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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

今日はここ

2024-02-10 15:43:45 | 観たもの
松竹座で昼夜通しています。昼の部と夜の部の間が55分しかなく、外に出てもどこも混んでそうなので、松竹座のロビーで待つことにしました。人がいなくて快適です。

昼の部は大阪府の半額鑑賞会で取った切符でしたが、まさかの一階最前列竹本前で、葵さんをこんな間近で見たのは初めてでした。愛之助さんの義賢、実盛、どちらも大変結構でした。お弟子さんたちも皆さん良いお役でご出演、ちゃんとそれに応えたはりました。秀太郎さんも、さぞお喜びかと…。

夜の部は自分で取ったので、“安定の”の三階席です。のんびり見ます。のんびりし過ぎないように気をつけなければ…。

【追記】
終演しました。昼の部、最前列でこちらも緊張したせいか、夜の部の最初は撃沈、がんじろはん、ゴメンナサイ、でした。「曾根崎心中」、初めてまともに見たような気がします。こんなお話だったのね、って今さらながら思いました。関西にいると、結構な確率で見ているのですが、結構な確率で意識を失っておりました。ちかえもんなんですが、役者さんの立ち位置とか静止状態とか、なんだか現代劇を見ているような感じでした。
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咲くやこの花賞受賞記念 上村吉太朗歌舞伎の魅力

2024-02-06 23:21:15 | 観たもの
 われらが吉太朗クンが令和4年に「咲くやこの花賞」を受賞した記念に開催された会です。最近の吉太朗クン人気を裏付けるように満員でした。

 プログラムは最初に素踊りの「松の三番叟」、続いてトーク&レクチャー「上村吉太朗と歌舞伎の魅力~上方歌舞伎の次代を担う若手俳優の素顔に迫ります~」でした。司会進行は産経新聞の亀岡典子さんでした。安心の亀岡さんでよかったです。絶対に「上村さん」なんて呼ばないし。この前咲太夫さんの訃報のニュースで、NHK大阪のアナウンサーが「豊竹さん」を連呼していて、大阪にいるくせに何でそんな呼び方するん?って思ったので…。

 会場が劇場ではなく、大会議室みたいなところに椅子を並べたような感じで、前から後ろまで全く高低差がなく、踊りは時々見えるような状態でした(ワタシは10列目くらいでした)。

 踊りは10分ぐらいで、その後トークになりました。まず踊りの話題からで、「三番叟」を選んだのは「発芽」という意味があり、これから自分が芽吹いて育っていくというのをイメージして力強く踊られたそうです。見た目以上に激しい踊りのようで、息を整え汗を拭って出て来られるまで数分ありました。

 歌舞伎の出会いからこれまでの歴史を順を追って、亀岡さんがうまく話を引き出されていました。吉太朗クンのおじいさんと吉弥さんが学校の同級生でその縁で吉弥さんのところに繋がったというのは以前から知ってましたが、さらに詳しく聞くことができました。吉太朗クンのおばあさんが古典芸能好きで、落語、歌舞伎、文楽が小さい頃から馴染みがあり、4歳の時に初めて吉弥さんの楽屋を訪ね、男性が女性に変わるのを見て「すごい!」と感激して、そこから吉弥さんの追っかけみたいなことが始まったそうです。あと、鳴り物が好きで歌舞伎の「和」と通じるところがあり、自分の肌に合ったと思われていました。でも、まだ舞台に立ちたいとか歌舞伎役者になりたいとか、そこまでは思ってなかったけれど、吉弥さんの「みよし会」に出ることになって、5歳から日本舞踊のお稽古も始められました。6歳で「おつる」のお役をお勤めになりましたが、台詞が100個ぐらいあって大変だったようです。舞台に立つにあたってはご両親から「お金をもらうのだからプロとして出ないといけない」と言われたそうです。吉太朗クンも子供ながらに生半可な気持ちではいけないと思われたようです。エライですね。

 その続きで松竹座で孝夫さんの「亀山鉾」にも子役で出演し、お客様の前で芝居をするのが好きと自分でも自覚し、我當さんの部屋子になられたそうです。上方では愛之助さん以来28年ぶりの部屋子でした。我當さんのところなので、本来であれば片岡吉太朗にならないといけないけれど、上村でやってきたので「吉弥さん預かり」という形で上村姓のまま続けられました。関西は御曹司がいらっしゃらない(皆さん、東京在住)ので、子役いろいろな舞台に出演されています。「蘭平物狂」や「義経千本桜」の安徳帝、猿之助さんの「志賀市」(「加賀見山」の?)、藤十郎さんの「三番叟」の千歳、となかなかの豪華版です。おそらくワタシも全て見ていると思います。藤十郎さんとの共演は同じ舞台に立って同じ空気を吸ってるってとても感激したとおっしゃっていました。部屋子って御曹司と同じようなレベルまで育てないといけないという空気?意識?があるようで、と言っても一般家庭のお子さんなので、二倍、三倍努力しないといけないそうです。思春期の頃(声変わりの頃)は、出来るお役が少なくて、ほとんど舞台に立てなかったとおっしゃっていました。亀岡さんもおっしゃっていましたが、吉太朗クンって結構コンスタントに見てる気がして「え、そうでしたっけ?」って思いました。

 ここからは最近の出演作についてのお話になりました。昨年の「FFX」のリュックは本当に大変だったそうです。ゼロから作り上げていかないといけない。基本を持ってないと応用ができない。古典が大事と再認識されたそうです。獅童さんの「オフシアター女殺油地獄」では妹のおかちをお勤めになりましたが、演出が現代劇の人で、お稽古は現代劇だったそうです。血を吐くような稽古をしないといけないと言われ、それが身になったそうです。「刀剣乱舞」は松也さんが「古典でいこう!」と最初からおっしゃっていたので、落とし込みはし易かったと。「刀剣乱舞」はシネマ歌舞伎になり、春に公開予定で、銀座の東劇に大きな看板がかかっていて、自分がそういう宣伝ポスターに載ってるのがすごく嬉しいとおっしゃっていました。

 「FFX」「インド歌舞伎」と菊之助さんに呼んでもらうことが多くなっています(お正月の新国立も!)。以前、文楽劇場の「上方花舞台」でごいっしょして、それから共演が増えたそうです。菊ちゃんも「この子、デキル子」って思われたんでしょうね。がんじろはんには巡業の「土屋主税」のお園に抜擢されました。とても嬉しかったそうです。

 吉太朗クンにとって上方歌舞伎はとても大切なもの、特別なもの、大好きとおっしゃっていました。演りたいお役は「封印切」の梅川、その可愛らしさ、儚さが憧れだそうです。明日にでも出来そうな気がしますが…。上方歌舞伎は「匂い」が大事だけれど、全然時代が変わってしまっているので、その中でその「匂い」を出すことは難しい。「型」は真似すればできるけど「匂い」はそうはいきませんからね。←これ、秀太郎さんもよくおっしゃっていました。

 これからは女方優先で頑張りたいそうです。「吉太朗を使いたい!」って言われる役者になりたいとおっしゃっていました。ファンから見れば、“われらが吉太朗クン”、姿かたちも可愛らしいし、踊りもできるし、演技も上手いし、どんなお役でもOKなような気がしますが、そこはほれ、“大人の事情”みたいなのもあるようで、決まりかけても「御曹司じゃないから」とボツになったお役もこれまであったそうで…。そう考えると、菊ちゃんエライですよね。

 こっそり贔屓の鷹之資さんととても仲の良いお友達だそうで、ワタシの東の贔屓と西の贔屓が仲良しなんて、何か嬉しかったです。よく会ってごはんを食べたりして、ずっと芝居の話ばかりしているそうです。鷹之資さんは御曹司ですが、富十郎さんは早くに亡くなられ、後見役だった吉右衛門さんも亡くなられ、菊五郎劇団でもチーム播磨屋でもなく、こんな言い方がいいのかわかりませんが、フリーランスの歌舞伎役者って感じです。自分で「鷹之資」という土台を作り、どんな役が来てもできるように準備し、さらに次も使ってもらえるように精進を続けないといけない。「守られていない」「次はないかもしれない」と常に思っているそうで、おそらく吉太朗クンも同じような立場で、共通するものがあるんでしょうね。こっそり贔屓の鷹之資さん、ほぼ毎月歌舞伎座で拝見していると思うのですが、そんなに大きな目立つお役でもなく、「こんなに上手いのになぁ」といつも思っておりました。

 ただ、菊ちゃんや幸四郎さんのように、御曹司も部屋子もお弟子さんも関係なく、適材適所で役者さんにお役を振り分ける役者さんも増えてきて、時代は変わりつつありますからね。未来は明るいと信じたいです。

 それにしても吉太朗クン、すっかり大人になって、受け答えもしっかりと敬語も正しく使えて、オバちゃん、感激しました。ご両親、師匠の吉弥さんのご薫陶の賜物かと…。あ、そうそう、最後に吉弥さんも登場されました。吉弥さん、出てくる前からウルウルされてて、吉太朗クンの晴れ舞台、本当に嬉しそうでした。吉弥さんのもとにいらっしゃれば、道を外すこともなく、このまま真っ直ぐに成長されていくことでしょう。梅川もいいのですが、ワタシ個人的には、お三輪ちゃんも演ってほしいし、こっそり贔屓の鷹之資さんと「二人椀久」も踊ってほしいし、お楽しみは尽きませんね。
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国立劇場初春歌舞伎公演

2024-01-29 23:26:53 | 観たもの
 国立劇場のお正月の歌舞伎公演でございます。国立劇場が閉場してしまったので、今年は初台の新国立劇場で開催されました。国立劇場と違って、コンサートやオペラ、演劇、バレエ公演などが行われる劇場なので、全体の雰囲気が“洋”です。残念ながら歌舞伎見てる感は薄れてしまいました。

 演目もいつもは復活狂言の通し上演だったのが、今年は「石切」「葛の葉」「勢獅子門出初台」の三本立てでした。何だか勝手が違います。

 「石切」は景時は菊ちゃんでした。吉右衛門さんのやり方でされました。竹本も葵太夫さんがお勤めになりました。葵さんはお稽古に入る前に菊ちゃんから「忠実に吉右衛門さんをなぞりたいので、何かあれば遠慮なくアドバイスください」と言われてたそうですが、お稽古で既に完璧に写してらしたそうで、何も言う事はなかったとTwitterで呟いていらっしゃいました。菊ちゃんは、吉右衛門さんが生前お作りになったという刀と印籠を身につけていらっしゃいました。と言っても2階からなので、はっきりとはわからないのですが…。

 お芝居の方は明るく爽やかな正義の味方って感じで結構でした。菊ちゃんのニンに合ってるのかもしれません。梢は梅枝さんでした。実は、この公演にわれらが吉太朗クンも呼んでもらっていて、ひそかに「梢?」って期待していたのですが、さすがにそこまでは無理でした。六郎太夫は橘三郎さん、景親は彦三郎さん、景久は萬太郎さん、囚人剣菱呑助は亀蔵さんでした。吉太朗クンは梶原方の大名でした。「石切」ってずっと照明Maxで明るくて、お話もきっぱりわかりやすくて、案外好きなんです。孝夫さんの景時もステキなんですよ、奥サン。

 「葛の葉」は梅枝さんが主役の女房葛の葉と葛の葉姫の二役で、早替りもありました。保名は時蔵さん、葛の葉姫の両親は権十郎さんと萬次郎さんでした。「葛の葉」は文楽で見たことになっていますが(自分のブログを検索した)、全く覚えてなくて、“初見”って感じでした。梅枝さんがお母さんのお役がすっかり板についていました。例の障子に和歌を書く場面、最初は手で書き始め、最後は筆を口に銜えてで、本当にお綺麗な字でした。毎日、これをなさるって凄いよなぁと感心しながら拝見しておりました。「石切」を頑張って見ていたので、この幕は大丈夫かなと心配しておりましたが、面白いお芝居でOKでした。

 最後は「勢獅子門出初台」です。全員総出のお舞台です。ちびっこ4人(丑之助、眞秀、亀三郎、小川大晴)も手古舞と若い者の二役で舞台を盛り上げます。菊五郎さんもお出ましで、そこで舞台がギュッと締まります。わちゃわちゃと皆さん、とても楽しそうで、見ている側も気分が上がりました。お正月の国立らしい一幕でした。

 
 新国立劇場
 とてもお天気の良い日でした。

 
 
 
 
 
 歌舞伎公演を盛り上げよう!という意気込みは伝わりました。

 
 劇場内はこんな感じ。花道がないのがツライです。

 
 
 ロビー
 “洋”って感じです。

 
 
 こんな展示物もありました。
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新春浅草歌舞伎

2024-01-29 23:22:10 | 観たもの
 “若手の登竜門”と言われる浅草歌舞伎でございます。↑ポスターに写ってる9名の役者さんのうち、歩いている7名が今年で卒業、後ろの橋之助さんと莟玉さんは次の世代のメンバーとして残られます。千穐楽のカーテンコールでは、7名が花道を通って退場、2名が舞台から見送るという図だったそうです。

 浅草歌舞伎には公演が始まる前に「お年玉(年始ご挨拶)」があります。日替わりで一人ずつ幕前に出て来られ、ご挨拶されます。これは亀ちゃんが何とかお客さんを呼び込みたいと始められたそうです(亀ちゃんの頃はお客さんの入りがかなり寂しい状況だったそうです)。ご挨拶の時に役者さんが「猿之助のお兄さんが始められた…」って、さらっと「猿之助のお兄さん」という単語を発せられて、そういえばこの単語久しぶりに聞いたなぁとちょっとウルっとしました。世間では“放送禁止用語”みたいな扱いになってますからね…。

 第1部・第2部を通しました。マシュマロ米吉クンとイケメン隼人クンの「お富さん」を見たくて、第1部は一等席を奮発しました。第3部は“安定の”三階席です。第1部は「本朝廿四孝十種香」「与話情浮名横櫛源氏店」「どんつく」、第2部は「熊谷陣屋」「流星」「魚屋宗五郎」です。バリバリ古典が並びました。

 「十種香」はマシュマロ米吉クンの八重垣姫、新悟ちゃんの濡衣、橋之助さんの勝頼です。どうも、この三姫はワタシには鬼門のようです。まともにちゃんと最初から最後まで見た記憶がございません。今回も、記憶は途切れ途切れになってました。八重垣姫に感情移入できない、っていうのもあるのかなぁと思うのですが。新悟ちゃんの濡衣がしっとりと良かったです。

 目的の「お富さん」、イケメン隼人クンの与三郎、マシュマロ米吉クンのお富さん、松也さんの蝙蝠安、歌六さんの多左衛門でした。隼人クンは孝夫さんにお習いになりました。Twitterでは「まるで仁左衛門」と話題になっていましたが、普通に台詞を言ってる時はそんなに似てると思えなくて、「なんで?」と思っていましたが、捨て台詞っていうのかボソッと言う台詞が確かに孝夫さんでした。音とかイントネーションとか、孝夫さんでした。隼人クン、見た目がめちゃくちゃ二枚目なので、よい与三郎でした。米吉クンもここ数年で腕を上げ、色っぽい、婀娜っぽいお富さんでした。こちらは玉ちゃんに習われたそうで、今の米吉クンを見て玉ちゃんがどんなふうにおっしゃるのか、ぜひ聞いてみたいです(以前のお稽古(たぶん稲田姫と思われる)で、玉ちゃんから「あんた、歌舞伎の家の生まれだろう? あぁ、生まれただけだね」って言われたと米吉クンがインタビューで答えているのを見たことがあるので…)。番頭さんが橘太郎さんで、結構好きなので、楽しく見ておりました。歌六さんもご出演で、とてもバランスの取れた良い舞台で、このまま歌舞伎座でもいけるんちゃうん?って思いました。

 第1部の最後は「どんつく」、舞踊です。巳之助さんがどんつく、歌昇さんと種之助さんが大道芸人で、いろいろな芸を披露してくださいます。歌昇さん、玉入れがあったのですが、ワタシが見た日は全然入らなくて、「もう一回」って言いながら何度か挑戦されていました。すごくうまくいった日もあるようです(Twitterで毎日どなたかが呟いていらっしゃったので)。この演目は9人全員参加で、それぞれ少しずつ踊りがありました。わちゃわちゃと楽しそうで、見ているこちらもニコニコ顔になります。

 第2部は「熊谷陣屋」から、歌昇さんの熊谷、新悟ちゃんの相模、歌六さんの弥陀六です。歌昇さんは初役で、吉右衛門さんの台本を借りて幸四郎さんに習われたそうです。播磨屋にとって大事な演目ということで、かなり力が入ってました。義太夫狂言だし、それくらい力強いほうがいいのかもしれませんが、ワタシにはちと重かったです

 「流星」は種之助さんオンステージ、4枚のお面をとっかえひっかえ変えながら踊られます。踊りがお上手な方なので、軽やかに踊られました。ただ、お面の交換は種ちゃんも後見さんも緊張するんでしょうね。

 夜の部の最後は松也さんの「魚屋宗五郎」です。菊五郎さんにお習いになったそうです。これ、とても良かったです。松也さんのニンに合ってたし、新悟ちゃんのおはまも世話女房って感じで、お似合いでした。新悟ちゃん、今回の浅草は大活躍でした。腕上げられました。っていうか、皆さん、出始めの頃に比べれば、格段に上手くなられて、全然ヒヤヒヤすることもなく安心して見ることができます。やっぱり、主役を勤めるっていうのがいいんでしょうね。この「魚屋宗五郎」もぜひ歌舞伎座でやってほしいなぁと思います。

 ワタシが行った日は、夜の部の終演後、能登半島地震の募金活動のために、9名の役者さんがロビーに並ばれて募金を呼びかけられました。渋滞しちゃいけないんで、握手とか写真とか話しかけとかは一切禁止で、単に役者さんの前を通って外に出るだけだったんですが、「宗五郎」にご出演の方は扮装のまま、出番が終わられた方は黒紋付の正装で並ばれて、そうなると募金もコインではなくお札になります。イケメン隼人クンは「宗五郎」で旗本磯部のお役でそのまま立たれていましたが、白塗りが映えて輝いておりました。二枚目は遠くで見ても近くで見ても二枚目でした。

 
 入り口

 
 フォトスポットありました。

 
 三階からの眺めです。

 
 チャリティの羽子板。玉ちゃんのもありました。

 
 佐渡のお酒で、地震で被災されたと聞き、お酒を売ってたら買おうと思っていたのですが(いつも小さい瓶を売ってる)、残念ながら売ってませんでした。

 《オマケ》
 
 
  
 
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壽初春大歌舞伎

2024-01-29 23:05:20 | 観たもの
 自分の備忘録として、1月の遠征記録を残しておきます。

 まず歌舞伎座から。歌舞伎座の朝イチの演目を見るため、前乗りしましたが、これ、やっぱりいいですね。移動の日は「行くだけ」なので気分的にも楽だし、ホテルでしっかり睡眠が取れるので身体も楽でした。でも、毎度毎度そんな贅沢はできません…。

 そのお目当ての歌舞伎座の昼の部は「當辰歳歌舞伎賑」で「五人三番叟」と「英獅子」の舞踊二題から始まりました。「五人三番叟」にこっそり贔屓の鷹之資さんがご出演でした。五人は鶴という設定で、新年を寿ぎ舞います。鶴なのでお衣装の袖の部分が鶴の羽のような模様になっているのですが、鷹之資さんだけその柄がわかるんです。しっかり手を伸ばしているからだと思います。他の人は何かぐちゃってなってて、「羽の柄よね?」って確認したいのだけれど、確認できないという、よーわかりませんでした。やっぱり、こっそり贔屓の鷹之資さんの踊りは違います。しっかりお化粧をしているので、3階の後ろからだとオペラグラスでも顔の判別がしづらいのですが、踊りでわかります。先に書いた羽の柄の一件もそうですが…。手足がすごく気持ちよくまっすぐ高く遠くへ伸びます。ソロで踊ってほしいよなぁと思います。あまりのレベルの違いに、他の四人がかえってお気の毒なような気もしないではないのですが…。贔屓のひいき目かもしれませんが…。

 「英獅子」は、まぁ、大人の皆さんの踊りです。雀右衛門さんがほっそりと美しくなられました。ダイエットお続けなんでしょうね。又五郎さんもがんじろはんも破綻することなく、おめでたい感じで終わりました。

 続いて松緑さんの「荒川十太夫」です。私が見る日の何日か前に松緑さんがご自身のブログで上演中の携帯電話のマナーについて怒りまくったはって、「アホボケシネ」ぐらいの勢いで怒ったはりました。それがあってか、この幕の前は歌舞伎座のスタッフさんも携帯電話の看板を持って客席を回られました。ワタシも携帯だけでなくタブレットも電源を切りました。たぶん、ワタシが見た日は携帯電話は鳴らなかったかと。

 「荒川十太夫」は昨年初演で、好評につき早速再演されました。堀辺安兵衛は亀ちゃんから中車さんに交代です。冒頭、堀辺安兵衛から始まるんですが、「あ、これって亀ちゃんだったよね」ってちょっと泣けてきました。中車さんが悪いってわけではないので。昨年の初演も見ていますが、“磨き”がかかったって感じがしました。どの場面もどの台詞もどの動きもまるで無駄がなく、結末に向かう一本の線のようになっていました。そして泣けるお芝居です。悪い人がいなくて、しみじみと良いお芝居です。この研ぎ澄まされた空間で携帯鳴ったら、役者さん怒りまくります。見ているお客さんも台無しにされて迷惑ですよね。

 昼の部の最後は「狐狸狐狸ばなし」です。右近さん、錦之助さん、幸四郎さん、染五郎クンが狐と狸の化かしあいを繰り広げます。元々のお話がよく出来ているので、面白いお話なんですが、ワタシ、これ篠井英介さん、板尾創路さん、ラサール石井さん、六角精児さんで見ていて、ついそれと比べてしまうので、いまいちお話に入り込めず、でした。右近さんのお役は篠井さん、染五郎クンのお役を六角さんだったんです。怪しさ、全然違うでしょう? 比べるのが酷っちゃ酷なんですが。それと幸四郎さんと染五郎クンが上方出身という設定で、それにも無理がありました。義太夫狂言なら義太夫でそれなりに上方訛りになりますが、“素”のお芝居ではちょっとキビシイです。普通にお江戸の人ではダメなんでしょうかね?

 夜の部は「鶴亀」からです。女帝が福助さんで、鶴は幸四郎さん・染五郎クン親子、亀は松緑サン・左近ちゃん親子でした。お子様たちだけで踊るっていう場面もありましたが、その時の松緑さん、必死の形相で左近ちゃんをご覧になっていました。どこも見逃さないぞ!って感じで。左近ちゃん、しっかりと踊っていらっしゃるんですけどね。お顔立ちも辰之助さんにそっくり、二枚目でいらっしゃいます。しらたまやさんでお隣になった方が辰之助さんのファンの方で「辰さま、そっくり、泣きそう」っておっしゃっていました。

 次は「寿曽我対面」でしたが、ここまであまり意識を失うことなく順調に見てきたせいか、ここで疲れが一気に出て、休憩の幕となりました。それこそ、「え、またですか」だったので。

 そのおかげか次の「息子」は舞台がずっと暗かったにもかかわらず、ずっとちゃんと見ておりました。ちょっと新劇チックな台詞劇でした。白鸚さん、こういうほうが良いような気がしました。台詞もしっかり聞かせてくださいますし。と言いつつ、最後がいまいちはっきりしなくて、ちょっと「???」が飛びましたが。

 最後は「京鹿子娘道成寺」です。ワタシが見たのは壱太郎さんです。「道成寺」を一人で踊るって、松竹株式会社のおすすめや先輩方のお許しがないといけないと聞いたことがあるので、壱太郎さんと右近さん、凄いことでございます。苦手な舞踊ではありましたが、後見が翫政さんと光さんだったので、そこが気になって気になって、意識を失うことはなくしっかり拝見しました(ってソコですか?なんですけどね)。「道成寺」は後見さんの役割が大きいので、引き抜きの場面になると、なぜかワタシまでドキドキしておりました。ワタシが見た日は失敗はなく、すべて成功しておりました。ただ、NHKの中継で見た時は蛇の脱皮のような引き抜きがあったように記憶しているのですが、ワタシが見た日はそれがなく、それだけちょっとナゾでした。壱太郎さんの白拍子花子は本当に可愛らしく結構でございました。まぁ、舞踊家でもいらっしゃいますのでね。最初から最後までお客さんの気を逸らすことなく、自分だけに集中させ続けるってすごいなぁと思いながら拝見しておりました。これからお若い方の「道成寺」も増えるんでしょうかね。お若い方も経験を積んでいかないといけませんから。

 
 
 
 
 
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坂東玉三郎コンサート 星に願いを

2024-01-28 23:26:27 | 観たもの
 玉ちゃんのお歌のコンサートでございます。(一応)玉ちゃんファン?だしぃ、せっかく大阪まで来て下さるしぃ、松竹歌舞伎会のポイントもつくしぃ、って感じでまいりました。お席はもちろん“安定の”三階席、それも一番後ろです。三階は結構空席がありました。私のお隣も空席で荷物を置くことができました。そういえば、玉ちゃんの公演って良い席から売れるって聞いたことがあるので、後ろは売れないんでしょうかね。まぁ、ゆっくりと座れてよかったです。

 コンサートは、毎々書いておりますが、ワタシは元々「歌」とか「音楽」とかはテリトリー外でよーわからんのですよね。玉ちゃんのお歌も何をどう書けばいいのか…。コンサートを重ねられるたびに声量は増しているような気はします。ほんとにお腹から声を出しているんだろうなというのは素人耳にもわかります。できれば、それに合わせてマイクももう少し離してほしいかも、ってちょっと思いました。今の玉ちゃんなら布施明みたいにマイクをかなり遠いところに持っても、大丈夫なような気がするので。

 歌われたお歌はプログラムでは全16曲なんですが、曲目が変わったり、歌う順番が入れ替わったりしていたので、結局何曲歌われたのかはわかりません。玉ちゃんの持ち歌?「星降る夜に」もありました。ジャニーズの子のミュージカルを演出された時に作られたお歌だそうです。玉置浩二さんのお歌もありました。「玉置浩二なら…」って想像してしまい、「同じ聞くなら、玉置浩二で聞きたい」と思った失礼な客はワタシです。スミマセン。

 舞台はシンプルでありながら、曲が変わる度に照明プランが変わり、飽きさせません。LEDの豆電球(って言うの?)を散りばめたセットは本当に「ほーっ」って声が出るくらいキラキラと美しく、それを拝見できただけでよかったです。三階からだと全体を見ることができて、これは役得?って思いました。

 玉ちゃんのお衣装は、これまたキラキラのラメ?スパンコール?のお生地のスーツ、照明の当たり具合によってキラキラの反射が凄かったり、深みのあるお色目に見えたり、そういうのも全て計算されてお召しになっているんでしょうね。そうそう、髪型はいつもの黒髪の七三分けでした。茶髪のタカラヅカ調ではありませんでした。ロビーで売ってた舞台写真も「越路吹雪物語」のはありませんでした。“なりきり越路吹雪”の写真があれば、買いたかったんですが。そんなん、売りませんよね…。

 お歌は、これも毎回書いておりますが、とにかく熱唱、絶唱で、シャンソンとか越路吹雪さんのお歌とかは、もう少し軽やかに歌ってほしいなっていつも思います。それでも、コンサート活動を始められた当初に比べれば、お歌に緩急がつくようになったし、舞台を動かれるようになったし、何よりにこやかに歌われるようになりました。コンサートの時って、本当に楽しそう、嬉しそうで、お歌がお好きなんでしょうね。ご機嫌よくお過ごしであれば、(一応)ファンとしても喜ばしいことで誠に結構でございます。ヨカッタです。

《かべす》
 
 仙太郎のうぐいす餅と桜餅
 お菓子の世界は「春」ですね。うぐいす餅って案外販売期間が短くて、食べそびれることがあるのですが、今年は無事に食べることができました。

 
 
 仙太郎の蜜柑餅
 求肥の中に伊予柑のジャムが入っています。見た目お地味ですが、なかなかいけました。

 
 住吉大社の喜久寿のどら焼き
 高島屋の銘菓百選の売り場に水曜と土曜だけ出ます。見ると買ってしまいます。高島屋和菓子バイヤーの畑さんも絶賛されていました。輸送費の関係か、東京までは持っていけないみたいです。
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Night KABUKI in Osaka Dotonbori

2024-01-27 23:49:09 | 観たもの
 松竹座で開催されている「Night KABUKI in Osaka Dotonbori」、インバウンド向きの歌舞伎公演です。特に見たいというわけではなかったのですが、松嶋屋さんのお弟子さんたちがご出演でしたので、何となく集客に協力せなあかんかなぁと思い、ポチッとしました。全席同一料金(6000円)でしたので、1階2列目の花横通路を取りました。こんな舞台に近いお席って何年ぶり?って感じでした。

 歌舞伎を紹介したビデオの上映から始まりました。最初に歌舞伎座がバーンと映し出され、その後は大幹部さんのいろいろな代表的なお舞台の映像が流れます(全編英語)。孝夫さんの「菅丞相」、玉ちゃんの「藤娘」、孝玉コンビの「吉田屋」、菊五郎さんの「弁天小僧」、吉右衛門さんの「熊谷陣屋」等々、豪華版です。もちろん何れも歌舞伎座の映像で、「ワタシ、今、松竹座で見てるんやけど…」ってちょっと思ってたんですが。最後のクレジットを見ると、松竹が2016年に制作したものでした。増える外国人観光客向けにお作りになったんでしょうね。

 続いて、千壽さんの「歌舞伎のみかた」です。通訳の吉田さんといっしょに登場され「歌舞伎鑑賞教室」です。「女方」「歌舞伎の音楽」「ツケ」の説明の後は、お客さんも舞台に上がって立ち廻りです。ここからは撮影OKになりました。

 
 千壽さんと愛治郎さんの見本

 
 千壽さん

 
 愛治郎さん
 切られるお役なんですが、お客さんごとに違う形で切られたはりました。

 
 
 
 當史弥さんが傾城で登場です。

 
 皆さんで記念写真です。写真を撮ってる振袖姿の人が通訳さんです。

 最後はセリや回り舞台の紹介で、洋楽(聞いたことあるけれど、曲名はわからず)が流れる中、回り舞台が回りながら、大中小のセリが上がったり下がったり、照明はライブっぽく、ポップな雰囲気でした。千壽さんは「画期的な紹介の仕方」とおっしゃっていましたが、昨年の国立劇場の歌舞伎鑑賞教室で虎ちゃんがやってました。「見たことあるよ」って突っ込んでしまいました。

 幕間を挟んで千次郎さんの「操り三番叟」でした。後見は愛三朗さんと愛治郎さんでした。この演目よくかかりますよね。三番叟に扮する人の身体能力が問われます。千次郎さん、すごく高く飛ぶし、開脚もきれいでした。踊りのお稽古だけでなく、日頃から鍛えていらっしゃるんでしょうね。ただ、踊りが終わった後は肩で息しているのがはっきりわかって、とても激しい踊りなので仕方ないんですが、ちょっと「惜しいっ」って思ってしまいました。

 実はワタシ、こっそり贔屓の鷹之資さんでこの演目見てるんです。身体にバネが入ってるのか?って思うくらい、ピョンピョン飛ぶし、開脚から上に伸びあがる時の足も本当のお人形みたいに足が真っ直ぐなままだし、独楽のようにクルクル回るし、「すっげー」だったんです。それを思い出して、「鷹之資さんの三番叟、また見たいなぁ」と思ってた失礼な客はワタシです。スミマセン。

 開演は6時、終演は7時半でした。心配したお客さんの入りですが、一階席が7~8割埋まってました。二階席も一列目にお客さんがいらっしゃったようです。外国人の方も多かったです。これでうまく行ったら、よその劇場でもなさるかもしれません。南座あたりはできそうです。ただ、6000円は高いような気がしましたが、大道具、小道具、衣装、音楽(長唄に勝之弥さんご出演でした)を本公演並みに揃えるとこれぐらいかかるんでしょうかね。明日28日(日)が千穐楽です。松竹座は今、昼は玉ちゃんのコンサート、夜は歌舞伎公演と全く違う公演をやってるんです。裏方さん、めちゃくちゃ大変そうです。

 《かべす》
 
 はり重のミンチカツです。鳥獣の類は苦手なんですが、ここのミンチカツ好きなんです。
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坂東玉三郎 はるのひととき

2024-01-21 23:58:52 | 観たもの
 松竹座で開催された玉ちゃんの「坂東玉三郎 はるのひととき」でございます。昨年夏に南座で「なつのひととき」があり、その流れで今回の公演になったようです。どうもまた「なつのひととき」もあるようですし、さらにそれ以外でもいくつか玉ちゃんと小朝さんのが共演されるものあるようです(ソースは小朝さんのブログ)。

 演目です。
 一、越路吹雪物語
    坂東 玉三郎
    春風亭 小朝
 二、落語 芝浜
    春風亭 小朝
 三、地唄 雪
    坂東 玉三郎

 ひとつめの「越路吹雪物語」ですが、公演前のインタビュー記事で小朝さんの新作落語「越路吹雪物語」と玉ちゃんのお歌とのコラボ上演というのは見たのですが、全く想像がつかず???状態で幕が開くのを待ちました。

 緞帳が上がると、スーツ姿の小朝さんがいらっしゃって(そのスーツはほんの60万円だそうです)、「皆様、こんにちは。」から始まったので、ご挨拶とか演目解説とかされるのかしらと思っていたら、そのまま「越路吹雪物語」に入って行きました。「え、もう本題なんですね」って見ている側は心の準備ができておらず、ちと焦りました。

 小朝さんの落語は、コーちゃんの生い立ちから始まり、宝塚入団、宝塚のトップ時代、退団、退団後の活動ときて、昭和28年にパリにわたり、そこで初めてエディット・ピアフの歌を聞いたそうです。その衝撃はかなり大きなものだったようで、その日のことを日記に書いていらっしゃいます。「その中味は~」から、パンと舞台中央の少し奥にいらっしゃった玉ちゃんにスポットライトが当たり、その日記を朗読されました。「台詞、あるやん、やっぱり小芝居?」って思った失礼な客はワタシです。もちろん、決して小芝居ではございません。この後は玉ちゃんはお歌だけでした。

 その日記ですが、Wikiにありましたのでコピペしておきます。
「エディット・ピアフを初めて聴く。オーケストラ、ジェスチャー、アレンジの素晴らしさに私は悲しい。ピアフを二度聴く。語ることなし。私は悲しい。夜、一人泣く。悲しい、寂しい、私には何もない。私は負けた。泣く、初めてのパリで。」

 玉ちゃんのお姿でございますが、茶髪のショートカット、それもちょっとタカラヅカに寄せた感じで、一瞬誰だかわかりませんでした。声を聞くと確かに玉ちゃんなんですが、舞台の奥で紗幕がかかってて、暗くてわかりずらいせいもあったかもしれませんが。お化粧も少し洋風?で、ワタシはこれに衝撃を受けました。

 それから内藤法美さんとの結婚にお話が進むわけですが、ここで内藤さんとは誰?ってことで、内藤さんがお作りになった「誰もいない海」を玉ちゃんがお歌いになりました。ようやく「あ、こういう感じで進むんですね」って何となく構成がわかりました。玉ちゃんのお衣装ですが、最初は、ロングドレスをお召しなんだと思っていたのですが、そうではなく、とても大きなストール?ショール?を前から見るとロングドレスのように見えるように纏っていらっしゃいました。黒いラメ?スパンコール?のキラキラのスーツで、シャツも黒、おそらくシルクかと。靴は黒いエナメルでした。

 ストールも曲ごとに変えていかれます。暗い中で取ったメモには「黒地にシルバーのコード刺繍」「白いレース、ラメ」「緑色のショール、ラメ」「紫のストール」「ゴールドのラメ?スパンコール?キラキラ」ってありました。照明の関係で本当にその色なのかは自信はないのですが。劇場が暗くて、自分が何を書いているのか全く分からない中で書いたメモなので…。とにかく、キラキラしてました。フィレンツェ?ベニス?の行きつけの生地屋さんでお求めになったものでしょうか。そうそう、すっごく大きな石のついた指輪をはめてらして、それってコーちゃんのお形見なのかしらって勝手に想像してました。イヤリングもなさってて、それはブルガリなのかなぁって思っておりました。コーちゃんということで、とにかくゴージャス、華やかでした。

 かんじんのお歌ですね。パンフレットに書いてありました。「誰もいない海」「群衆」「白い夜」「愛の幕切れ」「ラビアンローズ」「愛の讃歌」の6曲を歌われました。お歌のことはよくわからないので…。玉ちゃんがご機嫌よくお過ごしなのであれば、それで十分でございます。

 落語のほうですが、コーちゃんのことは、元タカラヅカの人で歌手ですごいスーパースターで、ぐらいしか知識がなかったので、なかなか興味深く聞きました。コーちゃんの歌と同じくらいドラマチックな人生です。元ネタになるような伝記本があれば読みたいなぁと思って検索してみましたが見つかりませんでした。岩谷時子さんの本とか、あるいは三島由紀夫が書いてるものもあるそうなので、それをちょっと読んでみたいかも、と思っています。コーちゃんと三島って「付き合ってた」ってWikiにありましたが、これもワタシには衝撃でした。

 今年はコーちゃんの生誕100年だそうで、この演しもの、あちこちでされるのかもしれませんね。とてもよく出来た落語とお歌のコラボ公演でしたから。上演時間は45分でしたが、もう少しふくらませて、玉ちゃんの台詞や歌う曲数も増やせば、それだけで一つの公演になりそうです。

 この前半だけで結構満足したのですが、後半はそれぞれのご本職でございます。小朝さんは「芝浜」でした。これ、歌舞伎で何回か見ました。落語はおそらく初めてかと思うのですが、落語なのに、劇場の客電を暗くしていて、何度か意識を失っておりました。小朝さんの落語って、もひとつワタシには合わないんですよね。マクラとかフリートークとかのお客さんイジリがあまり好きじゃないんです。何か嫌味?上から目線?な感じがして…。スミマセン、個人の意見です。

 最後は玉ちゃんの「雪」でございます。前半の茶髪ショートカット洋風のお化粧とは打って変わり、しっとりと美しい玉ちゃんでした。お衣装は↑上のポスターにある白いお着物です。おそらく丹後ちりめん、かなり匁数の高い絹、ずっしりと重そうなのに軽やか、身体に吸い付くようで身体の線は拾わない、舞の動きにぴったりとついていきます。前半の数々のストールも眼福でしたが、この「雪」のお衣装も何度見ても眼福でございます。

 小朝さんのインスタグラムに玉ちゃんとのお写真を載せてくださっています。今回の舞台写真(特に「越路吹雪物語」の方)も売ってくださらないかしらねぇ~。
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初春文楽公演

2024-01-07 23:26:48 | 観たもの
 お正月の文楽公演にもまいりました。文楽は、義太夫がほんと気持ち良くて、見に行っても8割方、下手すると9割?意識を失っているような状況でして、行かんほうがいいのかなと思いつつ、一応、観客動員にも協力せねばと思い、細々と通っております。コロナ以降、文楽は三部制が定着してしまいました。「行ってもなぁ…」って感じなので、どこかの部を一つだけ見たらいいかなと思っていたのですが、初春公演は第一部が「堀川の猿廻し」、第二部が「伽羅先代萩」で、どちらも捨てがたく頑張って一部から二部まで通しました。今回はお正月休みでしっかり休息が取れたせいか、いつもよりは元気で、7割?6割?ぐらいはちゃんと見てたと思います(それでも3割?4割?ぐらいは意識を失っているワタシ)。

 第一部は「七福神宝の入舩」から始まりました。お正月らしい演目で、宝船に乗った七福神が酒盛りの余興でそれぞれの得意の音曲を披露するというもので、もちろん、お人形が直接演奏するわけではなく、そこは床の三味線の技芸員さんの腕の見せ所、三味線、琴、胡弓に、三味線の曲弾きもあって、とても楽しい一幕でした。演奏だけでなく、お人形が宝船の上でわちゃわちゃしているのも面白くて、舞台と床とあっち見たりこっち見たりしていました。

 次が「近頃河原の達引」で、「四条河原の段」と「堀川猿廻しの段」が上演されました。これ、松嶋屋さんの家の「芸」でして、十三代目さんがなさって、我當さんもなさっています。愛之助さんも永楽館歌舞伎で一度お勤めになりました。それがすごく良かったので、ぜひ本公演でも!と思っているのですが、舞台面が暗い?お地味なせいか、全然かかりませんね。孝夫さんのニンではないんですよね。愛之助さん、絶対合ってると思うのですが。

 文楽のほうですね。ワタシが歌舞伎で見たのは「堀川猿廻しの段」だけだったので、その前段を見ることができて、ようやくお話を把握しました。猿廻し与次郎は勘十郎さんでした。勘十郎さんと言えば狐を反射的に思い出してしまい、舞台を見ながら「これ、猿やのうて、狐のほうがよかったんちゃうんかなぁ」と全然関係ないことを思ってしまいました。

 第二部は「伽羅先代萩」で、「竹の間」「御殿」「政岡忠義」「床下」の場面でした。政岡は和生さんです。可愛らしいお姫様や町娘より、こういうデーンとしたお役のほうが和生さんのニンのような気がします。こちらも安心して見ることができます。安心しすぎて、「御殿」は気を失うこと、しばしばでした。「飯炊き」の場面です。あまり派手な動きがないせでしょうか。歌舞伎でもいつもここで寝落ちしているような気がします。そうそう、文楽は上手側にお茶道具が置いてあって、ごはんもそこで炊きます。ちょっと景色が違いました。次の「政岡忠義」は義太夫が呂勢さんで三味線が清治さんのお師匠さんで、テッパンの床でした。ここはお話も大きく動き、とてもドラマチックなので、ちゃんと見ておりました。さすがの迫力でした。

 ただ、政岡を見ると「あぁ、亀ちゃんの政岡、見たかったようなぁ」って思ってしまうんですよね。たぶん「伊達の十役」だったと思うのですが、たくさんのお役を一人でお勤めになる演目で、政岡をお勤めになるのを見たことがあって、“たっぷり”の政岡で、これちゃんと「先代萩」で見たい!って思ったんですよね。おそらく藤十郎さんに習われたのではないかと。藤十郎さんの政岡は良かったです。歌舞伎座新開場の時に見たのですが、藤十郎さんでめちゃくちゃ感動したのを覚えています。玉ちゃんより七之助さんより、断然良かったです。だからその系統の亀ちゃん、見たいんです。

 話がどんどん逸れますが、松緑さんの歌舞伎家話が今度のゲストが壱太郎さん、虎之助さん、千ちゃんで、「偉大な祖父を持った孫」が集結します。松緑さんも偉大な二代目松緑さんのお孫さんですからね。

 スミマセン、文楽です。歌舞伎と同じ演目を文楽で見ると、どうしても歌舞伎のほうを思い浮かべてしまいます。失礼な客で申し訳ございません。条件反射なのでご容赦ください。ただ、文楽は字幕が出るので、結構それを追ってると「このお芝居の義太夫ってこんなこと、言うたはってんね」っていろいろ発見があります。歌舞伎はどうしても役者さんを見ることに集中してしまうので。

 初春文楽の第三部は「俊寛」と「八百屋お七」で、こちらも捨て難いのですが、寒い時期に夜遅くなるのが億劫で(国立文楽劇場のロケーションもありますが)、見ることはないでしょうね。夜はどの季節も集客に苦労されているようです。周りがもうちょっと楽しかったらいいのですが。

 
 
 
 お正月のお飾りです。

 
 
 
 演目の写真
 
 《かべす》
 
 小さめのサンドイッチにしました。お腹がふくれると眠くなるので。

 
 いちご大福
 劇場そばの「いちりん」で買って帰りました。
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坂東玉三郎 初春お年玉公演

2024-01-03 22:46:14 | 観たもの
 玉ちゃんのお舞台で2024年を明けました。松竹座の「坂東玉三郎初春お年玉公演」でございます。

 今回は自分への“お年玉”ということで、奮発してA席、5000円の席です。一瞬、S席にしようかと思ったのですが、10000円と倍になるのでA席にしておきました。2階の5列目でした。もちろん3階の最後列よりは舞台は近かったです。

 演目は以下の通り
 第一部
  「口上~女方の魅力~」
  地歌「黒髪」
 第二部
  『天守物語』より
  地歌「由縁の月」

 開演に先立ち、緞帳が上がるとその下に白い幕(スクリーン?)があり、そこに定式幕が映し出されました。時間になるとその定式幕が開く動きがあり(音付きでした)、次にそこに凧が飛び、獅子舞が出てきました。ひとしきり獅子舞があり(中の人はお弟子さんではないみたい)、それが終わるとその白い幕が上がり、ようやく舞台が現れます。

 舞台の真ん中に緋毛氈、玉ちゃんが座っていらっしゃいました。背景は四季の花が描かれた金屏風でした。口上では通常なら「おめでとうございます」なんですが、今日は1日に能登の地震、2日に羽田の事故があり、お見舞いの言葉から始まりました。続いて「毎年『幸せを!』と願って年を明けるけれど、人生何があるかはわからない。とはいえ、ご来場の皆様のご健勝のご様子、お喜び申し上げます。現実を忘れる時間になりますように」とおっしゃいました。

 今日は満員御礼だったそうで、昨年ようやく日常が戻り、俳優として満員のお客様が嬉しい、と。ここから、お年玉公演は14日まで、その後小朝さんとの公演、28日からはコンサートがありますとちょっと宣伝が入りました。「コンサート」とおっしゃる時はちょっと恥ずかしそうにされてて、かわゆしでした。

 で、「口上」なんですが、コロナのお正月から松竹座の公演が始まり、その時は道頓堀も人出がほとんどなく向こうまで見渡すことができるくらいで、何か違った趣向ということで衣装展示・解説を始められたそうです。それが結構好評で、あちこちで続けられてきたのですが、昨年11月からロンドンで玉ちゃんのお衣装の展覧会が始まり、お衣装がほとんどロンドンに行ってしまったそうです。少しは残ってるそうですが。辰年なので「龍」の打掛を作られたそうですが、仕立てが今回に間に合わなかったそうです(じゃあ、あの七之助さんの富姫のお衣装は新しいものではないのでしょうか?)。このお年玉公演は急遽決まったため、歌舞伎公演ができないので「どうしよう?」となった時に、昨年バルームで行った衣装解説の公演の際に「黒髪」が好評だったのでそれを今回持ってきてくださいました。自分で鏡を見ながら簪を挿される、あの動きです。

 かんじんの「女方」の解説です。かなり真面目な、学術的な、社会学的な解説でした。「演劇史から見た、世界の演劇と比較した、ジェンダーから考える、日本の女方」って感じです。日本の女方、それも大人の男性が演じる女方は270くらいの歴史、300年も経っていません。シェークスピアやギリシャ演劇は少年が女性を演じていました。

 玉ちゃんご自身は六代目歌右衛門さんに憧れてこの世界に入られました。好きな舞台に立ち、踊りを踊り、古典に接することが好きで、両親も勧めてくれたので自然にこの世界に入った、女方とか女性とか立役とかそういうことも全く意識せずにこの世界に入った、と。アメリカには女方はないそうです。ヨーロッパからインド、インドネシア、中国に女方があったけれど、日本だけ女方が残ったそうです。「なんと不思議なことか!」とご本人もおっしゃっていました。お能にも「かつらもの」というのがあり、かつらをつけて唐織を身につけると女性になり、これも一種の女方ではないかと。

 最近は「男らしい」とか「女らしい」とか言っちゃいけない世の中になっているが、女方は立役より三歩下がって、女方は立役の後見のつもりで、と言われてその通り動いてきた。舞台は緞帳で世の中と仕切られている、舞台では立役らしい、女方らしいと言ってもいいと思う。舞台の内と外では基準が違うのだから。そもそも舞台は非現実の世界、そういう中で暮らしているのだから、世間と違ってもいい、そういうふうに思うとこちら側は楽になる、と。←深いお言葉でございます。

 これまで明治、大正を生きて来られた先輩方からいろいろ教えてもらった、女方はいつまで残るのか?と思いつつ、ただ、世間でお化粧をした男性、女物の洋服を着た男性が何も言われなくなってきているので、女方も残るのかなぁと。これは余談ですが、とおっしゃっていました。

 女方について、まっすぐな線がないそうです。正面向いて真っ直ぐに立つことはまずなくて、少し斜めに構えて立つのが普通だそうです。ここで「ミロのヴィーナス」のポーズをしてくださったのですが、まぁ、なんとステキなことか。お着物でミロのヴィーナスですわよ、奥サン。仏像の立ち姿も見せて下さって、客席から拝みたくなりました。

 続いて手ぬぐいの扱い方を。「道成寺」の手ぬぐいが出てきました。本当の紋と仮紋の二つが染めてあるそうです。女方は線を大切にする、お着物の裾ひとつとっても、それがきれいな線が出ているかどうかをちゃんと確認しないといけないそうです。手ぬぐいも持った時の線がきれいかどうかが重要。口に銜え時に二つの紋がちゃんと見えるように銜えないといけないそうです。玉ちゃん、昨夜の歌舞伎中継をご覧になっていたようで「壱太郎さんの紋が分かりました」っておっしゃっていました。「恋の手習い」を音楽なしでひとさし舞ってくださいました。うふっでした。手ぬぐいで「の」の字を書くところも、手元で「の」の字を書くのではなく、手ぬぐいの先がちゃんと「の」の字になるように手ぬぐいを回さないといけないそうです。深いです。

 さらに扇の扱い方も説明してくださいました。扇の開き方も手前に開ける、お客様の方に向かっては開けないそうです。お客様に攻撃しているようになるからと。どっちから開けてるなんて、考えたこともなかったです。直角か水平に使うときれいに見えるそうです。「姫扇」というのもあり(亀姫が持ってた)、少し小さめの扇で房がついているものです。常に房が下がっているように持たないといけないそうです。

 「口上」のパートは以上です。初日なので取りとめもなく申し訳ないとおっしゃっていましたが、予定の時間より20分くらいオーバーしてお話を聞けたので、ラッキーでした。

 閉めのお言葉は「舞台に立ちます者として、実演でお目にかかれることは何よりの喜び、末永くご贔屓に、隅から隅までずずずぃーーーっと、請い願いあげ奉ります」でした。

 この後「雪」でした。バルームのように鏡と簪が用意され、簪を挿して舞われて、幕となりました。(引っ込みはなかったです)

 幕間を挟んで第2部の「天守物語」です。最初はスクリーンにシネマ歌舞伎の「天守物語」が映し出されており、富姫様お帰りの場面でスクリーンが上がり、あの「天守物語」の場面が現れました。薄は吉弥さんで、侍女は玉朗さんおひとりでした(桔梗柄のお着物)。後見は玉雪さんと功一さんで、簑と傘を取る場面は後見さんが引き取っていらっしゃいました。薄さんに「お着換えを~」って言われて玉ちゃんが引っ込むと、再びスクリーンが下りて、シネマ歌舞伎の「天守物語」の獅童さん登場の場面です。獅童さんがわちゃわちゃして、亀姫登場でまたスクリーンが上がり、赤いお着物の玉ちゃん亀姫さまでございます。ここからどうなるんやろうか?と思っていたら、亀姫の隣に畳一畳分ぐらいのスクリーンがあって、そこに玉ちゃんの富姫が映し出され、お二人?でお芝居されました。その超古典的?な手法にちょっとビックリしたけれど、ま、そういう方法しかないよねって思って、まさか玉ちゃんのお面をつけた人が動くわけにもいかないし…。そこは玉ちゃんですので、お二人?のお芝居は非常にナチュラル、「お勝手」って言って扇をポンと放り投げるところもありました。さすがにほっぺツンツンは出来なくて、悶絶死は免れました。

 ここで亀姫がお琴を弾くということになって、玉ちゃんのお琴演奏が始まりました。三曲演奏されましたが、曲目は失念です。照明も曲目に合わせて変化していました(照明:坂東玉三郎ではなかったけれど)。お琴に合わせてお歌もありましたが、めちゃくちゃ気持ち良くて、半分くらい意識を失っておりました。

 演奏が終わると次の「由縁の月」の用意のため、またスクリーンが下りて来て、玉ちゃんの松竹座案内が始まりました。正面玄関で亀姫の赤いお振袖で立ってお出迎えされ、応接間(一階の右手奥、エレベータの手前にある)に通していただき、松竹座の歴史が書かれた本を見ながら、昔の道頓堀の賑わいを紹介してくださいました。玉ちゃんのお舞台の道具帳もあり、玉ちゃんの「羽衣」「藤娘」「雪の傾城」「雪の傾城仲之町」の映像もほんの少し上映されました。

 そのパートが終わると最後の「由縁の月」です。背景は銀色の屏風になっていました。お衣装の背中側には三日月が紋のようにあしらわれていました。ステキな打掛?羽織?でした。

 カーテンコールは1回、ご挨拶はありませんでした。終演時刻は4時20分でした。

 今回の公演ですが、「黒髪」と「由縁の月」だけでは寂しいので、その間に「天守物語」の富姫と亀姫を両方演じ、亀姫の格好でお琴を演奏し、さらに松竹座の100周年にちなんで玉ちゃんが松竹座を案内するという映像を撮影されてそうで、それも見せていただける、という非常に盛沢山な「お年玉公演」でした。玉ちゃんはチケット代もお安いので、豪華な公演はできないけれど精一杯勤めますのでとご自分で「言い訳口上」とおっしゃっていましたが、何をおっしゃるウサギさん、十分すぎるほどステキなお正月公演、文字通りの「お年玉」でございました。この内容、最初から分かってれば、S席も奮発したんですけどね。当初の発表では「口上」と「地歌舞」だけっぽかったので、それではなぁ…とケチってしまいました。日頃「玉ちゃ~ん」と言ってるわりにケチなファンで申し訳ございません。

 14日までまだまだ進化しそうです。これからいらっしゃる方、お楽しみに。

 
 二階ロビーには富姫と亀姫の大きなパネルがありました。

 
 A席からの眺めです。

 《オマケ》
 松竹座の「かべす」

 
 2時からの公演だったので、甘いおやつを家から持って行きました。鶴屋八幡の「いただき」と広島の藤屋のもみじ饅頭です。

 
 髙島屋で買ったお土産です。今日は水曜で喜久寿のどら焼きがありました。金沢森八の福梅(金沢のお正月には欠かせないお菓子だそうです)と京都の俵屋吉富の葛湯。

 
 玉出の木村家のドーナツ。限定品だそうで、買ってきました。
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