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三日目の鉄分

2013-02-09 01:12:39 | その他旅行き
伊予の旅 <十二>

以上で今回の旅の訪問予定観光地は全て巡り終えました。
帰りたくないですが帰りましょう。
…もしずっと旅し続けられたら、どんな感慨を得るのでしょう。
どれくらい旅を続けたら家に帰りたいと思うようになるのでしょう。
ああ、試してみたい。

帰阪は瀬戸内海の周りを時計回りに。
松山観光港からフェリーで広島に渡り、後は新幹線を予定。
松山観光港へは、伊予鉄道の郊外電車で向かいました。
市内を走っている路面電車は伊予鉄道が運営しているのを知っていましたが、普通の?鉄道路線もあったのですね。
郊外線と呼ばれる鉄道路線は3本あり、その内の高浜線を使って高浜駅まで行きます。



途中、古町と言う名の駅でたくさんの待機車両が目に入りました。
どうやら車両基地のよう。
時間があったのでホームに降りて、一本後の電車が来るまで構内の様子を撮影しました。



次に来た電車に再び乗り込み、いつもの如く最後尾の座席から後方を眺め、見知らぬ景色を楽しみました。
路線は郊外の住宅地をつなぎ、電車は急ぐ事なく一駅一駅止まっては発車を繰り返します。
淡々と走ります。
意識を刺激する要素がありません。



この穏やかさはなんでしょう?
この走行時の揺れと発着の一定のリズムは、座席で文庫本を拡げるのに最適なのでは、と後で気付きました。
終着駅まで乗るのなら、外部刺激に妨げられることなく、今どこを走っているのか気にすることなく、小説の世界にのめり込む事ができそう。



乗車するお客さんは、松山市駅から離れるに連れ少なくなります。
天気はいつの間にか回復。
高浜駅の手前で海が望めました。
青い空に青い海。
そこだけ車窓の景色がドラマチックでした。



高浜駅に到着。
この路線、沿線住民の利用がメインなのでしょうけど、松山観光港利用者も多いと思います。
なのに、高浜駅から一駅分バスに乗らないと港に着きません。
港まで線路を伸ばせばいいのに。
採算が合わないんでしょうか。