goo

【楽天証券】18歳からの投資入門

 楽天証券ホームページでの連載「山崎元のホンネの投資教室」に「18歳からの投資入門 」と題する記事を書きました。(※リンクをクリックすると、新しいページが立ち上がります。)

 選挙権年齢が18歳に引き下げられました。
 18歳には投票を行う上で十分な判断力がある、との判断が根底にあるのだとするなら、同時に、投資を始めるにもいい年齢なのだとは言えないでしょうか。この思いから今回、18歳からの投資の心掛けについて考えました。

 まず、18歳に限ったものではありませんが、投資について具体的に考えるためには、多少の数学知識が必要です。四則計算の他に、
・複利計算
・割引現在価値の考え方
・標準偏差と正規分布の初歩
・等比数列の和の公式
などの理解(公式が理解できるレベル)があれば十分に、損得をある程度計算で判断できるようになるでしょう。いずれも、高校の文科系コースであっても十分履修しているはずの内容です。

 しかし、一般的な投資教育では、この最も肝心な「損得の判断方法」の基礎に当たる知識を教えていない場合が殆どです。さらには、売り手側が取る実質的な手数料が重要なのだといった「真に大切なこと」も、案外教えられていません。
 18歳の皆さんには、耳障りがいいだけの「似非投資教育」(にせものの投資教育)には気を付けて欲しいと思います。
 そこで記事では、投資の心得を5カ条にまとめて紹介しています。

18歳の投資入門者に贈る投資の心得5カ条>
1.投資は無理にやらなくてもいい
2.投資は自分のためにする
3.リスクは投資額でコントロールする
4.投資では他人を頼ってはいけない
5.「予想外」と上手く付き合え



 率直に言って、18歳の年齢から、将来に備えた資産運用を行うべきだとは思っていません。しかし、早くから投資に関わることで、リアルな感覚と問題意識を持って時々の経済・金融状況と付き合った経験を、この年齢から持つことが出来るとすると、これは相当に有効な「経験」への投資になり得ます。
 18歳の当人である皆さんや、その親御さんには、ぜひ提案してみたいと思います。経験に時間を投資する上で、優れた期待リターンの投資になるのではないでしょうか。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする