新しい自己資本比率(BIS)規制が、来年3月末より実施されます。金融庁の担当課長より詳細なレクチャーを受けました。また懸念材料や問題点等をいくつか指摘しました。
これまでは、与信先の信用力に拘わらず、資産カテゴリーごとに一律にリスクウエイトが適用されました。新BIS規制では、実際の信用リスクに応じてよりきめ細かくリスクウエイトが決まります。銀行は、リスクウエイトと収益性を考えながら企業や個人への貸出を行っています。そのため今回の改正は、大きく金融市場に影響を及ぼし、結果として中小企業や個人の資金繰りに影響することが予想されます。
今回の改正で、中小企業・個人への融資の場合、リスクウエイトが100%から75%に軽減されます。また抵当権付住宅ローンの場合、50%から35%に軽減されます。このことは、銀行がこれらの分野により多くの貸出をおこなうことができることを意味します。またリスクウエイトの軽減の程度だけ貸出金利(利鞘)が下がるということに理論的にはなります。(と言っても、様々な要因が影響しますので、よっぽど銀行間の競争が激化しないかぎり金利低下は限定的でありますが・・・。)いずれにせよ明るいニュースです。中小企業への貸出や住宅ローンの貸出が活性化することによる景気の底上げ効果も期待できそうです。その意味で、新BISのスムーズな実施を応援したいと思います。
景気
これまでは、与信先の信用力に拘わらず、資産カテゴリーごとに一律にリスクウエイトが適用されました。新BIS規制では、実際の信用リスクに応じてよりきめ細かくリスクウエイトが決まります。銀行は、リスクウエイトと収益性を考えながら企業や個人への貸出を行っています。そのため今回の改正は、大きく金融市場に影響を及ぼし、結果として中小企業や個人の資金繰りに影響することが予想されます。
今回の改正で、中小企業・個人への融資の場合、リスクウエイトが100%から75%に軽減されます。また抵当権付住宅ローンの場合、50%から35%に軽減されます。このことは、銀行がこれらの分野により多くの貸出をおこなうことができることを意味します。またリスクウエイトの軽減の程度だけ貸出金利(利鞘)が下がるということに理論的にはなります。(と言っても、様々な要因が影響しますので、よっぽど銀行間の競争が激化しないかぎり金利低下は限定的でありますが・・・。)いずれにせよ明るいニュースです。中小企業への貸出や住宅ローンの貸出が活性化することによる景気の底上げ効果も期待できそうです。その意味で、新BISのスムーズな実施を応援したいと思います。
景気