あわせ鏡 

2023-07-20 07:12:42 | 中島みゆき
中島みゆき あわせ鏡



グラスの中に自分の背中がふいに見える夜は
あわせ鏡を両手で砕く 夢が血を流す
なりたい夢となれる夢とが本当はちがうことくらい
わかってるから鏡みるとき芝居してるのよ
つくり笑いとつくり言葉であたいドレスを飾るのよ
袖のほつれたシャツは嫌なの あたい似合うから

鏡よ鏡 あたいは誰になれる
鏡よ鏡 壊れてしまう前に
つくり笑いとつくり言葉であたいドレスを飾るのよ
袖のほつれた シャツは嫌なの あたい似合うから

放っておいてと口に出すのは本当はこわいのよ
でもそう言えば誰か来るのをあたい知ってるの
明るい顔ができるまでには クスリたくさん必要よ
大丈夫よって言えるまでには お酒 必要よ

※鏡よ鏡 あたいは誰になれる
鏡よ鏡 壊れてしまう前に
明るい顔ができるまでには クスリたくさん必要よ
大丈夫よって言えるまでには お酒 必要よ※

(※くり返し)






男子と女子と、どっちが気まぐれでしょうか。

この設問、答える人が、男子か、女子かで、その答えは、大きく違ってくるでしょうし、また答える人が、付き合った相手の気まぐれに、
振り回された

経験があるかないかによっても、大きく答えは異なるのかもしれません。

さらには、男子とか女子とかいう言い方より、男性とか女性とかいう言い方がふさわしい年長さんになっているかどうかによっても、

答えが大きく違ってくるのかもしれません。(笑)

勿論、男にしても、女にしても、気まぐれというものは、若さゆえの絶対的な経験不足によるものと、生まれつきの性格的なものとが大きく依存するとともに、

相手との関係や状況にも影響されるものです。

この意味においては、女も気まぐれならば、男も気まぐれであり、性差はあまり無いのかもしれません。

いずれにしろ、相手に対する一途さというのは、相手に対しても一途さを求めるものとなり、ときとして、その一途さは、鉄鎖となって、諸刃の剣となって、

自己と相手を傷つけてしまうこともあるようです。

そういえば、ある小説に、こんなフレーズがありましたが、これは甘いといういうよりは、甘酸っぱい、またはほろ苦いフレーズなのかもしれません・・・。

別れる男に、花の名をひとつ教えておきなさい。

花は毎年必ず咲きます。 「化粧の天使達-花」-川端康成

そう、花は毎年必ず咲きます。

そして、その花を見るたびに、きっとその花の名を教えてくれた、あなたを思い出すでしょう。

人のこころ移ろいやすく、いずれにしろ、心の中の本棚にあるひとつの本のなかに、やはり想い出は想い出として、想い出のしおりとして、

挟み込んで仕舞い込む方が良いのかも知れません。

“If I were a bird, I would fly to you.”という英語の表現が、あるいは人によっては、“I wish I were a bird.”という方が記憶に残っているかもしれませんが、

いわゆる仮定法過去という英文です。

仮定法過去、現在の事実に反する仮定、つまりは、いまとなってはもはや叶うべきもないこと・・・。

そして、日本の古典の表現にもありますが、いわゆる「ましかば~まし」を代表とする反実仮想の表現というのも習った記憶のある方もいらっしゃるでしょうが、

いずれにしろ、ずいぶんと昔のことですね。(笑)

髪の毛が白く、薄くなってきて、おなかがポニョポニョしてきて、肩が上がらない代わりに、息はすぐに上がって、ついでに血圧も上がって、

もはや凛々しく素敵だった、あの頃のぼく・わたしには、もう戻れません。

素敵だったって、それこそ、反実仮想の仮定法過去ちゃうのんって突っ込みがありそうですが、まあ、もはや妄想に近いものですから、迷惑がかからない限り、

ほっといてやってください。(笑)

いずれにしろ、昨日は昨日、過去は過去、「覆水盆に返らず」です。

いや返らないのは覆水どころか、年寄りの冷水(ひやみず)さえも返らなくなって、もはや、どう転んだとしても、骨折するくらいが関の山で、

決して、あの頃には戻れやしないのですから。

ならば転ばぬように、ちょっと前のめりになって、ぼちぼちと生きましょうよ。

覆水は盆に返らなくても、逝った人たちは毎年、お盆には帰ってきているかもしれませんから。(笑)

中島みゆきさんの「あわせ鏡」渡辺真知子さんのカバーで。

































































































この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 須田あきと 残照 | トップ | 奥入瀬川  とんぼちゃん »
最新の画像もっと見る

中島みゆき」カテゴリの最新記事