A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

Sonny Rollins and Contemporary Leaders

2006-11-12 | MY FAVORITE ALBUM
モダンジャズの歴史でテナーサックスの巨匠というとやはりコルトレーンとロリンズ。
何かにつけて対比されるが、コルトレーンが早く逝ってしまったのに対して、ロリンズは昨年まで来日してプレーを聞かせてくれた。今だ健在というのもそれぞれの生き様の違いを反映しているのかもしれない。

1957年、ロリンズはマックスローチのグループを離れて自己のグループで活躍していた。翌58年このアルバムの録音を最後に、ヨーロッパへの演奏旅行に旅立つ。
そして、一年後には失踪して引退生活に入ってしまった。

自分がJAZZを聴き始めた時は、ちょうどこのロリンズが数年のブランクの後復活した直後。RCAから新たに発売されたアルバムなどが紹介されて話題になっていた頃だった。

その意味ではこのアルバムは、「ビレッジヴァンガードでのライブやサキソフォンコロッサス」などを生んだ第一期の活動の節目となるアルバムなのかもしれない。

ちょうど西海岸で仕事をしていた時の録音ということで、バックはレギュラーグループではなく、その当時の西海岸で活躍していたプレーヤー達。
アルバムのタイトルどおり、当時、コンテンポラリーレーベルからリーダーアルバムを出していたオールスターメンバーだ。
ロリンズの名盤といわれるものは、あくまでもロリンズのテーナーが中心でピアノレスものが多い。そして、バックはあくまでも脇役。ここではロリンズを盛り立てる各プレーヤーの演奏もロリンズ節に乗って一緒になってご機嫌な演奏を繰り広げている。

歌物を素材に縦横無尽にソロを繰り広げるロリンズに、やはりモダンジャズテナーの原点を感じる。自分としては、コルトレーンよりはロリンズが好みであるので余計に贔屓目になるが。

曲はいずれもスタンダード曲ばかり。ロリンズ節が似合うミディアムテンポを中心にスローからアップテンポまで。同じロリンズ節でも、多少WEST COASTの明るい雰囲気の味付けを感じるのは気のせいなのか?
お気に入りは、Rock-A-Bye Your Baby with a Dixie Melody

録音当時ロリンズは28歳。ジャケットの写真も若々しい。
58年の秋、日本のテレビでは月光仮面をやっていた。
<主題歌「♪ どこの誰かは知らないけれど 誰もが皆な知っている 月光仮面のおじさんは 正義の味方よよい人よ はやてのように現れて はやてのように去っていく 月光仮面は誰でしょう」>

I've Told Ev'ry Little Star
Rock-A-Bye Your Baby with a Dixie Melody
How High the Moon
You
I've Found a New Baby
Alone Together
In the Chapel in the Moonlight
The Song Is You

Sonny Rollins (ts)
Victor Feldman (vib )
Hampton Hawes (p)
Barney Kessel (g)
Leroy Vinnegar (b)
Shelly Manne (d)

Recorded in Los Angeles, CA, October 20, 21 & 22, 1958
コメント (2)
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