年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

花吹雪岩井半四郎一家

2012年01月12日 | 築地市場にて
花吹雪岩井半四郎一家
岩井友見著 平成3年
福神漬を調べてゆくうちに岩井家(本名では仁科家)の事が頭の片隅に残っていて、昨年末岩井半四郎さんの葬儀が築地本願寺であって、調べる気になって中央区の図書館でこの本を借り出した。
 鶯亭金升の妻が花柳寿太郎の姉だった。その縁から仁科家とは何かがあるだろうと見当をつけていたが今のところ何も見つかっていない。ただ神楽坂界隈の芸者さんにはある程度何かがあると想像される。
 明治の10年代後半に創製命名された福神漬は缶詰入りであったため高価となり普及には当時のファッションリーダーである芸者さんの口コミ宣伝が必要であった。花柳寿太郎さんが花柳徳太郎さんに弟子入りした経緯はこの本では書いてなかったが何らかの縁で芸の道に入ったと思われる。この辺の事情については岩井友見さんの文には詳しい記述が無かった。
 明治の中頃で舞踊の道に男が入るということは余程の周囲の引き立てが無いと困難な時代だった。岩井半四郎さんは寿太郎さんの長男である。

マイナーな漬物の由来話など資料はどこにあるか解らない。ところで岩井流と花柳流はどこが違うのだろうか。さっぱりわからない。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする