サックスのアンサンブルというと、日本にも好きなグループがある。
モダンジャズへの入門を果たした60年代の後半、日本のJAZZプレーヤーもテレビによく顔を出していた。今よりもJAZZは身近な存在だったかもしれない。
ナベサダこと渡辺貞夫は、「VANミュージックブレーク」という番組にレギュラー出演して、ボサノバをやっていた。確か、日曜日の昼間だったと思う。石津謙介の「VANヂャケット」の全盛期だ。
大橋巨泉の有名番組だった11PMでもよくJAZZが流れていた。
そんな中で知ったのが、前田憲男のピアノ、そして猪俣猛のドラム。
ウェストライナーズという猪俣猛のバンドが、その名の通りWEST COAST派の演奏を聴かせていた。また、前田憲男のトリオや彼のウィンドブレーカーズというバンドにも参加してよく一緒に行動していた。
この前田憲男&猪俣猛のコンビは、普段はBIGコンボの編成であるが、時にはBIG BANDの編成でも演奏をして、色々な演奏が楽しめた。
彼らの、コンサートやライブには出かけたものだ。
この仲間たちのサックスセクションが、「5SAXOPHONES」。レコードも何枚か残している。
67年には、「TAKT」レーベルから、このグループのアルバムが発売された。
このTAKTレーベルは、日本のJAZZマイナーレーベルとして67年にスタートした。
大手のレーベルがJAZZには冷たかった時期。今のようにライブハウスもたくさんある時代ではなかったので、ファンキーブームの去ったこの時期、日本人のJAZZプレーヤーにとっては不遇の時かもしれない。
こんな中、この新星「TAKT」レーベルは、日本に帰国した渡辺貞夫やデビューしたての日野照正など有名プレーヤーの演奏を矢継ぎ早にリリースして、当時話題になったものだ。
このアルバムでの演奏は、WEST COAST JAZZの雰囲気を基本にしながらも、前田憲男のアレンジは多少現代的(といっても60年代後半の)な色付けも加えてオリジナリティーを出している。サウンドは、重厚というよりは軽妙というニュアンスがピッタリだろう。
当時は、バリバリにブローするソロのアドリブプレー全盛期。アンサンブルを聞かせる演奏が少ない時期だっただけに、サックスのアンサンブルワークに惹かれていた。
曲は、スタンダードから、前田憲男のオリジナルまで多彩であるが、スタンダード曲もアレンジはかなりこだわりを持ってやられている。
TAKE FIVE
OLEO
MERCY,MERCY,MERCY
ROUND MIDNIGHT
ON GREEN DOLPHIN STREET
NIGHT IN PHRYGIA
WHAT IS THIS THING CALLED LOVE
前田 憲男(p)
鈴木 重男、五十嵐明要(as)
宮沢 昭、西条 孝之助、三森 一郎(ts)
岡崎 広志(bs)
滝本 達郎(b)
猪俣 猛(ds)
1967年 11月28日、29日
今から40年近く前の録音だ。彼らは当時すでに中堅。
40年経った今でも2人とも元気にプレーをしているのが素晴らしい。
モダンジャズへの入門を果たした60年代の後半、日本のJAZZプレーヤーもテレビによく顔を出していた。今よりもJAZZは身近な存在だったかもしれない。
ナベサダこと渡辺貞夫は、「VANミュージックブレーク」という番組にレギュラー出演して、ボサノバをやっていた。確か、日曜日の昼間だったと思う。石津謙介の「VANヂャケット」の全盛期だ。
大橋巨泉の有名番組だった11PMでもよくJAZZが流れていた。
そんな中で知ったのが、前田憲男のピアノ、そして猪俣猛のドラム。
ウェストライナーズという猪俣猛のバンドが、その名の通りWEST COAST派の演奏を聴かせていた。また、前田憲男のトリオや彼のウィンドブレーカーズというバンドにも参加してよく一緒に行動していた。
この前田憲男&猪俣猛のコンビは、普段はBIGコンボの編成であるが、時にはBIG BANDの編成でも演奏をして、色々な演奏が楽しめた。
彼らの、コンサートやライブには出かけたものだ。
この仲間たちのサックスセクションが、「5SAXOPHONES」。レコードも何枚か残している。
67年には、「TAKT」レーベルから、このグループのアルバムが発売された。
このTAKTレーベルは、日本のJAZZマイナーレーベルとして67年にスタートした。
大手のレーベルがJAZZには冷たかった時期。今のようにライブハウスもたくさんある時代ではなかったので、ファンキーブームの去ったこの時期、日本人のJAZZプレーヤーにとっては不遇の時かもしれない。
こんな中、この新星「TAKT」レーベルは、日本に帰国した渡辺貞夫やデビューしたての日野照正など有名プレーヤーの演奏を矢継ぎ早にリリースして、当時話題になったものだ。
このアルバムでの演奏は、WEST COAST JAZZの雰囲気を基本にしながらも、前田憲男のアレンジは多少現代的(といっても60年代後半の)な色付けも加えてオリジナリティーを出している。サウンドは、重厚というよりは軽妙というニュアンスがピッタリだろう。
当時は、バリバリにブローするソロのアドリブプレー全盛期。アンサンブルを聞かせる演奏が少ない時期だっただけに、サックスのアンサンブルワークに惹かれていた。
曲は、スタンダードから、前田憲男のオリジナルまで多彩であるが、スタンダード曲もアレンジはかなりこだわりを持ってやられている。
TAKE FIVE
OLEO
MERCY,MERCY,MERCY
ROUND MIDNIGHT
ON GREEN DOLPHIN STREET
NIGHT IN PHRYGIA
WHAT IS THIS THING CALLED LOVE
前田 憲男(p)
鈴木 重男、五十嵐明要(as)
宮沢 昭、西条 孝之助、三森 一郎(ts)
岡崎 広志(bs)
滝本 達郎(b)
猪俣 猛(ds)
1967年 11月28日、29日
今から40年近く前の録音だ。彼らは当時すでに中堅。
40年経った今でも2人とも元気にプレーをしているのが素晴らしい。