年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

続悪魔の飽食の川辺村

2024年05月03日 | 宅老のグチ
郡山へ行くJRの電車内と、乗り継ぎ時の待ち時間で、森村誠一の中国黒龍省ハルピンにあった日本軍731部隊の細菌戦争の本(続悪魔の飽食)を読んでいた。
 敗戦後にGHQの取り調べで、今は731部隊が何をしていたかは概要が知れ渡っている。戦時中に埼玉県春日部市付近の農家がネズミの繁殖をし、軍に納めていた。この農家によるネズミの繁殖が埼玉県立庄和高校の地暦部の本で自分は知ることとなった。
 ネズミは実験動物のため今でも継続的に繁殖させている。

森村誠一の本では、昭和25年埼玉県北葛飾郡川辺村で川辺村試験動物飼育組合という名の協同組合が発足した。この試験動物組合の飼育動物はモルモットだった。特攻した叔父の出生地が川辺村であったので気になって、電車内と乗換え待ち時間で一気に読んだ。叔父の生家は農家でさらに製茶をしていた。昭和27年頃から、夏になると今の山村留学の様に川辺村に東京から預けられていて、モルモットを飼育していたことはなかった。この本の事実関係は見たことが無いのだが、庄和高校の本からモルモットの繁殖と飼育を行っていたと思われる。実験動物の会社の中間搾取が酷く、農民がGHQに経費の調査依頼して、その結果の文献が国会図書館に残り、飼育組合の内容解明が出来た。
 GHQは敗戦後間も無く731部隊の調査をし、そして今の司法取引なようなことを行い戦争犯罪に目をつぶり、中国での研究が米軍に引き渡らせた。一番の被害者は敗戦後に撤収処理の不手際で、731部隊の研究所から病原菌が流出したように思える病気が蔓延した。
 中国は朝鮮戦争の休戦会談中に、昭和27年2月22日に国連軍による細菌散布攻撃に抗議した。日本の報道では2月24日朝日新聞の一面下段に小さい記事がある。当時の記事は昭和27年の予算と講和条約の国会承認と行政権の返還の論議のようだった。この様なことから森村誠一の本が1981年に出されるまで、731部隊の話は国民は知らなかった。



 こんな話があって、地元では戦争の話が意図的に話題から消えたのだろうか。
コメント
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