goo

【エンジニアの生きる道】凡人が秀才を逆転するために必要な5つの要素

 株式会社VSN様(技術系人材サービス業)のWEBサイトにて、「経済評論家・山崎元の「エンジニアの生きる道」」というタイトルで、月一回、エンジニアの方に向けたコラムを書いています。

 今月は、「凡人が秀才を逆転するために必要な5つの要素」と題する記事を書きました。

 仕事における処理能力とは、高校レベルの国語・数学・英語の運用能力が、その全てではないとしても、大まかには当てはまるように思います(但し、この三科目を、高校レベルで文字通り「完璧」に使いこなす人は、私のビジネス経験上殆ど見たことがありません)。
 そして、「秀才」と呼ばれる人々が一般的に「凡人」に比べて仕事の処理能力が高いと言われるのは、個人差があるとしても、これらの能力が相対的に優れているからであり、そのために、ビジネスの世界でも「あの人は、出来る」と評されるのでしょう。

 しかし、業務全般の処理能力が高い秀才が、必ずしも、ビジネスの世界で高い成果を上げて出世するかというと、そうはなっていないのが現実です。

 それでは、秀才ではない者に、仕事の「処理能力」に勝る秀才を逆転する余地が現実にあるのだとしたら、逆転を可能にするためには何をしたらいいのでしょうか。

 後天的な努力によって変化が可能な「逆転のための要素」を抜き出すと、以下の5つが目に付きました。
 今回の記事では、それぞれについてまとめています。

1・対人能力
 恐らく最大の要素でしょう。問題は、努力によって改善可能であることに、本人が自覚的であるかどうかと、改善のための努力の仕方を知っているか、です。

2・人脈(=人間関係の集合)
 人脈を利用するには、作り方、維持の仕方、育て方等を知らなければなりません。方法を知って意図的に努力するかしないかで、大きな差が付きます。

3・芸
 有効な人間関係の形成に役立つ場合があることに加え、高度な達成度合いの芸事を持つ者は、仕事にあっても高い達成意欲をもつだろうと推定されて、人材評価を改善する可能性が十分あります。

4・健康
 高い処理能力も、健康と体力が無いと有効には機能しません。特に、差が付きやすい中年期以降は、仕事のパフォーマンスにも、経済的な有利不利も、さらに出世の可否にも大きな影響が出ます。

5・経験
 いつどのような仕事に関わったかという「経験」の差も要素としてあるでしょう。自分の「時間」という貴重な資源を、どういった経験に投資するか、常に自覚的であるべきです。
コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする