道成寺
旬の話題なので、道成寺の桜をアップします。
結論から言うと、見頃は今週いっぱい、来週になれば散り始めるんじゃないか。
是非、見に行って下さい・・・ね。
ちょっとはりこんで、特急の指定席。
8:00天王寺発のくろしお1号。
平日だというのに春休みとあって、家族連れで指定席は結構うまっていた。
自由席の方が空いていたかもしれない。
女性専用「車両」ではなく、5号車に専用席が12席あり、背もたれのシートがピンク色。
午前中の上り(和歌山方面)列車は、C、D席が海側で日陰となっていい。
海が見えてきた。
3号車と4号車の間に展望席がある。
御坊近くになって降りる準備をし、デッキに立ってカメラを構えていたら、車掌さんが
展望席の存在を教えてくれた。
車内放送はなかったので、知らなかった。
南紀へ行くにはいつも車で、列車に乗って行くのは何十年ぶりだろう?
御坊に到着。
次の駅道成寺まで所要時間は2分。
2分のために、次に来る普通列車を26分も待たなければいけない。
無駄だなぁ・・・と、思ってしまえば列車旅など出来なくなる。
駅の外へ出てみたが、喫茶店などない静かな駅前。
ホームで待つ事に。
10:00丁度に道成寺駅着。
寂れた駅舎に駅前。
しかし、喫茶店はあったので、コーヒーをいただく。
駅から歩いて突き当たり、メイン道路沿いにかつての旅館が廃墟状態。
那智駅を思い出した。
かつては那智駅で降り立った人々が、那智の滝へ行くバスに乗るためバス停には
長蛇の列が続いたらしい。
今はガラガラのバスが走って行き、駅前の土産物屋もし~んとしていた。
かくして路線バスの本数は減り、運賃は上がる。
公共交通機関利用者には困ったものです。
初めての道成寺だった。
歌舞伎、踊り、文楽、能・・・と「娘道成寺」 を演じる人々は、ここへ公演成功祈願に来る。
そしてその御礼に贈られたものだろうか?写真のパネルが本堂内にずらり掲げられている。
護摩堂脇の紅枝垂桜が美しい。
本堂裏手に敷き詰められた石と瓦の道。
平瓦、軒丸瓦がびっしり。
菊の文様の瓦も・・・。
2代目エドヒガンの「入相(いりあい)桜」。
樹齢数百年の初代の大木は、昭和初期の台風で折れ、その根元から自生した2代目。
この近くに安珍、清姫伝説の初代鐘楼と釣鐘があったようだ。
明治風水害供養塔を囲むように咲く。
境内で釣鐘を探したが見当たらない。
ここが、かつての鐘楼跡だった。
太閤さんも殺生な事を・・・。
道成寺の関係者だろうか?
さすが和歌山、参道の店では様々な晩柑類が安い値段で売られている。
道成寺駅の下りホームへ向かうが、傷みが激しい。
先日見た、新潟県の東新津駅の駅舎とは大違い。
誰もが知ってる「安珍・清姫」の最寄り駅、もう少しきれいにしてJR西日本さん。
列車を待つ間、参道の店で買った「えんどう」のさやをむく。
ちょっとひねたえんどうだけど、これで100円。
申し訳ないけど、さやだけどこかで捨てよう。
荷物を減らすために・・・。
御坊行きの普通列車がやってきた。
御坊で乗り換えて湯浅を目指す。