先週末ケルンの小さな映画館で「万引き家族」を観ました。


当日券を購入しようとしたら後方の席は全て予約済みで前から2列目の席しか空いていませんでした。ほぼ「仰け反る」ようにして観なくてはならず、首が痛くなり、映画終了後、一緒に行った友人と「首回し運動」をしました。
ドイツ語字幕付きで、台詞の日本語とドイツ語訳を時折比較してしまうのは仕事柄、ちょっと「姑根性」が出てしまうのかなぁと思ってしまいました。
最後の方で翔太が閉じ込められた車種は「トヨタのヴィッツ」と信代が告げる部分では欧州での販売名「Toyota Yaris」と正確に訳されていました。
字幕作業に興味を抱き次の本を再読しました。

本の中でいつも一番興味深い点は字幕作業の鉄則「1秒=4字」です。
英語の台詞が1秒位だとすると日本語訳は4字で収めなくてはならず→これはかなり困難な作業です。
例文として記されていたのが次の英語のセリフです。
Wait a minute. I don't know you.
これを直訳すると「ちょっと待ってくれ 私はあなたを知らない」。
でもセリフを話す時間はせいぜい1秒半なので、「1秒=4字」鉄則だと字幕は6字以内になります。
上の直訳文では21文字なので15字もオーバーです。
これからが字幕屋さんの腕の見せどころです。
さて6字にまで縮め、なおかつ意味が通るようにするにはどのような訳になると思いますか?
作者が最善と思うのは次のふたつです。
「待て 君は誰だ」
「待て 誰なんだ」


当日券を購入しようとしたら後方の席は全て予約済みで前から2列目の席しか空いていませんでした。ほぼ「仰け反る」ようにして観なくてはならず、首が痛くなり、映画終了後、一緒に行った友人と「首回し運動」をしました。
ドイツ語字幕付きで、台詞の日本語とドイツ語訳を時折比較してしまうのは仕事柄、ちょっと「姑根性」が出てしまうのかなぁと思ってしまいました。
最後の方で翔太が閉じ込められた車種は「トヨタのヴィッツ」と信代が告げる部分では欧州での販売名「Toyota Yaris」と正確に訳されていました。
字幕作業に興味を抱き次の本を再読しました。

本の中でいつも一番興味深い点は字幕作業の鉄則「1秒=4字」です。
英語の台詞が1秒位だとすると日本語訳は4字で収めなくてはならず→これはかなり困難な作業です。
例文として記されていたのが次の英語のセリフです。
Wait a minute. I don't know you.
これを直訳すると「ちょっと待ってくれ 私はあなたを知らない」。
でもセリフを話す時間はせいぜい1秒半なので、「1秒=4字」鉄則だと字幕は6字以内になります。
上の直訳文では21文字なので15字もオーバーです。
これからが字幕屋さんの腕の見せどころです。
さて6字にまで縮め、なおかつ意味が通るようにするにはどのような訳になると思いますか?
作者が最善と思うのは次のふたつです。
「待て 君は誰だ」
「待て 誰なんだ」