第90回箱根駅伝は、本日各区間エントリーが発表され、例年になく1区、5区に主要ランナーがつぎ込まれており序盤から激しい競り合いが見られそうです。では、今年は直前の順位予想となります。今回は敢えて前哨戦の全日本駅伝や出雲駅伝、予選会の結果はあまり重視せず調子や区間配置から考察しております。各選手の走力をポイント化。さらに山の適性などや区間配置を加味しポイント順に順位を予想しています。また各チームの区間配置から監督の考え方を「序盤重視」「山重視」「バランス型」「復路重視」の4つに分けております。
1位 日本体育大学 TOTAL 48 バランス型
前回大会の区間配置を踏襲した形。結果的に計算の出来るメンバーで復路にも充分に選手が残った。5区服部の存在を考えると今年も優勝有力か。
2位 東洋大学 TOTAL 45 復路重視
設楽兄弟は補欠でどこに回るか不明だがおそらく悠太3区、啓太5区か。各校序盤からエース級をつぎ込んでいるため、序盤に何とか僅差で食い下がり徐々に差を詰めたい。また、山の設楽啓太がどう出るか未知数。大崩れはしないと思いますが・・・
3位 駒澤大学 TOTAL 41 バランス型
1区中村、2区村山は今季の駒大の勝ちパターン。ここで貯金を作りたいが他の大学も主力を投入しているのでさほど差はつかないか。そうすると、やや力の劣る山でどこまで踏ん張れるかがカギか。窪田は補欠だが、駒大の戦術からすると復路にもエース級を入れてくるので9区が有力。
4位 明治大学 TOTAL 37 復路重視
1区2区は計算できるが3区から5区がやや不安。復路は、下りのスペシャリスト廣瀬がいるだけに他大学もうらやむようなメンバー。やはり5区でどこまで踏ん張れるか。3区4区で離されると厳しいかもしれない。
5位 山梨学院大学 TOTAL 35 バランス型
2区にエノックがいるので1区は、最下位でもいいくらいだとは思うが準エースの井上を山に持ってきた。6区から8区に選手層の薄さが出そうではあるが出来る限り往路で貯金できれば際どくなっても9区10区で何とかなりそう。
6位 法政大学 TOTAL 32 山重視
山は、登り下り共に実績のあるランナーが揃った。序盤がエントリーしたランナーがきっちり走れるかどうか?もし予定通りいかないと5区に負担がかかることになり前回のようにいかないかもしれない。
7位 東京農業大学 TOTAL 32 バランス型
注目の津野は2区に回り、5区は力のある三輪に。結果的にバランスのとれたオーダーになったのでは。あとは、いつも失敗しているコンディション調整力次第か。勝負できるオーダーではあると思う。
8位 東海大学 TOTAL 31 序盤重視
序盤にどんどん選手をつぎ込んできた。下級生が多い上前回は不出場のため、雰囲気にのみこまれる可能性もあるが実力通りならシードは取れるはず。
9位 神奈川大学 TOTAL 30 山重視
箱根未経験の実力者、柿原の5区はサプライズ!毎年苦戦している山に勝負をかけてきた。ただ今年は、序盤にもそれなりに上位校と勝負できるランナーが揃っている。復路は厳しそうだが波に乗れば充分シード圏内。
10位 日本大学 TOTAL 29 山重視
毎年、2区だけが見せ場だった日大がキトニ―を5区に回す大勝負に出た!序盤有力ランナーもやはり上位校からは遅れそうなだけにどこまで追い上げられるか。5区で好走なら箱根の歴史は変わるかもしれない。5区で貯金作らないと非常に厳しい。
――――――――――――――――ここまでシード圏内――――――――――――――
11位 大東文化大学 TOTAL 29 序盤重視
市田兄弟を1区2区でスタートダッシュをもくろむ。山登りも含め徹底的に序盤で仕掛けるオーダー。他大学も同じような作戦をとっているためどこまで上位校についていけるか。復路に選手は残っていないため往路でだいぶ負担がかかってしまいそうではある。
12位 帝京大学 TOTAL 28 復路重視
5区でも適性のあった小山が2区に入り、1区はおそらく熊崎か。序盤ついていきつつ復路にも選手を残した結果、山が(特に登り)やや不安に。復路に選手は残っているので、くらいつけばシード圏内ありそうだが前回の4位を望むのは厳しそう。
13位 青山学院大学 TOTAL 27 バランス型
原監督らしくバランスをとったオーダー。ただ、山が今年も厳しいか。ただなんだかんだで毎年まとめてくるので調整や区間配置の見極めが素晴らしいのかもしれない。エースの久保田欠場が響きポイントが伸びずシード圏外に。
14位 順天堂大学 TOTAL 27 バランス型
復路の順大らしく、序盤に有力選手をつぎこんでいないが他大学がエース級の中2区から4区は見劣りしてしまう。下手したら致命的な出遅れになるリスクも・・・1区、5区で相当頑張らないとシードは難しそう。
15位 中央大学 TOTAL 27 バランス型
メンバーを見て思ったのが、5区また大丈夫なの!?と思った。昨年と同じようなことをしていると思うが果たして5区に目処は立っているのか。5区を重視していないが山下りは計算できるランナーではあるし、その分全体的には穴がないので勝負できそう。でもやっぱ5区が怖いな・・・
16位 中央学院大学 TOTAL 26 バランス型
出だしを重視しつつも、復路にエース田中を残しているが本調子でないだけなのかちょっとわからないところ。穴もあるが前後のランナーで補おうという感じのオーダー。レースが団子状態なら勝負できそうだが序盤から差がつく展開だと厳しいかもしれない。
17位 早稲田大学 TOTAL 25 序盤重視
山登りの山本が5区回避濃厚なのが非常に痛手。監督は強気だが、大迫を海外に行かせ、区間まで本人に決めさせてしまったあたりチームとしての一体感がいかがなものかと思う。往路は1区は飛び出すでしょうがそこからジリ貧になってしまいそう。珍しく復路にもランナーは残すものの結構往路で差がついて戦意喪失とならなければいいが、、、
18位 専修大学 TOTAL 25 山重視
久々の箱根駅伝は、現実的にオーソドックスな区間配置。経験を積ませて来年以降につなげる考えでしょうか。バランスはとれているので、そこそこ出来そうだが上位進出はメンバー的に苦しいか。
19位 國學院大學 TOTAL 24 序盤重視
色んな意味で注目されてきた寺田は今年も2区で最終学年を迎える。流れを変えられる選手なので、5区か復路のエース区間が良かったような気もします。序盤に選手を揃えましたが他大学がエース級のためここで遅れたら昨年同様命取りになりそう。
20位 城西大学 TOTAL 23 序盤重視
1区2区で何とか上位に食らいつきたい。4区から6区が不安。選手に強さと言うものがないので1区2区でチームを勇気づけようという意図があるのかなと思います。
21位 上武大学 TOTAL 14 序盤重視
やはり1区2区で勝負のオーダーですが復路が厳しすぎです。。。よっぽど往路で頑張らないとならない。シードを目指すのであればどこかで変わったことをしてほしかった感じもします。
22位 国士舘大学 TOTAL 13 序盤重視
こちらも上武同様といった感じでしょうか。3区以降全て厳しそうです・・・山も適性があるのかどうか・・・うーん、不安しかないですね。
23位 拓殖大学 TOTAL 11 序盤重視
ここも、同じくです。見せ場は2区までになっちゃうかな。留学生がいるなら1区は割り切って最下位でも良いと思うのが私の考えなんですが。1区澤野と思われますが、準エースの佐護は欠場か?万全でないのが痛すぎる。山は、登り下り共に実績のない選手。好走を期待するのは酷でしょう。
駅伝当日新年2日、3日に結果を見て再度記事はアップする予定です。お楽しみに!
では、良いお年を!!