それは島スープという作品

2013-10-18 00:09:01 | その他旅行き
『 瀬戸内国際芸術祭2013 』 のお話 その2

最初の訪問地は本島(ほんじま)。
9時47分、島に降り立った。
出立時刻が早朝だったので、10時過ぎにはお腹が空いた。
島スープという料理を出すお店があるそうなので、昼食はそれを食べようと予定していた。
お昼にはだいぶ早いが、空腹ではこの後歩けない。
作品鑑賞は後回しにしてお店に向かう。

と、そこには長蛇の列が。
げげげ。
お店の横の神社の境内に、何十人もがずらりと並んでいる。
とりあえず最後尾に付きこのまま並ぶかどうしようか思案していると、人数を数えてたらしい現地スタッフのお母さんがやってきて、私の後に並んだ人のところで、ここまでと宣言。
110食分しか作っていないのでと、後から列に並ぼうとする人に食べられないかもしれませんと申し訳なさそうに説明していた。
うわっ、危なっ。
それなら並んででも食べなければと思う人間心理。

<島スープを食しようと並ぶ人々>


その後待つこと45分、ようやく食事にありつけた。
現地スタッフのお母さんが人数を数え損ねていて、直前でなくなったらどうしようとハラハラしたが、実際には私の後10名分くらいあった。
お母さん少なくカウントしてたよう…。
地元のお店が芸術祭に合わせ作成したメニューだと思っていたが、作品番号がお店の前に掲示されており、芸術祭の作品そのものだったと知る。
お店ではなく地区の集会場の玄関で配っていたのだった。
お椀を手に神社の境内の一画に座りいただいた。

<島スープ(本島version)>


2013年の芸術祭は春会期、夏会期、秋会期と開催時期が分けられている。
出品者本人から説明があった。
各会期で提供する島を替え、スープの内容もその島に関係するものを材料にして作成してきたそう。
本島のそれは、海の幸、里の幸をふんだんに盛り込んだ「しんじょ 」が味噌ベースのスープに浸かっていた。
見た目味噌汁だが、味はスープ。
あっさりしているが、その味わいは複雑玄妙。
ひとつひとつの素材の特徴が粒立ちつつも混ざり合い、旨味がぶつかり合う事なく調和して味覚された。
ひとつひとつがなんなのか指摘できないけど。
とても旨かったっす。

初体験の面白さ

2013-10-16 22:48:05 | その他旅行き
10月三連休は、予定通り瀬戸内国際芸術祭2013を楽しんできた。
珍しく3日ともお天気に恵まれ、青い空が背景の写真をたくさん写せた。
2013年の芸術祭は前回の2010年から開催対象の島が増え、規模拡大して実施されている。
今回の訪問先は高松を除き、前回訪れた島と重なる事なく巡る事ができた。
島も鑑賞作品も、初めて訪れ見るものばかりだったが、芸術祭の雰囲気は知ってしまっているので、目新しさを感じる事はなかった。

初めての前回は、旅の途中からこれまで得たことの無い経験による高揚感に後押しされて、「次の島では何が待っているのだろう」、と見知らぬものとの邂逅の予感にワクワクして巡った気がする。
こうして2回目の芸術祭に身を置く事で、1回目はいろいろな作品を鑑賞したこと以上に、予期できぬ出来事を体験することの面白さを味わっていたのだなと気付いた。

船での移動も新鮮だった。
フワフワと揺れる足元、離れる桟橋、港を出ると高まるエンジン音、泡立ち盛り上がる海面、白い航跡。
移動時間も楽し。
島に渡ると、船でしか移動できない場所にいるんだとの認識が表層意識の裏に漂い、特に最終便の利用時など、もし船に乗れなければどうなるのだろうとの不安が旅のスパイスになってたな。
今回は慣れたもので、鉄道の駅に向かうように桟橋に赴き、行列に並び、切符購入時に窓口で得た「定期便に乗れなくても、なんかかんか臨時便を出して移送しますよ」との情報に余裕だった。
まあ、仕方ないな。

今回訪れたのは、本島、高見島、小豆島の3島。
小豆島は大きな島で、展示エリアも複数箇所に分散され、スケジュールの許す限り見て回った。
小豆島は元々観光資源を持っているので、エリア間・作品間に興味あるものがあれば合わせて観光した。
また、旅して思ったところを気分に任せ記載していこうと思う。

<本島の芸術祭出品対象でない作品>

あきかぜ

2013-10-11 00:15:15 | Weblog
週の初めに風邪の症状が出た。
風邪を引いたとは言えない位の軽症。
三連休前だというのに。
10月になっても真夏日を記録するこの天候がいけないのだ。
家に帰ってくると、夏と同じく部屋の空気は熱を帯び、まず行う事は窓の開放。
夏と違ったのはすぐに部屋の空気が入れ替わり、心地よくなること。
それはいい。
が、夕食を食べて寝る時にそのまま窓を開けて寝てしまった。
朝起きても寒くはなく、冷えてるな、くらいの感覚だったが、身体は冷たかった。
これがいけなかったようだ。

症状は酷くなる時のものではなく(私は喉からくると酷くなる)、鼻水と痰の絡む咳がたまにでるタイプで、すぐに治せそうではある。
しかし残業していたら、フロアの気温が下がってきたのか寒さを感じた、と思ったら鼻水がタラタラと流れ出し、残業を続けるほどに身体の怠さが増し微熱が出てきた感触。
よろしくない。
帰りの電車やスーパーの店内にも冷房が入っていて、寒さを感じると咳が出る洟が出る。
夜の屋外は暑くもなく寒くもなく、半袖でちょうどいいのに。
節電してたんじゃなかったか?
なんで冷房入れるかな。
まずいかも。
その日の晩はきちんと窓を閉め寝た。

翌朝、起きると少し寝汗をかいており、身体は軽くなっていた。
一日で遭遇するいろんな場所の冷房から我が身を守るため 上着を持っていくことにした。
冷たい空気を感じるところでは上着を着、用心して寒さを感じない時でも上着を着 、少し汗ばむくらいで一日を過ごした。
そうすると前日の症状悪化の事態を見事に避けられた。
これには少し驚いた。
一日が終わる頃、朝から比べれば重くなってはいるが、快方へ向かっている感触がありあり。

その翌日も起床すると少し寝汗をかいており、さらに鼻の奥が軽くなっていた。
今日も上着で寒気を防御。
風邪を治すのによく言われるのが、栄養を摂って、暖かくして、よく眠る事。
食欲は落ちなかったので栄養はたっぷり摂ってる。
朝起きた時が一番症状が軽い時だった。(残業してる時が一番重い時だった。)
そして寒さを感じる事無く一日を過ごせれば、症状がさらに悪くならないことが分かった。
そういえばこれまで風邪をこじらせた時は、寒気を感じてもそのままうっちゃってた気がする。
一般に言われていることは正しかったのだな。
特に暖かくする(寒さを感じないようにする)というのが、私の場合効果的なようだ。
いまさらながら、発見。

芸術祭 vs サイクリング

2013-10-09 00:57:56 | その他旅行き
さて、10月三連休も間近。
お休みできそうなので、どう遊ぶか検討を進めてきた。
山登りは夏休みに満喫し過ぎたので 、山だけだともう一つ面白味を感じない。
山に登る日と自転車に乗る日を設ける複合パターンでいくか。
はたまた、瀬戸内国際芸術祭が3年ぶりに開催されている。
これと自転車を組み合わせ、会場を自転車で巡り作品鑑賞するなんてどうだろう。
後者が今の私には魅力的。

瀬戸内国際芸術祭は瀬戸内海の島々に芸術作品が数多く展示され、島を船で渡り歩き鑑賞するもの。
そんな催しや芸術作品が無ければ訪れる事などない場所を歩けるというのがいい。
地元の方々にも利になるのだろうけど、訪問する側も得難い体験ができる。
素晴らしいコンセプトの芸術祭だ。
前回、2010年に見て回った時は、船とバス、徒歩が移動手段だったので、どうしても港近くにまとまった作品群が鑑賞対象になった。
自転車を持っていけば、離れたところにポツンとある作品も見に行けるのでは。

秋の日の下、車の少ない島の田舎道を、レンタサイクルでないお気に入りの自分の自転車で気持ちよくサイクリングし、芸術鑑賞。
素晴らしい。
ここまでは良い点。
反対に制約となる事項はなにか。

雨が降ったらどうするんだ?

船便はフェリーと旅客船、高速船が運行しているが、自転車を運ぼうとするならフェリーしか使えず島間の移動が限定され、フェリーが就航していない島へは行けない。

家から最初の港まで自転車をどう持っていくか。
まず思いつくのは輪行だが、経験がない。
輪行方法をネットで調べてみると、車内の混み具合によっては鉄道会社の判断で輪行を断られることもあるという。
帰りの電車で断られたらどうすりゃいいんだ?
港まで車に積んでいくというのが一番現実味があるが、出発地と同じ港へ帰ってこなければいけない。

自転車を持っていくことで得られる自由度と制約される自由度。
どちらを取るかは、芸術鑑賞とサイクリングのどちらを主とするかだ。
芸術祭の期間中しか見れない作品があるから、鑑賞対象を多くしたいかな、やっぱり。
楽しさ半減だけど、結局3年前と同じく船、徒歩、バスで巡ることを選択した。

サイクリングが勝利するには、まずは近場で輪行を経験して要領を得る必要があるな。
その後、旅に組み込むのが安全なやり方なんだろう、と合理化しておく。

<瀬戸内国際芸術祭2010での一枚>


意外と新鮮

2013-10-06 21:00:49 | Weblog
今日は休日出勤予定だったが、直前で出勤不要と決まり、ポッカリと一日空いてしまった日曜日だった。
たまには違ったお休みの時間を過ごしてみよう。
と思い、何があるだろうと思案。
休みとなると、どこかへ出かけてばかりだったから、どこへも出掛けないのはどうだろう。
て事でその案に決定。
朝・昼と2回洗濯機を回し、パソコンの写真を整理した。

昼食だけ町へ外食に。
住宅地の中にある隠れ家的茶店へ向かう。
10月なのに真夏日となったお天気の下、静かな下町を歩く。
背の低い家の並ぶ狭い道は、真夏なら日差しから逃げられないものの、南中高度の低い秋は家々の影が道に落ちる。
影を伝って暑さを凌いだ。

お昼の定食を食べ、ホットコーヒーで一服。
食後、夕食の惣菜を買って帰ろうとスーパーマーケットへ回り道。
お昼すぎの惣菜売り場は、まあいろんな種類の料理が並んでいた。
閉店直前の値引き商品なんてないが、選択の幅がいつもの3倍から4倍くらいある。
部屋には新たな力強い味方、オーブンレンジがある。
大ぶりのイワシの天ぷらとサツマイモの天ぷら、つくね串、何品目だか入ったサラダを購入した。

くっきりとした青空にこれまた輪郭のくっきりとした白い綿雲が浮かぶ空を仰ぎ、帰宅した。
2サイクル目の洗濯物を干して、写真整理の続き。
先週のテニスはBBQ付きで楽しんだ。
私、カメラマン役。
参加者の皆さんにお渡しする写真を厳選選択、写真集みたくまとめる。
さて、喜んでもらえるだろうか。


<隠れ家的茶店ってこんなか?>

電子レンジを買った。

2013-10-04 00:22:22 | Weblog
買い替えた訳でなく、実は我が家ではこれまで電子レンジを使ってこなかった。
今時電子レンジ無しでよく暮らしてたものだ。

電子レンジが存在しなかった時代は無くても困らなかった訳で、必需品ではない。
だからそれほど不自由はなかった。
あくまで便利な道具であるのは今も変わらない。

ただ、スーパーやコンビニの惣菜で、暖め必須のものは購入対象から外さざるを得なかったのは事実。
冬場はコンビニで暖めてもらったパスタが家に帰って来るまでに冷めてしまい、食べ始めは生暖かいものの、食べ終わる頃には冷たくなってしまったり。
新米の店員さんが暖め時間を間違えて、スープの真ん中まで熱が入っていなかった事を持って帰ってから気がつき、仕方なく冷たいスープをすすったり。

そんな我慢が必要なときはあった。
が、もうそんな事態とはおさらば。
熱々の状態で料理が食べれるのは、既成品であっても美味しいものだ。
購入できる食材の幅も広がって、食生活がそういう観点で豊かになるのではと期待。
日本酒の燗もできるらしい。
…代償として、電気代はドンと増えるんだろな。

先週末のテニス

2013-10-02 00:36:42 | テニス
先週末はいつもと違い、ハードコートでテニスした。
ハードコートってシューズがキュッキュと音をたて、技術的にもハードなプレーをしてる気分にさせてくれる。
が、実際のプレー内容はお粗末。
ボールのバウンドの仕方がホームコートのオムニと異なり、慣れるのに手間取った。
弾むは伸びるは、もうぜんぜん違う。
日頃使うコートがオムニばかりに偏り過ぎだ。
よくないね。
ハーフボレーではバウンドを合わせれず、ボールの下を空振りしたのに驚いた。
あはは。
相手ボールの勢いが削がれないので、いつもの力加減だとオーバーする。
そういう意味ではこちらから叩いていかなくてよいので、楽のできるコートとも言える。
オムニコートなら届かない短いボールもハードコードなら追いつけるし。
コートの違いって面白い。

話し変わって、以前、練習回数が激減した時、それまで難なく打てたフォアハンドスライス(スライスアプローチとかフラットな球出し)が突然コントロール不能になった事があった。
最近またその症状が再発しつつある気配が…。
日によって問題無く打てる日と、最初失敗しその動作を繰り返した後打てるようになる日があった。
それが今回、明確に打てなくなった。
前回は練習不足に端を発する一時的症状で、老化に伴う神経情報伝達不全が原因であるにせよ、練習回数を増やし動きを思い出させれば回復させられるものと考え、実際に打てるようになった。
が、今度は練習量はあるのに打てない時がある。
、いやだー。
これはもう、脳内の神経経路がさらにぶつぶつと切れてきているに相違ない。
脳から筋肉への指令が部分的にしか届いていない感じがありありと感ぜられる。

今回はフォアハンドスライスそのものではなく、よく似た動きのフォアハンドボレーでその症状が出た。
ローボレーを低い弾道で返せないのだ。
私ごときが口にするのもはばかれるが、イップスというのはこういうものなのかと想像する。
そんな感じだ。
打つ前に腕が縮こまっているのを感じとり、これはうまく返せないと分かり、ミスなく返すために置きに行くよりひどいロブボレーになってしまう。
なんだそりゃー。
腕よ言う事を聞いてくれ。

でも残念ながら?イップスではない。
何故ならバックハンドボレーはこれまでどおり攻撃的に打てるから。
手のひらを上にして、手前から前へ押し出す動作ができないようだ。
決めのミドルボレーが苦手だったが、さらにローボレーも苦手になるのか?
もとに戻せるだろうか。