日曜日に鎌倉から友が来て、一緒に富山の小矢部に行って来た。ここでも何度か登場するブラジル3世マリオのお家である。マリオがこの社会をなんとかしよう。みんなと共によき暮らしをしようと願っている。つまり彼はコミューンのいいところ、そんなうれしい場を造ろうと思っている。それ故、この家はふつうの町家なんだけれど、人がおのずと集まってくる。ぼくたち3人の一行の外に6人それから彼ら夫婦だから総勢11人の昼食。まったく知らないもの同士が顔つき合わせてご飯食べる風景はなかなか圧巻であった。そこに来ておられたある方が、自分のお家がある洋館を移築したものであるとのこと。それで興味本位にお邪魔したのだ。それは大正時代に建てられた地元の役場である。そこのご主人云く、この建物を行政に残さないともったいないと進言したけれど、通ぜず結局自らが移築することになったと。
これがまた外観もさることながら、家のなかの調度品なども古きもので調えられており、そこに住まわれている方の品格、器量のほどを感じさせていただいた。写真を撮ることはできなかったけれど、うん、すばらしかった。