旅人のうた 中島みゆき

2019-02-03 09:49:26 | 中島みゆき
旅人のうた




男には男のふるさとがあるという
女には女のふるさとがあるという
なにも持たないのは さすらう者ばかり
どこへ帰るのかも わからない者ばかり
愛よ伝われひとりさすらう旅人にも
愛よ伝われここへ帰れと
あの日々は消えてもまだ夢は消えない
君よ歌ってくれ僕に歌ってくれ
忘れない忘れないものもここにあるよと

西には西だけの正しさがあるという
東には東の正しさがあるという
なにも知らないのは さすらう者ばかり
日ごと夜ごと風向きにまどうだけ
風に追われて 消えかける歌を僕は聞く
風をくぐって僕は応える
あの日々は消えてもまだ夢は消えない
君よ歌ってくれ僕に歌ってくれ
忘れない忘れないものもここにあるよと

あの日々は消えてもまだ夢は消えない
君よ歌ってくれ僕に歌ってくれ
忘れない忘れないものもここにあるよと



みなさんは、東京一極集中という言葉を聞かれたことがおありでしょうか。

もちろん、このサイトにお越しの方々ですから当然あるとは思いますが、ただ、この現象が世界に比してどの程度なのか、そしてこのことがもたらす弊害はどのようなことなのかについて正確に理解されてる方は少ないのではないでしょうか。

斯く言うふうちゃんも、漠然として「東京は多い」とか「なにか悪いこともあるのでは」と思いはしていても、具体的には余り考えたことはありませんでした。

政治・経済・文化・人口など、社会における資本・資源・活動が首都圏(特に東京都)に集中している状況、・・・

そこで、ちょっと調べてみたのですがビックリしました。

比較は都市的地域という括りでされるようですが、それによりますと、2013年、つまり今年の発表ですが、東京=横浜は世界1位で3723万人、2位はジャカルタで2674万人、3位はソウル=仁川で2286万人となっています。

ちなみに、主要都市地域で10位以内に入っているのは上海が2786万人で5位、ニューヨークが2067万人で8位でした。

ただ、意外に思えたのは、ヨーロッパ諸国が上位25位内には一カ国も入っていなかったことです。

東京一極集中という言葉があります・・・いや正確には、ありました、という方が正確なのかもしれません。

人みな東京へ、東京へ、いや人だけではなく、政治・経済・情報などの社会における資本・資源やその活動のすべてが、みな東京へ、東京へ、東京にだけ集中し、その弊害が社会問題化したことがたしかにあったのです。

そして、そのことが顕在化した1987年(昭和62年)には、その是正を盛り込んだ、「多極分散型国土の形成」を基本理念した第四次全国総合開発計画、いわゆる四全総が2000年(平成12年)を目標年次として策定されました。

我が国において、東京地域一極にだけ、集中させるのではなく、第二の都市、大阪をはじめとして、他の地域の核となる都市を中心にして多極化させ、国土の均衡ある発展を目指す中長期に渡る国土計画としてまとめられたものでした。

しかし、その後の政治・経済の国際化の急速な進展、加えて1990年代前半のバブルの崩壊はそんな国土計画を押しつぶしてしまったのです。

グローバルな視点から日本も世界の一地域としてみれば、国際的な競争力を高める意味からも、日本を代表する首都東京に、政治・経済・情報などの中枢機能を集中させる方がやはり効率的と考えたのでしょうね。

結果、いまや東京都と、埼玉県、千葉県、神奈川県の一都三県への集中は、人口において30%を超えており、我が国人口の三分の一が東京圏にあるという、もはや他の圏域の追随を許さぬ状況になってしまいました。

もちろん、一度まとめられた国土計画、そのまま放置というわけにも行かず「平成の大合併」と称して、この間地方の活性化を計りはしたのですが・・・。

そこで思ったのですが、もし、東京=横浜の人口を半減し、それに併せて名古屋圏、大阪・京都・神戸圏も同様に半減させることが出来たら日本はどう変わるかということです。

真っ先に変化が出るのは政治・行政。

何せ日本人の30%以上、都市圏の半分の人が地方に分散するわけですから、政治家も「票の獲得」の上からも地方を無視には出来ないでしょうし、行政官僚も今までどおり中央集権という温々座布団の上に胡座をかいてることは恐らく出来なくなります。

そして、企業も文化も必然的に移動せざるを得ません。

たしかに、国力は落ちるでしょうが地方は今より必ず活性化はするはずです。

いま国力が落ちると書きましたが、どのみち、日本の国力はこれから落ちていく運命にあるのです。

だって、少子高齢化は労働人口を減らし生産性を落としていくわけですし、変わって、社会保障費という非生産性要因だけが膨らんでいくわけですから、そのことを避ける手立てが今無い以上仕方がないのですものね。

成長戦略などと政府がいくらお題目を唱えたところで、日本にはそもそも独自で成長できる素地・資源がないのと、すでに成長しようとする気力・体力さえも失っている現状では実現される可能性など殆んどないのです。

じつは政府も企業もそのことを十分理解していて、今は自分たちの領域を守ることで必死です。とても国や国民のことは考えるだけの余裕や気概は持っていないと思います。

打ち出す政策は、全て自分たちの利権隠しのパフゥオーマンス・・・・・

だからと言って、政治家・役人・企業経営者を責めても仕方の無いこと、わたし達だって未来への責任を放擲して自分たちの安住だけを求めてきたことは事実なんですから。

だったら、ここで気分転換、わたし達自身が少し遠出をしてみませんか?

其処がかっての故郷でもいいし、新天地でもいいのです。

余り気の進まない「遠出」になるかも知れませんが、いいじゃないですか、・・・そのことが未来のこども達にとって残してやれる贈り物と引き替えなら。


































































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