2015.12.5 根津神社のつつじ祭
来年のことをいうと鬼が笑うというから、年末に、さかのぼって初夏の話をしたら鬼もあきれるかも知れないが、今年の記憶の整理なので、ご容赦を。
5月の日射しの強い日、東京都文京区の根津神社に出かけた。根津神社も由緒があるが、つつじ苑も有名で、毎年つつじ祭が開かれる。今年のつつじ祭は4月11日から5月6日までで、出かけたのはその終盤である。
地下鉄千代田線の根津駅から歩いて5分ほどで、根津神社に着く。不忍通り=しのばずとおりはけっこな人で、その多くはつつじが目当てだった。
道なりに進むと表参道口が右にあり、左手につつじの片鱗が見え始める。右手は神池を覆うように緑が勢いよく伸びだしている。緑+池が暑さを和らげていて、見終わった人が一息している。
池の流れにかかった神橋を渡ると、堂々たる楼門がそびえている。宝永3年=1706年建立の重要文化財である。
その先の唐門も重要文化財で、透かし塀が社殿をぐるりと囲んでいる。この透かし塀も重要文化財である。
社殿は5代将軍綱吉の建立で、宝永3年=1706年に完成した権現造りである。拝殿も重要文化財で、ここで参拝する。
社殿をぐるりと回り、西門からつつじ苑に入場する。
3代将軍綱重がつつじを植え始めたそうで、現在は2000坪の傾斜地に100種、3000株が植えられているそうだ。100種もあれば、色合いもとりどり、花の大きさもさまざまだが、咲く時期も微妙にずれる。だから、つつじ祭のあいだのいつ行っても、どこかのつつじが咲き誇っていることになる。
お陰で、つつじ祭終盤だったが、見事なつつじを楽しむことができた。
斜面なのでつつじ苑全体がこんもりとしている。上から見下ろしても良し、下から見上げても良し、散策路を上に下に巡ってつつじを楽しんだ。
といってもかなりの人出で、休み所もベンチもないから・・あってもこれだけの人出では対処できないかな・・、二巡りぐらいすると見終わってしまう。
唐門、楼門、神橋を通り、不忍通りに戻り、適当な横道を抜けて、当てずっぽうに上野に向かった。そんな遠い距離ではなかったが、日射しが強いのには参った。持参のポットで水分を補給しながら、歩いていたら、上野東照宮の下あたりに出た。
階段を上ると、ぼたん祭の案内があった。4月11日から5月10日までで、つつじ祭とほぼ重なる。一瞬、寄ろうかなとも思ったが、暑かったし、歩き疲れていたので、次の機会にし、大噴水近くのカフェを目指した。
噴水を挟んで2軒のカフェ、レストランがあるがいつも混んでいる。1軒をのぞいたら、日よけのかかったテラスに席が空いていた。ここで、上野公園を行きかう人々を眺めながらコーヒータイム。
久しぶりのつつじ苑、目が癒されたようだ。