おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

通し狂言仮名手本忠臣蔵 夜の部

2012-11-18 23:51:48 | 観たもの
 国立文楽劇場の「通し狂言仮名手本忠臣蔵」の夜の部でございます。

 昼の部にも書きましたが、今月は“難行苦行”公演でして、昼の部が終わるのが16時過ぎ、夜の部が始まるのが16時30分、その間でお客さんの入れ替えを行うので、エントランスもロビーもごった返していました。簑助さんが唯一ご出演の七段目から始まるので、遅れるわけにもいかず(遅れるとキリのよいところまで後ろで見ないといけません)、コーヒーを買って、必死で人をかきわけかきわけ席に着いたかと思うと、すぐに5分前のブザーが鳴りました。

 いよいよ七段目でございます。この七段目は一昨年の南座の顔見世で吉右衛門さんの由良之助、玉ちゃんのお軽、孝夫さんの寺岡平右衛門で拝見しています。奮発して一等席、前から二列目で見たので、ここはしっかりと記憶に残っているので、人形を見ながら、「あ、ここは孝夫さんが…」とか「これ、玉ちゃんが…」とか、歌舞伎の場面を思い出しながら見ておりました。玉ちゃんのお軽のお衣装は水色?藤色?のような寒色系のすっきりとしたお着物でしたが、文楽のお軽は赤色の花柄か何か柄物のお着物で、違うんですね。

 今回は3列目ということで、オペラグラスを持って行きませんでしたが、やっぱり簑助さんを見るためには要ります。細かいところまで見たいので、千穐楽にもう一度行くので、オペラグラスでガン見したいと思います。

 遠目からでしたが、それでも他の女形さん(←文楽の人もこう言いますか?)とは動きが違いました。人形自体は同じ仕組みになっていると思うんですが、動きが柔らかい、しなやかです。で、人形を遣っているときのあの無表情(っていうか無愛想っていったほうがいいような…)なお顔。萌えますね~。文楽劇場オリジナルのカレンダーっていうのが売店で売られていましたが、簑助さんが何度も写っていて、ちょっと欲しいかも…って思いました。舞台写真があれば買うんですけれど…。

 簑助さんを見て満足してしまったのか、八段目・九段目は時々意識を失いながらの観劇となりました。忠臣蔵の通しは歌舞伎のほうでも一度見たことがありましたが、そんなに歌舞伎ファンではない頃だったので、もひとつぴんとこなかったんですが、今回の「通し」は本当に「見たなぁ」という満足感が得られました。私の頭の中でやっと“ストーリー”がつながりました。これで、忠臣蔵はどの段でも大丈夫?のような気がします。ま、あくまで“気”ですが…

 通し上演は時間も長いし、登場人物も多いし、演者の方たちも大変でしょうね。特に、出遣いではない方(パンフレットで「大ぜい」と記載されている方)は、おそらくいくつも掛け持ちされていると思うので、舞台裏は忙しいんだろうなぁと思いながら拝見しておりました。

 来週、もう一度夜の部だけ行きます。来週もやはり3列目ですが、オペラグラスを持ってまいりたいと思います。 

 ↑上の写真は今月のパンフレットですが、右下にこっそり写っているのは、この日アンケートをやっていて、答えるともらえた粗品のボールペンです。

 
 大丸の柿安で買った「かきのすき煮弁当」です。大きなかきが3つものっかっていて美味しゅうございました。
コメント
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