砂の船

2023-07-14 05:56:14 | 中島みゆき
砂の船   中島みゆき(cover)  



誰か 僕を呼ぶ声がする
深い夜の 海の底から
目を 開ければ窓の外には
のぞくように 傾いた月

僕はどこへゆくの夢を泳ぎ出て
夢を見ない国をたずねて
いま 誰もいない夜の海を
砂の船がゆく

望むものは何ひとつない
さがす人も 誰ひとりない
望むほどに 消える夢です
さがすほどに 逃げる愛です

月は波に揺れて 幾百 幾千
古い熱い夢の数だけ
いま 誰もいない夜の海を
砂の船がゆく

月は波に揺れて 幾百 幾千
古い熱い夢の数だけ
いま 誰もいない夜の海を
砂の船がゆく
いま 誰もいない夜の海を
砂の船がゆく
ただ 誰もいない夜の海を
砂の船がゆく




中島 みゆきさんは、北海道札幌市出身のシンガーソングライターです。

1975年にシングル「アザミ嬢のララバイ」でデビューし、失恋歌とラジオ番組などでの明るい語り口とのギャップで1980年代前半に大きな人気を博し、

現在でも根強い支持を受け続けています。

オリコンで4つの年代にわたってシングルチャート1位を獲得した唯一のソロ・アーティストでもあります。

(1970年代:「わかれうた」、1980年代:「悪女」、1990年代:「空と君のあいだに/ファイト!」、「旅人のうた」、2000年代:「地上の星/ヘッドライト・テールライト」)

この曲「砂の船」は中島みゆきさんの1982年のアルバム「寒水魚」に収録されており、比較的、弱く優しく歌う中島さんのボーカルが魅力的です。

「船を出すのなら九月」や「月の赤ん坊」的な要素を含んだ曲。

この「砂の船」からは、孤独、絶望等、重たいイメージが感じられます。

「誰か僕を呼ぶ声がする、深い夜の海の底から」

「目を開ければ窓の外には、のぞくように傾いた月」

「僕はどこへゆくの夢を泳ぎ出て、夢を見ない国をたずねて」

「いま誰もいない夜の海を、砂の船がゆく」

「望むものは何ひとつない、さがす人も誰ひとりない」

「望むほどに消える夢です、さがすほどに逃げる愛です」 

「月は波に揺れて幾百幾千、古い熱い夢の数だけ」

「いま誰もいない夜の海を、砂の船がゆく」


夜の海に、こっそり逃げるようなビジュアルが目に浮かびます。

そこのところが、「船を出すのなら九月」と似ています。

尚且つ、夢も全てを投げ捨てて、身を投じる様な感覚もあります。

とかく、この曲から「希望」をなかなか見出すことが出来ません。

「夢を追いかけて、その夢に敗れた心!」

その心を歌った曲なのではないか、と思います。

挫折した心、悲しい心、そんなイメージの曲です。 

















































































































































































































































































































 
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