おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

歌舞伎よもやま話

2015-05-21 23:48:26 | その他いろいろ(歌舞伎)
 我當さんのお弟子さん、片岡千次郎さんの「歌舞伎よもやま話」に行ってまいりました。あべのハルカス近鉄本店9階のSPACE9というところでありました。私はあべきん(近鉄百貨店の阿倍野店のことを略してこう呼んでます)であるのなら、当然近鉄アート館だろうと勝手に思い込んでいて、最初、アート館へ行ってしまいました。当然のことながら歌舞伎の「か」の字もなく、めっちゃあせりました。自分のブログをもう一度チェック、場所が違うことが判明、何とかSPECE9に到着しました。収容人数は100名あまりでしょうか。そんなに広くありませんでした。舞台も畳5帖ぐらいのスペースでした。

 まずは素踊りでした。演目は「舌だし三番叟」です。音楽はテープだし、舞台も狭そうで何となく踊りにくそうだし、舞台が所作台ではないので、足拍子を踏んでもいい音が出ないし、ちょっと残念な感じがしました。10分ぐらいの踊りでしたが、千次郎さん汗びっしょりでした。見ているよりも動きが激しかったようで、踊り終わったときは少し息が上がっているようにお見受けしました。そのままトークへ入ってしまわれ、ちょっと休憩しゃはったらいいのにと思ってしまいました。

 トークはご本人がお持ちになった写真を見ながら子役さん時代のことや歌舞伎役者を志したきっかけ、お弟子さんの仕事など、結構いろいろなことをお話なさいました。ご本人もおっしゃっていましたが、フリートークに慣れていらっしゃらないようで、考えながらのポツポツとしたトークでしたが、なかなか興味深い内容で面白くお聞きしました。子役さんというのは児童劇団に所属なさっていたので、その伝手で南座とか中座にご出演なさっていて、「寺子屋」では三津五郎さんの源蔵で小太郎、「勧進帳」では勘三郎さん(当時は勘九郎)の富樫で太刀持ちなどをお勤めになっています。子役で歌舞伎に出ていらっしゃる時に師匠の我當さんとお出会いになり、我當さんから「歌舞伎役者になったら」と勧められたそうなんですが、当時は歌舞伎役者養成所は東京の国立劇場にしかなく、「上京して一人暮らしをしてまで…」と悩んでいたところ、松竹座に上方歌舞伎塾が開塾したので、早速に入塾、2年間の養成期間を経て、歌舞伎役者になられました。

 関西では卒塾直後からお役がついたそうなんですが、その頃は今ほど関西で歌舞伎がかからなかったので、東京の歌舞伎座でのご出演が多く、あちらでは通行人とか後ろに並んでいるだけとかそういうお役になってしまったそうです。そこで、千次郎さん、とんぼ(前転とかバク転とか)のお稽古に励まれ、きれいなとんぼが切れるようになったので、同じ切られ役でも主役に絡む切られ役が回ってくるようになったそうです。何事もお稽古、努力しないといけないんだなぁと思いました。また、千次郎さん、真面目に取り組まれますからね。

 お弟子さんの仕事っていうのも、最近歌舞伎役者さんのブログが増えて、楽屋裏をいろいろ見せてくださいますが、順を追ってどういうことをされているのかまでは見えませんので、お弟子さんのトークショーならでは、って感じでした。

 最後に今後の予定ということで“重大発表”がありました。
  ↓
 
 「あべの歌舞伎inハルカス」があります。監修は秀太郎さん、ご出演は上方歌舞伎塾一期生の同級生、松十郎さん、千壽さん、千次郎さんの3名です。新作歌舞伎と舞踊になるみたいです。最後にテンション上がりましたね。松十郎さんです。孝夫さんのお弟子さんです。ちょっとファンです。最近の舞台は赤っ面っぽいお役が多く、せっかくの二枚目ぶりがなかなか拝見できません。ぜひ、二枚目のお役でお願いしたいものです。

 上方歌舞伎会もチラッとお話くださったのですが、まだ言ってはいけないそうで、「ネットに載せんといてくださいね」とおっしゃっていたので、ナイショにしておきます。今日は京にんじんさんとごいっしょしたのですが、帰り道は誰がどの役をなさるのかで盛り上がりました。まもなく発表があるそうなのでお楽しみに!
コメント (2)
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