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お湯屋

2013-02-05 00:05:18 | その他旅行き
伊予の旅 <十>

冬って観光閑散期ですよね?
けれど道後は賑わっていました。
さすが日本三古湯のひとつ。
ふむ、寒いから温泉だ、という考え方もあるので、温泉地にとって冬場は繁忙期なのかも。

<夜の道後温泉本館>


宿に入る前に、道後温泉本館を訪れました。
木造三階建ての大きな湯屋はすごい存在感。
明るい玄関には湯客が引きも切らず出入りし、全ての窓からは煌煌と明かりが漏れ、温泉街の中心たる威容を誇っていました。
これは入ってみたい。
が、結構な混みようらしい。
それはやだな。
実際、次々とお客さんを飲み込んでいるし…。
宿のお風呂で我慢しておこっと。

<入口>


翌日、道後を去る前に再び訪れ、又新殿(ゆうしんでん)の見学だけする事にしました。
又新殿とは皇室専用の浴場。
全国で道後温泉だけにしか存在しないらしい。
ガイドの方が案内し説明してくれます。
休憩室と脱衣所、浴室。
脱衣所、浴室は普通の部屋の大きさがあり、湯船はユニットバス3、4個分の広さでした。
浴室の水の掛かる場所は庵治石(あじいし)(この間行った高松の屋島近くで採れる花崗岩の名前 )で出来ていて、それでも石は冷たいので木の板を敷いて入浴されたそう。
今はそこの源泉は枯れて、もう湯を引く事はできないとのこと。
現在の道後温泉の湯はボーリングで汲み上げたもので、この道後温泉本館を含めどの宿も同じ源泉を使用しているそうです。

<又新殿の屋根>


見学後、本館にある坊ちゃんの間を見に行きました。
こちらは部屋の場所を教えられ、案内は無しの自由見学です。
入り組んだ館内の階段を登り、本館三階へ。
漱石に関係する写真などの資料が少し展示されていました。

<障子の開いてる部屋が坊ちゃんの間>


本館内は忙しそうに立ち働く従業員の方々の熱気で浮き立ってました。
これも昔から変わらない風景なんだろうなと思いつつ、湯屋を後にしました。