goo blog サービス終了のお知らせ 

人柄

2013-02-23 01:14:25 | Weblog
変わらず毎日寒いですね。
今冬は雨の日が多く、自分の中に雨が降ると暖かくなるイメージがあるためか、春は近いぞと感じたり、休みの日、車の中でお昼を食べてると、温室効果で暖かく、春はすぐそこと感じたりしてたのですが、勝手な思い込みでした。
朝夕、まだまだ手袋とマフラーは必需品の日々が続きそう。

そんな寒さの中、京都に写真展を観に行って来ました。
美術館「えき」KYOTOのロベールドアノー生誕100年記念写真展と、何必館の木村伊兵衛展。
なかなか面白かったです。
ドアノーの方はカラー写真もありましたが、白黒写真がほとんど。
木村の方は白黒だけ。
両者大体同年代(戦中戦後)の作品が展示されていました。
どちらも私の苦手とする人物写真です。

ドアノーはパリの街が活動の中心。
街で遊ぶ子供や、カフェに集う人々、戦時中の地下組織、当時の文化人が被写体です。
少し引いた位置から撮影しているので(ドアノーの内気な性格からだそう)、背景のパリの街の様子が窺え、古い建物が好きなよかばかとしては「いーなー、こんな街を撮ってみたい 」、とあこがれてしまいました。
看板がほとんどなく、あっても今のけばけばしさはなく、反対にアクセントに取り入れたいくらい。
カラーであってもたぶん渋い色合いなんだろうと思わせる街は、どれもこれも単色の濃淡で捉えられていました。

展示写真の最後に少しだけカラー写真がありました。
戦後しばらくした新しいパリの建物を、記録写真として残す仕事をしていたそう。
なんだか発色が良くなく見え、魅力的な白黒写真を見せられた後だからか、色が付いているという事自体違和感たっぷりでした。
日頃、カラー写真ばかりに触れているのに、意外な感慨。


対して、木村は被写体に一歩も二歩も踏み込んで撮影している感じ。
秋田だったかな。
懐かしき地方の町人や村人が、画面いっぱい写されている感を受けました。
その頃のものでしょうか、木村自身の写真があり、人懐っこい表情からして、誰とでもすぐに打ち解けれる人なんだろうなあという印象でした。
うらやましい。

こうして同類の展示会をハシゴして観賞するのも、それぞれのスタンスが比較できて面白いですね。
自分の中では白黒写真は難しいもので、どういった対象を相手に撮るべきか分からないでいたのですが、なんだかヒントを得たように思います。
デジタルカメラなら、カラーにもモノクロにもできますから、白黒写真での表現に積極的に挑戦してみようかな。

<京都駅>