国会では、年金改革法案をめぐって紛糾しております。街頭演説をしていても、年金問題に関して有権者の反応はすこぶる高いような気がします。政府案では保険料アップと給付削減という入り口、出口という問題だけにすり変えられており、中間の運用の実態にまったく目が向けられておりません。その意味で年金の運用に関してももっと議論されるべきです。日本の年金の運用方法は、欧米先進国に比べ遅れを取っております。また年金のガバナンスに関しても検討の余地があります。少なくとも年金の時価情報開示などを進め、年金の実態を広く国民に知らしめる必要があります。