之助──しかし、それは恋わずらいに悩む姫が見た夢だったのです。
 釣家の屋敷でうたた寝から目を覚ました姫は、恋する相手との再会が夢であったことに落胆します。が、それも束の間、またしても志賀之助が現れたので、姫は二度びっくり。今度こそ本物に出会えたと喜び、呉竹の粋なはからいで、二人は奥の一間へと入っていきます。
 さて、ほどなくやってきたのは関白家の使者。釣家の名刀竜神丸を献上させるのが目的で、応じなければ、小桜姫を意に沿わぬ相手に輿入れさせるという難題を突き付けにきたのでした。応対に出た家老篠村次郎は、この縁談を断る代りに竜神丸を差し出すと告げ、使者たちの目の前で宝刀を抜いて見せます。すると、たちまち嵐が巻き起こり、奥座敷の障子に姫と大きな鯉の影が浮かび上がるのでした......。

 愛之助さんが大石内蔵助から前髪のある若者、壱太郎さんは三人の子持ちの人妻から簪びらびら・ピンクのお振袖の可愛らしいお姫様です。壱太郎さん、やっぱりこっちのほうがまだしっくりきます。愛之助さんも前髪若者、大丈夫でした。二人が並ぶと本当にお似合いでした。大向こうさんから「ご両人!」の声がかかっていたように思います。

 壱太郎さん扮する小桜姫、まだあどけなさが残っているような可愛らしいお姫様なんですが、行動は結構大胆、志賀之助と隣の部屋でいちゃいちゃしていたかと思ったら、次に登場すると、帯を解いて水色のしごきだけのお姿、一瞬「お姫さまがこんなのでいいのかっ」とちょっと風紀委員みたいなことを思ってしまいました。

 
 で、いよいよ本水をつかった場面です。私の席は上手寄りの最前列だったんですが、水槽は上手側の舞台を潰して作ってあり、目の前でした。その水槽の中で、愛之助さんと鯉がばしゃばしゃと大立ち回りを繰り広げるので、当然のことながら水をかぶりました。↑写真は、“土砂降り”に備えた客席です。私のお隣の升席の方を撮らせていただきました。私も同じような格好をしています。人間はカッパを着て、荷物はビニール袋に入れ、畳や床はビニールシートを貼ってと重装備です。これぐらいしても濡れました。でも、すっごく面白かったです。ワーワー、キャーキャー、客席の盛り上がること、盛り上がること!ディズニーランドかUSJの水を使ったアトラクションに乗ったような気分です。キャパが300人ちょっとの劇場なので、劇場全体がすごい高揚感に満ちていて、幕が下りても、みんな非常にハイな状態になっていました。

 
 終演後、お茶子さんが雑巾やバケツを持って、後片付けをされているところです。お座布団も結構濡れていました。

 いやぁ、本当に面白かったです。しつこいようですが、かぶりつきは、迫力が違います。会社の会議室にこもってこっそり電話予約した甲斐があったというものです。

 「第6回永楽館歌舞伎」があるのかどうかはまだわかりませんが、絶対行こうと思うし、またがんばってかぶりつきを予約しようと固く心に誓っております。第1回からご出演の愛之助さん、壱太郎さんがどんどん成長なさって人気者になっているからだと思いますが、永楽館も年を追うごとに人気が高まっているようで、チケットが取りづらくなるのはちょっとイヤと思いつつ、でも人気がないと続けてもらえないし、難しいところです。ただ、JTBとかJRとかのオペレーションが入って変にシステマティックになるのは避けていただきたい、今のまま、豊岡市の行事として続けていっていただきたいものです。

 
 ロビーのお花です。胡蝶蘭は豊岡市長から幹部の役者さんたちへのお祝いです。中貝宗治市長さん、来年もヨロシクでございます。
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永楽館歌舞伎 ②

2012-11-11 23:43:17 | 観たもの
 引き続いては、永楽館歌舞伎の名物「お目見得口上」です。「口上」となっていますが、ほとんどトークショーのノリです。「幹部俳優出演」となっていますが、並びは上手から吉弥さん、壱太郎さん、愛之助さん、種之助さん、薪車さんの順番でした。吉弥さんのみ女形さんの格好でした。しつこく書きますが、かぶりつきのお席に座っていると、舞台がそれほど高くないので(30センチくらい?)、舞台に正座されている役者さんたちとほぼ同じ目線というか、非常に近くて、ちょっとドキドキしました。

 皆さん、第一声は歌舞伎らしい言い回しで始まりますが、すぐに“素”になって、フリートークになります。関西人らしく「何か面白いこと言おう、お客さん笑かそう」というサービス精神が旺盛で、初参加の種之助さんも「永楽館はとても楽しい舞台だと聞いております。その中でもこの『口上』が一番面白いと…」とご挨拶されていました。

 愛之助さんは、毎年おっしゃっていますが、出石に最初に来たときのお話です。バスでやってきたけれど、誰もいなくて、ここでお芝居をやって人が来るのだろうかと心配したけれど、お練をするとどこからともなく人が“湧いて”きたことを面白おかしくおっしゃいます。壱太郎さんは、今回豊岡出身の大石りくを演ったからか、すっかり「出石観光大使」になっていらっしゃって、「お芝居を見ただけではダメ、お蕎麦を食べただけではダメ、何かお土産を買ってください」とおっしゃって、袂から永楽館で売っている手ぬぐいを出してきて「買い物する時間がなければ、ここで手ぬぐいだけでも買ってください」と訴えていらっしゃいました。吉弥さんはお芝居では老け役だったので、まず「若返ってまいりました」と笑わせてくださいました。千穐楽の日は歌まで歌われたそうです。薪車さんは最初は調子よく話していらっしゃったんですが、途中からグダグダになってきて、終わるのか続くのかわからなくなってきて、次の種之助さん、いつ自分に順番が回るのか心配そうにされていました。薪車さん、しゅっとしたはるのに、フリートークお苦手なんでしょうか。そのギャップがおかしかったです。種之助さんは、袂からお蕎麦の通行手形を出してきて、20皿食べたと自慢していました。「大石妻子別れ」の弟役の吉太朗クンと井田クンを連れて食べにいったそうです。

 一応、口上は15分となっているんですが、おそらく30分近くかかったと思います。どなたかが口上を述べている間は他の役者さんは平伏しているんですが、皆さん、肩が震えているんです。時々吹き出しているのも見えて、大劇場での「口上」では決して見ることができない光景でした。

 
 
 私の席から幕を見上げるとこんな感じになります。

 
 今年もお昼は松茸ごはんのおにぎりです。
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永楽館歌舞伎 ①

2012-11-10 23:38:30 | 観たもの
 兵庫県出石の永楽館歌舞伎を見てまいりました。今年で3回目、11月の年中行事になってきた感があります。この切符の予約をしたのは9月初め、そのときは11月なら余裕でOKと思っていたのですが、9月後半から何だか忙しくなってきて、平日に休むってどうよと思いつつも、せっかくgetした最前列、何とかやりくりして行くことができました。

 今年の永楽館は、上方歌舞伎の愛之助さん、壱太郎さん、薪車さん、吉弥さんに加え、お江戸から種之助さんが参加なさいました。先だって襲名された又五郎さんのご次男さんです。初日には又五郎さんご一家も観劇されていたとか、そうそう初日には我當さんもご覧になっていたそうで、出石の町、その日は歌舞伎俳優遭遇率(ってある?)高かったんですね。

 
 今回は、何度もしつこいようですが、そしていやみに自慢していますが、かぶりつき、最前列でございます。上の写真(ピンボケですみません)を見ていただいたらおわかりいただけるかと思いますが、目の前すぐ舞台です。手が届きます。舞台に飛び上がれそうです。見る前から、見ている間も、見終わってもテンション上がりっぱなしでした。

 最初の演目は「実録忠臣蔵大石妻子別れの場」です。配役は以下の通りです。
大石内蔵助  愛之助
妻 りく  壱太郎
大石主税  種之助
大石吉千代 吉太朗
寺坂吉右衛門  薪 車
母 千壽  吉 弥

 この永楽館歌舞伎が今年5回目ということで、地元豊岡が生誕の地である大石りくが登場するお芝居です。りく役の壱太郎さんは10月にりくさんのお墓参りもされたようで、番附に写真が載っていました。旦那様の大石内蔵助は愛之助さんで昨年に引き続き夫婦役です。最近、増えてきましたね。松竹株式会社サマもこのコンビで売り出そうとしているんでしょうか。ちょっとびっくりしたのは、壱太郎さん、三人の子持ち、長男の主税は種之助さんで、年齢は3歳しか違わないそうです。っていうか、本興行だと、壱太郎さんが主税のお役を勤めるところですから(昨年の顔見世の「仙石屋敷」では主税でした)。

 でも、ちゃんと“お母さん”になっていました。主税の弟、吉千代役の吉太朗クンや大三郎役の井田一誓クン(一般公募の地元の小学生らしい、とてもお上手でした)と親子に見えました。

 愛之助さんの内蔵助、登場するところは酔っ払って寝ているところでしたが、パッと見はやっぱりどことなく孝夫さんに似ていらっしゃいます。妻や母の前では放蕩三昧のふりをしながら、一歩部屋を出ると泣いている内蔵助、なかなかステキでした。仇討ちの後、妻子にその累が及ばないようにと離縁するところは、客席から壱太郎さんと吉弥さんに「それ本心違うよ。ほんまは陰で泣いたはるよ」って声をかけてあげたくなったくらいです。

 最後のりくと子供二人、母が出て行く場面で、子供二人が戻ろうとして止められるところ、種之助さんの主税が武士という立場と子供という立場の間を行き来して柱にすがりつくところ、客席の涙を誘いました。
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今日は出石

2012-11-08 07:15:58 | その他いろいろ(歌舞伎)
ここのところ、週末になるとどこかへ出かけているような…。今日は兵庫県の出石へまいります。永楽館歌舞伎です。写真は新大阪駅ですが、新幹線ではなく、ここからバスに乗ります。今朝は5時起きだったので、とりあえず今から寝ます。おやすみなさい。
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2週間前の歌舞伎座&東京駅

2012-11-07 22:57:29 | Tokyo
 上京したのはもう2週間も前の話なんですが、写真があるので、その記事もupしておきます。

 
 
 工事中の歌舞伎座です。劇場の部分がブルーのシートですっぽりと覆われていて、全貌はわかりませんが、横にまわるとちょっとだけ屋根が見えていました。

 
 太陽電池で工事現場の照明の電気を一部まかなっていらっしゃるようです。この日は写真を見ていただいたらわかるように、とても良いお天気、お日ぃさんがカーッだったので、発電量も多かったのではないでしょうか。

 
 そして、こちらは完成したばかりの東京駅です。後ろの高層ビルとのコントラストが“今”の東京をよく表しているように思います。

 
 丸の内南口のドームです。ほとんどのお客さんが上を向いていました。

 
 丸ビル5階のテラスから撮った東京駅です。ミニチュアみたいでしょ。

 
 その丸ビル5階のテラスです。誰でも入れます。
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東京土産

2012-11-06 23:30:23 | Tokyo
 今回は、時間もなかったこともあり、お洋服・化粧品関係はNothingでした。銀座におりましたが、銀座三越(デパ地下は見たけど)もバーニーズ・ニューヨークもエストネーションも見ませんでした。まあ、ちょうど冬物立ち上がりの時期で、お値段が一番お高い時期、基本お洋服はプロパーで買わないので、見てもツマラナイと思ってパスです。それに、ちょうど、大阪では梅田阪急が二期棟オープンで、買うならこっちで、と思っていたこともありまして…。で、買ってきたのは見事にお菓子、甘いものばかりでした

 上の写真は最中で有名な「空也」ですが、最中は10個単位での販売で、家族3人だと3回食べることになり、飽きるということもないけれど、何となく違うお菓子も食べたいかなぁと思って、最中はパス、生菓子にしました。
 
 こちらは前日の予約でもOKでした。“お詰め合わせ”です。京都の和菓子のような華やかさはありませんが、お江戸山の手って感じです。右上の卵色のお菓子、空也双紙といいますが、カステラみたいな生地で餡子をはさんであって、これ、なかなか美味でした。もし、次回、指名買いができるのなら、空也双紙を3個買いたいと思います。

 
 そして、どどっとお菓子でございます。左側は銀座ウエストのリーフパイとドライケーキ、右側下はリンツのチョコレート、ハロウィン仕様になっています。その上は彩果の宝石、これは大阪伊勢丹でも買えるんですが、このお徳用袋はなかなか見かけないので、お買い上げです。さらに、その上は、わが家の定番、赤坂青野の栗一粒(栗饅頭)とたちばなのかりんとうです。結局、いつも同じものになってしまいますね。

 
 食べ物以外も、一応、あります。丸ビルのカードテリアのカードです。久しぶりにこんな“乙女チック”なカードを買ってみました。

 右上のシルバーのはITOYAです。最近、東京のメトロはエキナカビジネスに熱心なようで、改札の前のちょっとしたスペースがお店になっています。JR東京駅から丸の内線に乗り換えるところにちっこいITOYAがあって、東京らしいカードを買ってみました。このエキナカ、ユナイテッドアローズも出していて、やっぱ東京は違いますよねぇ~。
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リンツショコラフェ

2012-11-05 23:09:48 | Tokyo
 銀座の並木通りを「甘いケーキが食べたいなぁ」と思いながら歩いていたら、ちょうど目の前にあったのがこのリンツショコラカフェでした(ガラスが反射して見づらい写真ですが…)。「呼ばれた?」と思い、あまり時間もなかったので、とりあえず入りました。

 
 私がいただいたケーキ、ショコラ・オランジェです。ほとんどが濃厚なチョコレートムースで、中にオレンジリキュールをしみこませたアーモンド生地にダークチョコレート片を混ぜたものが入っていました。チョコレートムースがとにかく甘かったです。大概の甘いものに驚かない私が「甘い!」と思ったので、きっととてつもなく甘いケーキだと思います。ほとんどチョコレートの味しかしませんでした。もう少し、生地の部分が多いほうが、私の好みかもしれません。お値段は、もちろん“並木通り”価格で、ケーキとコーヒーで1575円でした。大阪だったら絶対に払わない額です。

 
 
 何だかとても高級感あふれる店内です。リンツって、昔、ソニプラあたりでよく見かけたチョコレートだったと思うんですが、そんなにお高いチョコレートでもなかったので、イメージチェンジを図ろうとなさっているんでしょうか。でも、いったん定着したイメージって、そう簡単に変わらないよなぁ、って思うんですが。
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ベジタブルキッチンカフェ菜紋

2012-11-04 22:46:15 | Tokyo
 旧の歌舞伎座でもぎり?をされていた吉積サイモンさんのお店「ベジタブルキッチンカフェ菜紋」に行ってまいりました。サイモンさんは、名前からおわかりいただけるかと思いますが、お父様が日本人、お母様がイギリス人のハーフで、外資系ホテルでバトラーとしてお勤めの後、歌舞伎座に転職されました。もぎりとか案内とかされていたそうで、歌舞伎ファンの間では有名な方だったそうですが、私は旧の歌舞伎は3回しか行ったことがなく、3回くらいではまだまだ“おのぼりさん”状態で、行くだけで精一杯って感じで、ひょっとしたらお見かけしているかもしれませんが、全く記憶にありません。劇場も5回ぐらい行かないと、なかなかいろいろなことを把握することはできませんね。松竹座や南座なら完全に“ホーム”、何でも聞いて!って感じなんですが。

 
 桔梗さんのお座敷でくるりんさんが紹介されており、カフェなら一人で行っても大丈夫かしらと思い、先日上京した折に、ちょうど東銀座で宿泊していたこともあり、寄ってまいりました。銀座松坂屋の裏手の銀座6丁目郵便局の筋向いあたりにあります。間口が狭いので、一瞬、通り過ぎそうになりました。

 
 お店の中です。撮影ポイントはもっとあったんですが、他のお客さんもいらっしゃって、残念ながら…。お隣の常連らしいお客さんとの会話を聞いていたら(スミマセン、だって一人だとヒマなんですもの…)、黒川紀章さんデザインのビルだそうです。壁も何だか雰囲気がありました。

 
 エビスの生ビールです。“カフェ”ですが、ナプキンはちゃんとしたリネンで、ちょっと感動モノです。

 
 茹でたお野菜です。わざわざお店の名前にベジタブルや菜と歌っていらっしゃるだけあって、お野菜メニュー充実です。サイモンさんが厳選した岐阜県の美濃のお野菜だそうです。「お野菜」には揚げる・焼く・茹でるという3つの調理法が示されていました。本当は「揚げる」にしたかったんですが、このところカロリーオーバー気味だったので、ここはぐっと我慢です。「茹でる」でも十分美味しかったです。左端の紅色のは紅い大根です。それぞれしっかりと自分の味を主張していました。この日は、この前に懇親会があったので、お料理はこれだけです。お隣のお客さん(スミマセン、ヒマなもので…。そのお客さん、とてもきれいな女性で、テレビで見たことがあるような、ものすごく気になりました)がパスタを注文されていましたが、めっちゃ美味しそうでした。

 
 ビール1杯ではさびしかったので、ハウスワインもいただきました。飲みやすいさらっとした赤ワインです。

 サイモンさんもお店に出ていらっしゃいましたが、「サイモンさんですか」って声をかけるのも何か恥ずかしく、黙って帰ってきました。お話好きな方のようで、たぶん話しかけたらちゃんとお話してくださりそうな方で、ちょっと残念でした。

 営業時間は11時30分から朝の5時までです。夜中1時を過ぎると混み始めるそうです。周辺の飲食店がみんな閉まって、ちゃんとしたご飯が食べられるところがここしかないからだそうです。
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上方文化再生フォーラム 第3回文楽の世界

2012-11-03 23:14:51 | 観たもの
 ミナミのTORII HALLで「上方文化再生フォーラム 第3回文楽の世界」を見てきました。上方文化再生フォーラムとは、上方芸能が発祥した大阪・ミナミの文化力を再生、維持させることを目的に、大阪の「財・官・民」と東洋一の演劇資料館を持つ早稲田大学が連携し、「上方学」をさまざまな角度から取り上げているフォーラムで、2007年度から始まった講座は今期で第6期となります。地下鉄の駅にポスターが貼ってあって、「文楽」とあったので、「こりゃ、行かな」と思って電話予約して行きました。

 大阪は、橋下市長の文楽騒動以来、ちょっとした文楽ブーム?で、こういう文楽関係の催しがあると、結構人が集まります。6時半開演で、私はギリギリに行ったので、補助席になってしまいました。主催のTORII HALLの人も「こんなに大勢の人に来てもらったのは初めて」とおっしゃっていました。NHKの取材も入っていて、翌日の朝のニュースで流れたそうです。

 プログラムです。
 1.実演鑑賞「艶容女舞衣」より酒屋の段(お園のくどき)

 2.出演者3名による座談
 〈出演〉 
  豊竹呂勢大夫(とよたけ ろせたゆう)氏
  鶴澤燕三(つるさわ えんざ)氏
  桐竹勘十郎(きりたけ かんじゅうろう)氏
   他、人形遣い2名

 フォーラムの名前が「上方文化」なので、これまでも毎年文楽は取り上げられていましたが、こうやって文楽の三業の方が揃ってご出演になるのは初めてのことだそうです。アノ騒動のおかげで、文楽の人たちも出られるところはみんな出とこうっていうようになったんでしょうか。そういえば、今月の「仮名手本忠臣蔵」の切符の売れ行きもいいそうで、アノ騒動さまさまですね。

 「酒屋」は主人公のお園が半七を思っての「今ごろは半七つぁん、どこにどうしてござろうぞ」というクドキで有名な演目です。そのさわりの部分を15分ぐらい実演がありました。小さいホールなので、前のほうの人は迫力があったと思います。私は残念ながら最後列だったので…。

 座談は進行役として、またまた産経新聞の亀岡典子さんがご登場でした。素人さんが進行すると、上っ面だけの上滑りする座談会になったしまうので、これぐらいよくご存知の方でよかったです。

 この「上方文化再生フォーラム」がミナミを盛り上げよう!という趣旨なので、最初は、それと文楽の繁栄とをひっかけようとして、ちょっとムリムリな感じの話の持っていきようでしたが、だんだんと話が盛り上がってくると、そういう無理やり感も薄まってきて、面白くお聞きしました。

 以下、残っているメモをもとにランダムに書きます。

 文楽劇場のロケーションの話が出ました。文楽の方たちでも「あの場所はどうでしょう?」と思っていらっしゃいました。勘十郎さんが25年前に「国立文楽劇場」の完成予想図を見せてもらったときは、周りは緑地・公園になっていたそうです。でも、実際は、怪しい・デンジャラスな地域です。子供に「あれ何?」と聞かれても答えられないものばかりに囲まれています。

 大阪のお客さんと東京のお客さんは昔はずいぶんと違っていたそうですが、最近はほとんど違いがないそうです。

 浄瑠璃の台詞(って言うんでしょうか)で、繰り返し繰り返し語る場面があったらそこは聞かせどころなので拍手するところだそうです。お人形も同様で、ためてためて演技するところは見せ場なので拍手してほしいとおっしゃっていました。最後の質疑応答で質問されたんですが、文楽には大向こうは基本ないそうです。大向こうがかけれるような“間”がないので、よほどタイミングよくかけないと、大コケになるみたいです。できれば拍手のほうがいいみたいです。

 文楽の裾野を広げるためには、小さいときから見せるのが一番。今の小中学校では古典芸能を教えないそうですが、たまに小学校によばれて実演すると子供は興味津々で見てくれるので、そういう機会を増やしてほしい。

 新作文楽は台詞だけではなく浄瑠璃もト書きもすべて書けないと出来ないので難しいそうです。勘十郎さんも構想はあるけれど、なかなか書けないとおっしゃっていました。

 後継者については、研修生は一応4人応募してきたそうですが、最後まで続くかどうかはわからない。燕三さんも研修所ご出身だそうですが、最初は11人くらいいたのに、最後は半分くらいに減っていたそうです。向き不向きもあるし、本当に好きでないと続かない世界だそうです。やはり、質疑応答の時に、各地に子供浄瑠璃があるので、そういうところから将来有望な子供をスカウトしたらどうか?という質問が出ましたが、人一人の人生の問題だし、本当にやりたい人しか続かない世界なので、安易に「君、やれへんか」とは言えないそうです。

 呂勢大夫さんも燕三さんも関東のお方で、勘十郎さんだけが大阪のお方でした。大阪弁でしゃべらはるの、いいですね。なんとも言えない“間”がよかったです。これは大阪で生まれて大阪で育った人にしか無理なんでしょうね。
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