A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ハードがよければよいコース?・・・・・・・・やはりソフトも大事

2006-11-01 | GOLF LIFE
ハードとソフトのほどよいコンビネーションはいずこの世界でも大事であるが。
ゴルフ場の良さにも、ハードとソフトの両面があるが。利用者が楽しく一日プレーできるという視点では、両方を兼ね備えたところがやはり「良いコース」ということになる。

確かに、レイアウトが素晴らしくコースしては最高でも、運営の仕方次第では2流コースになってしまうことも。最近は、営業数字重視の経営が増えてきているので、コスト削減、集客増の結果として、大事な「ソフト」が2の次になってしまうコースも多い。
バブルの時代に何を勘違いしたのか、クラブハウスやレストランの食事、さらには風呂の豪華さを競い合ったものだ。

気持ちよく一日を過ごすことができるという点では、多少は影響する要素かもしれないが、これらは、ハードもソフトも基本的にゴルフのプレーとは関係ないものだ。
よくコース評価にこのような要素も入っているが、自分としては、コースの良し悪しにはあまり重要視していない。

それでは、純粋プレーに関係する「ソフト」とは何であろう。
やはり、練習施設、コース整備、キャディーさんの対応、・・・・・などであろう。

お気に入りのIゴルフ倶楽部。コースとしての「ハード」は、完璧に近いが、はたしてソフトはどうか?
経営が替わる前も今と同じようにパブリック運営であったが、当時は「ソフト」も最高の水準だった。



●練習場は、
「きすみさん」のコメントにもあったように、まずはその施設は最高の部類。
300Y以上あるドライビングレンジは、ネットも無く完全打ちっ放し。
ターゲットとなるグリーンは、本グリーンのような大きさ・形状。
打席は夏場であれば芝生から打てる。それも綺麗に刈り込まれた、本当のティーグラウンドのようなところから。

そして、何よりも嬉しいのは、練習ボール代が無料。打席に山積み状態。時間があれば、100発でも200発でも。自分のような貧乏性はそれだけで大満足。まさに、食べ放題で得した気分。経営が「我利我利亡者」の外資に替わった時に、一時有料になったが、今では元に戻っている。

アプローチのグリーンも本グリーンのよう、四方八方から本当のコースのような感覚でできる。
パッティンググリーンも、コースと同じコンディションの広いグリーンで、色々なラインの練習ができる。
プロのトーナメントコースの評価でも、「練習設備の充実」という項目では、常に上位にランキングされている。

●フェアウェイは、
以前は最高であった。
聞いた話だが、トーナメント用の最高のフェアウェイというのは毛足の長いフカフカの絨毯のようなものではなく、薄手の絨毯のような感じで芽がぴっちりと詰まっているものだそうだ。そのためには、刈り取った芝をキチンと取り除き、時にはグリーンの更新作業のように穴あけをして、砂をきちんと擦り込むようなメンテナンスが必要ということだった。
昔のフェアウェイはまさにそのような感触だった。他のコースでは、なかなか味わえないものであった。



このコースは以前からカートのフェアウェイへの直接乗り入れを行っている。そのために、カートのタイヤは普通の溝のあるタイヤではなく、昔のF1のスリックタイヤのような溝の無い幅広タイヤ。そのせいか、轍の後がコース上に残るということも無く、反対にローラーをかけているようにも思えた。

ディボットもほとんど無し。その秘密は、最終組の後を早上がりのキャディーさんが、何名かで虱潰しにディボット埋めをしていたものだ。その日のディボットは、その日に埋めるが原則で、常に最高のコンディションを維持していた。

しかし、今回はいまひとつのコンディション。
ディボットが目立ち、フェアウェイの芝も感触も以前とはやはり違う。
キャディーさんが言うには、「最近はセルフも多いし、早朝から、薄暮まで満員状態が続くので芝生も可哀想と」。

●グリーンは、
これも、以前は完璧だった。特に今頃は最高にコンディションがいい時期で、微妙なうねりがラインやタッチに大きく影響する速いグリーンに仕上がっていたものだ。
これも聞いた話だが、早いグリーンを作るのは実は難しいとのこと。芝に栄養を十分に与えて元気に育ててしまうとメンテは楽だが早いグリーンにはならない。反対に早くするために「半殺しの状態」にしなければならないが、一歩間違えると枯らしてしまうことにもなってしまうということであった。

今回は、普通のコースと較べればそこそこ及第点ではあったが、やはり昔のクオリティー&メンテナンス(ボールマーク)の状況ではなかった。プレーをする人が多いと、どうしても芝を元気にしていかなければならないので、常に早いグリーンに仕上げるのは難しいのであろう。

ボールマークの直しは本来プレーヤーの責任。ボールマークが多いコースは、コースの管理の問題もあるが、基本的には来場するプレーヤーの質が悪いということであろう。

●バンカーは、
このコースの特徴のひとつは、バンカーの多さと大きさ。これは、相変らず柔らかめの砂が、たっぷり補充されて、きちんとメンテされていた。

●ブッシュは、
今回ついたキャディーさんが、ちょうどラウンドの途中で、ブッシュの刈り込みをしているコース管理の作業を見ながら一言、「昔はブッシュの雑草は人手をかけて一本ずつ抜いていたのですけどね」と。
まあ、「名物ブッシュ」も雑草と交わって、ブッシュのクオリティーが落ちているのかもしれない。



●キャディーさんは、
経営が替わったときに大分辞めたが、まだ、昔からのキャディーさんもまだ結構残っている。感じの良いキャディーさんが多かったので一安心。

●プレーの進行は、
この日は、最初雨が降っていてコース内にカードが入れなかったが、特にホールごとに待つことも無くスムースな進行。
でも、キャディーさんが言うには、「今日も48組入っているので、おかげさまで盛況です。その割りには今日は流れがスムーズでよかったですね。いつもは、土日は待ち待ちで、3時間かかることもあるんですよ。これから日が短くなると大変」と。

やはり「ハード」として良い素材を持つコースは、よい「ソフト」とセットで、本当の良いコースになる。「ソフト」の良さも維持して欲しいものだ。
コメント (6)
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