昨日地元紙に小さい扱いでしたが中国で偽造コロナワクチンの密造団80人が逮捕された記事が掲載されました。




今日はテレビニュースでも報じられていました。
日本でも報じられたようですから、ご存知の方も多いでしょう。
事前に生理用食塩水が注入された注射器をコロナワクチンと称して高額に販売していたのだとか。
今回の摘発で3000本が押収されたそうですが、密造団は昨年9月から活動していたということですから、中国国内ばかりではなく他国に販売された可能性もあるそうです。
強い憤りをおぼえます。
反体制的な言論に関してはあれだけ監視しているのに、経済優先で人命を疎かにする犯罪の取り締まりはおざなりになっていることへの憤りもあります。
そういえば10年程前には粉ミルク事件もありました。
プロティンの含有量を高めるという理由だったかと思いますが、化学物質のメラミンを繊細な赤ちゃん向けの粉ミルクに混ぜて、死亡者や多くの腎臓障害が赤ちゃんに出ました。
薬の偽造で子供達が被害を受けたといえば『第三の男』が思い出されます。
グレハム・グリーン原作のこの小説は映画化されツィターの物悲しいバックミュージックで知られています。


この映画ではオーソン・ウェルズが演じるハリーが水増したペニシリンを注射されたために障害に苦しむ子供たちが入院する小児科病棟のシーンがあります。
「ペニシリンを打てば元気になれる」と夢見た子供たち同様、
高価格な偽造ワクチンを購入した人々も「これでコロナにかからなくて済む」と安心したことでしょう。
儲けるためには人の命がどうなろうと構わないというような人倫にもとる行為をする輩が出現するような所には
いつか神の鉄槌が下されるはずです。