さて、ここにある賭け事があります。
参加者は10人で
一人の掛け金は最低1000万円です。
過去のデータによりますと、この賭け事(ギャンブル)は、
3年以内に参加者のうち3人が勝ち残り、7人が負けてします。
10年後の勝者は1人のみで
1/10しか生き残れません。
あなたは、この賭け事にかけてみようと思いますか?
もし挑戦するとなると大胆なチャレンジです。
実は、この賭け事の数値は、日本国内の飲食業の閉店率なんです。
2015年のデータを見ますと、
1年未満で閉店したお店は34.5%で、
2年以内で閉店したお店は15.2%です。
約2年以内に約50%は閉店をしていることになります。
さらに、3年では約70%が閉店し、
10年後に営業しているお店は10%と言われています。
料理の流行の移り変わりや世の中の変化など、
様々な変化に対応できないお店は淘汰されていくのでしょう。
また、昔から経営されているお店があることも考えると
新規参入者にとってはとても生き残りの難しい世界
さらに、少子化のことを考えるとお店の数は
もっと少なくなると考えられます。
さて、飲食店の平均開業資金は約1000万円くらいです。
30坪のカジュアルなレストランだと約3000万円。
50坪くらいの高価格レストランだと1億近い投資額になります。
その投資をして、生き残れるのがこの状況なのです。
多くの人は、この現実を直視せずにスタートを切ります。
「まぁ、大丈夫でしょう」
そんな感じの安易さが閉店率に表れていると思います。
数字は嘘をつきません。
まさに賭け事です。
オーナーシェフ(経営者)になるということを夢見ている人は多いのですね。
お金を調達できれば明日からでもなれますが
継続していくことが大変なのです。
お店を始めるとそこには様々な「現実」が待っています。
そして、オーナーの仕事の多くは、色々な問題
面倒な出来事の対処などがほとんどです。
だからこそ、実力があることはもちろんのこと
「面倒を見ることが苦にならない」
「問題があれば、喜んで引き受ける」
それぐらいの人でないと日々の中のストレスで疲れてしまい
この熾烈な競争を生き残れないと思います。
それでも挑戦しようと思う人
賭け事(ギャンブル)で勝とうと思うのであれば、
最低でも「技術」「資金」そして
「流れを見る目」が必要です。
目標を達成するには、努力と継続の力が必要です。
天地自然の万法は「大樹は大樹」
「小花は小花」の役目を与えます。
自分に相応しい質量の幸福と成功があるようです。