串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

一如庵

2010年10月16日 | 蕎麦

歩いた後の温泉は格別。
湯が体にしみわたる。

お亀の湯、多勢の入浴客で賑わっていました。

もっぱら源泉風呂に浸かっていたが、時間が経つにつれ少々、汚れてきたみたい。

広い駐車場も満車。
道路に入庫待ちの車がズラリ並んでいる。

3連休の最終日、お天気も良い、すすきも見頃を迎えた。
一番混雑する時でしょう。
朝早くから出て来て正解。
予約しておいた一如庵へ向かいます。

3度目の「一如庵」ですが、2度目は売り切れで食べられなかった。
したがって、食事をするのは2度目。

あの1度目の感激が再び味わえるかどうか?
楽しみでもありました。



予約しておいて良かった。

私のすぐ後から来た予約無しの客は、1時間ぐらい待たされるという事で帰って行かれた。



縁側に作られた席につく。

ガラスの天板の下に、ガラスの水盤。



白い彼岸花が浮かんでいた。



席から眺める、入り口。

炭俵の横がトイレ。
トイレには、小さなタオルのハンカチが積まれ、これで手を拭き使用後は、カゴの中へ・・・。

貧乏性の私、なんだかもったいなくて使えない。



初めて来た時は、テーブルや座椅子はなく、脚付の膳で食べたものだが、
数年経つうちにすっかり装いも整ったみたい。

以前は、ご主人と奥様できりもりしておられたが、今日はスタッフが2人増えている。



私の背後、ここも縁側だが、客席にもなるのだろう。

しかし、店内のインテリアのセンスの良さには感心させられる。

そのセンスの良さは、料理にも表れ、野菜が見事に変身し、繊細で美しい料理になっている。

床の間の掛け軸代わりに掛かる赤い帯、棚には豪華な茶器セット。
思わず、持って帰りたくなった。



お茶、柿茶かな・・・?と、思ったが、ほうじ茶だった。
薄い・・・。

注文したのは、野菜料理が付く一の膳1800円也。



まず運ばれてきたのは、揚げ湯葉と松茸のお吸い物。
松茸、初物でした。

揚げた湯葉のアブラが椀の中でキラキラ光る。
見ようによっては美しいかもしれないが、やはり味のじゃまをしているような気がする。

続いて野菜料理の3種盛り。



ゴマたっぷり付けて揚げたさつまいも。

その後ろの蓮根は甘辛く味付けされていた。



しめじのマリネ。
何かハーブが使われ、良い香りがするが、何のハーブか分からない。

はぁ、花の名前も分からないし、香りも分からない。



エリンギのお寿司。

上品に仕上がっています。



つゆとワサビが運ばれてきて、ちょっと驚く。



銅製だろうか?4センチ四方の皿にワサビがのっている。
薬味はこれだけ。

色のコントラストもきれい。

蕎麦ちょこは真っ白な磁器。
野菜三種盛りは、骨董を思わせる染付け・・・。

器にも凝っておられるなぁ・・・と、こちらも嬉しくなる。



いよいよ蕎麦が運ばれてきた。
蕎麦を盛っている器は、ありきたりでちょっとがっかり。

もう少し、サプライズが欲しい。

更科の色に近い10割蕎麦。
繊細な手仕事のあとが見てとれる仕上がり。

つゆは、カツオの香りがたつさっぱり系。

通の人に言わせれば「かえしが出来ていない」と、言うのだろうか?



そば粉を溶いた蕎麦湯が一人前づつ。



三口ほどの玄米小豆ごはん。

炊いてから4日寝かせた・・・とか。



香の物も上品に。




蕎麦だけならわざわざ食べに来ないだろう。

やはり魅力なのは、あの野菜料理。
一度目ほどの感激は感じなかったが、手間をかけ、すっきり、おいしく仕上がった野菜。

自分でも出来そうな気がするのだが・・・。



店の中で売られていた小銭入れを買う。

古布のパッチワークで思わず衝動買い。

そういえば、1度目訪問時買った飯茶碗、少し欠けたけど今も愛用している。

蕎麦「一如庵」
奈良県宇陀市榛原区自明1362
西名阪針インターから国道369号線曽爾高原へ向けて走り20分程。
0745-82-0053
昼:11:30~14:30
夜:17:00~20:00(要予約)
定休日:火曜日・第1・3月曜日

一の膳、予約しておいた方がよい。


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