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気がつけばふるさと離れて34年

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紀行文2冊 – ① (村上春樹)

2019-08-18 15:29:02 | 読書


時折お邪魔するブロガーさんが欧州旅行後に「今度はカンボジアのアンコールワットに行きたい」と書いてらしたので、「アンコールワットは大変混雑しているのでラオスが良いですよ」とラオスをお勧めしました。

その後、村上春樹の紀行文集「ラオスにいったい何があるというんですか」を偶々見つけ電子書籍で購入しました。

あとがきによると、この20年ほどの間にいくつかの雑誌のために書いた原稿をひとつにまとめた紀行文集だそうです。

多くは日本航空が主にファーストクラス向けに出している「アゴラ」という会員誌に連載されたものだということです。

ボストン、アイスランド、ポートランド、ギリシャのミコノス島とスペッツェス島、ニューヨークのジャズクラブ、フィンランド、ラオスのルアンプラバン、そして何故か日本の熊本の旅行記も載っています。

特にミコノス島とやはりルアンプラバンの記事が興味深かったです。

ミコノス島は昔、エーゲ海をセーリングした時に訪れました。
スペッツェス島には寄りませんでしたが、隣のイドラ島にはメルテーミという夏の強風が吹き荒れて2日間足止めされたような記憶があります。

村上さんはミコノス島の「レジデンス・ミコノス」に滞在して『ノルウェーの森』を書き始めたのだそうですが、ノルウェーというタイトルだからといって別にノルウェーで執筆する必要性はありませんからね(笑)。

この紀行文集のタイトルは当時ラオスのルアンプラバンに向かう際ハノイ経由で行かれたそうですが、ハノイでヴェトナム人から「どうしてまたラオスなんかに行くんですか?」と尋ねられ、それが「ヴェトナムにない、いったい何がラオスにあるというんですか」という風に聞こえたことから付けたのだそうです。

私たちがルアンプラバンを訪れたのは15年以上前のことで、当時はあまり観光客もおらず、ゆったりと仏教寺院巡りをしたことが懐かしいです。

ラオスはまた訪れたい国です。
「いったい何があるんですか」って? →何もなさそうな所でとても素敵な体験をすることがあるのです。
旅とはそういうものでしょう?