山芳園は、日本秘湯を守る会のお宿。
外観は、松崎にふさわしいなまこ壁、館内も木を多用したどっしりとした造り。
そして、ご主人が焼かれた炭がいたる所に使われている。
炭の植木鉢、初めてお目にかかる。
きっと植えられた植物にも好環境だろう。
駐車場には、10L100円で、温泉水の販売もある。
食事は朝・夕共に食事処でいただく。
席についたものの、何一つ食べられなかったダンナ。
この後、部屋に戻り休む事になり、私独りの夕食となった。
息子さんの釣果や今朝、定置網であがった新鮮な刺身。
レモンが添えられていると思ったら、ニューサマーオレンジだった。
このニューサマーオレンジも自家製。
今が旬とあって、いろんな使い方がされていた。
風呂上りに、ウェルカムドリンク、そしてお土産としても。
朝食にはダンナも回復し、食欲もほぼ通常に戻っていた。
冷奴がおいしい。
豆腐の上には、肉味噌か・・・?
なめろう・・・か?魚のたたきもおいしい。
昨夜の魚のあら煮。
これがおいしかった。
女将さんを中心にあたたかいもてなしの宿だった。
松崎の町まで、ダンナの薬を買いに行くのに、息子さんの車に乗せて頂く。
チェックアウト時、車中で・・・と、ニューサマーオレンジを頂く。
そして、何よりのゴチは、夕食後の蛍観賞。
すぐ前の川で見れるのかと思えば、車で30分ほど、大沢温泉を越えて
山中に入って行き、真っ暗なわさび田で車は停まった。
「今日は少ない」と、連れて来ていただいた息子さんが言われるが、
あちらこちらで、ふわりふわりと灯る小さな灯り。
こんなに蛍を見るのは、都会育ちの私は、初めてかもしれない。
ダンナも一緒に見れればよかったのに・・・。
桜咲く頃、又、泊まってみたい宿でした。