おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

冥土有浮世狂言(まいどおおきにうきよのおしばい) ②

2009-07-29 22:48:32 | 観たもの
 ゲストのべかちゃんは石川五右衛門の役でした。孝夫さんも顔負けの二枚目の白塗りで登場でした。あまりに白すぎて、もうひとつ表情が読み取れないほでした。茂山一門の中で浮くことなく、非常に馴染んでいらっしゃいました。

 人間国宝の千作さんは最後に「福の神」でご登場でしたが、全く立てないようで、座ったままで台詞だけおっしゃっていました。千作さんの「はっ、はっ、はっ」という大哄笑は本当に気持ちよく、その笑顔は本当に「福の神」さんでした。昨年秋に拝見したときは、まだ介添えつきで歩いてらしたんですが・・・。

 それに比べて弟の千之丞さんが3歳しか違わないのに、艶々とお元気で、開演前に南座の入口のところに立っていらしたんですが、派手な柄のアロハシャツをお召しで、またそれがよくお似合いで、「相変わらず、チャーミングだわ」と思いながら、横を通り過ぎました。

 そして、その千之丞さんつながりかと思いますが、客席には粋筋の方が大勢おみえで、下手の桟敷席には正装した舞妓さん、芸妓さんがお座りでした。
 

 始まる前のロビーでは、「せんせぇ、こんにちわ」「おかあさん、おおきに」「この前はすまへんどした」と京都弁が飛び交っておりました。なかなか風情があってよろしおした。

 演目がすべて終了すると、一旦幕が下り、もう一度幕が上がるときには、なぜか、マイケル・ジャクソンの「スリラー」が流れておりました。客席はめちゃくちゃ盛り上がって手拍子を打っていました。それだけ盛り上がったので、もう一回アンコールを求めるのかと思ったら、次に幕が下りるとすっと止め、皆さんさっさと席を立っていかれました。ちょっと拍子抜けでした。

 茂山一門会は、秋に岡崎の観世会館であるようなので、また行ってみようかと思っています。
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