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山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

善人なおもて…

2017-03-16 13:41:56 | モノローグ【エトセトラ】
「さきに生れん者は後を導き、あとに生れん者はさきをとぶらえ、連続無窮して、願はくは休止せざらしめんと欲す。
無辺の生死海を尽さんが為の故なりと」 親鸞聖人〜教行信証後序結文 より。

葬儀の際はいかにも仏教を疑うことはない。キリスト教も同じく、神妙になります。
神や仏を日頃から信心している訳でもなく、むしろその逆で、無知同然に面白おかしく生きることばかりを願っているのです。

山口県周南市の義理兄の逝去の知らせがあり、座長とゆうむファミリーの5人で葬儀のある周南市の典礼会館に走った。
九州自動車道から中国自動車道へ、山陽自動車道に入って涙雨が降ってきた。
身近な人の死で思い出だけが蘇る。時間が巻き戻り、あの時がガタンガタンと止まる。

兄の実家が下関市の唐戸市場で鮮魚店をしており、興味本位で販売を手伝った40年前のこと。大晦日の稼ぎ時に「口より動けー!」と尻を叩かれる。これは名台詞である。
法事で孫におこずかいをあげようとした時、「貧乏人が何をカッコつけちょるかー!」と笑われたこと。
Isobe兄ファミリーは建築の現場監督で中国地方を転々としていた。新南陽市(今の周南市)に家を建てた時に招かれたこともあった。うちの子どもたちにはザリガニ採りで遊んでもらった。

親や親戚の叔父叔母が亡くなる時代から兄弟姉妹が亡くなってしまう時代になったものだと身につまされることになった。
葬儀で身内の者たちが会えることで笑顔になることは不謹慎だろうか。…孫同士で寂しい場を運動会のように走り回っていた様子を見ながら時代の移り変わりを笑う。