フラット化する世界

　国会議員になり、飛行機や電車での移動が多くなりました。東京と福岡をほとんど毎週往復しているだけではなく、北九州、久留米など福岡県内の移動も電車を使うことが頻繁にあります。その移動の時間は、私の大切な読書の時間です。
　最近読んで印象に残った本は、アルビン・トフラーの「富の未来」とトーマス・フリードマンの「フラット化する世界」です。後者は、７月に米国に行ったおり、書店のベストセラー・コーナーに山積みにされており、帰国語訳本が出ていたので書店で購入しました。どちらの本も情報化、グローバル化（フラット化）する社会が描写されております。投資銀行業界に長く働いてこともあり、フラット化する地球や組織は皮膚感覚で同感できました。また第二次産業から第三次産業に大幅にシフトする先進諸国において、社会や政治的プロセスの変化を強く意識せざるを得ません。
　振り返って日本の政治や選挙運動を考えると情報化社会やフラット化に十分に対応しているか疑問に思わざるを得ません。また中央官庁を頂点にしたピラミッド型の行政も変化を強いられております。社会の変化に対して、政・官の遅効性と改革の必要性を強く感じさせる良書でした。