越後獅子の唄

2024-06-08 13:36:19 | 美空ひばり
美空ひばり


天童よしみ


都はるみ





笛にうかれて 逆立ちすれば
  山が見えます ふるさとの
  わたしゃ孤児(みなしご) 街道ぐらし
  ながれながれの 越後獅子

今日も今日とて 親方さんに
  芸がまずいと 叱られて
  撥(ばち)でぶたれて 空見上げれば
  泣いているよな 昼の月

打つや太鼓の 音さえ悲し
  雁が啼く啼く 城下町
  暮れて恋しい 宿屋の灯(あかり)
  遠く眺めて ひと踊り

ところ変われど 変わらぬものは
  人の情けの 袖時雨(そでしぐれ)
  ぬれて涙で おさらばさらば
   花に消えゆく 旅の獅子




この曲は、 昭和26年公開の松竹映画『とんぼ返り道中』の主題歌でした。

この映画は、監督:斎藤寅次郎、脚本:八住利雄で、越後獅子の少年を美空ひばりが演じます。

共演は、高田浩吉、宮城千賀子、川田晴久、堺駿二など。

越後獅子の少年が、幼い頃に殺された親から形見に、金山のありかを記した地図を託されたことから、さまざまな冒険が始まるという物語。
 
越後獅子は、越後国西蒲原郡月潟地方(現在、月潟村は新潟市への編入合併によって消滅し、大部分が新潟市南区の一部となっています)から出た獅子舞です。

子どもが小さい獅子頭をかぶり、身をそらせ、逆立ちで歩くなどの芸をしながら、銭を乞い歩きました。

蒲原獅子、角兵衛獅子ともいいます。

” うたふも舞ふも囃すのも 一人旅寝の草枕 ”

作詞 松井幸三  作曲九代目 杵屋六左衛門 

農閑期に越後から江戸方面に獅子舞の出稼ぎに来る一団にスポットを当て、そこでの人情の機微を浜歌や地唄を用いて巧みに表現しています。

この曲に出てくる「月潟」という地名は、もともと新潟地方には無数の湖があって、新潟という地名はその中でも新しいことから、

また、新しく開発して水田になったのが新発田という地名として残っています。


 





































































































































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